図書館で見た淺井愼平さんの「通り過ぎた町」という写真集が
欲しくて、Amazonマーケットプレイスで探したら、
運よく見つかりました.
今は書店では入手できないでしょう.
新品同様に綺麗な古本が送られて来るのはうれしいですね.
しかも定価の3割引です.
この本は、雑誌<歴史街道>の連載で日本各地を訪れて
撮った写真とエッセイを単行本にしたものです.
淺井さんは「古い街にはさまざまな、ひだがある」と書いている.
錆びた同潤会アパートの表札、伊賀上野の商店街の夕暮れ、
柳井の廃屋のホーロー看板、熱海のひんやりとしたアーケード、
防府のガラス戸に〈毎週金曜日散髪いたします〉の下げ札.
なにげなく止められたり、放置されている自転車がさまざまな
風景にある.
北は夕張、増毛から南は長崎、柳川までの旅情を誘う35ヵ所の
写真は、1997年から2000年に撮られたものだが
もっと昔の情景の様にも思える.
こんな旅の写真を見ていると、探している風景に会えそうな
気がします.
淺井愼平さんの〈海岸美術館〉が房総の千倉町にあります.
風や雲が行く、さわやかな自然の中にある美術館のようです.
結構遠いですね、
なかなか行けません.