タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ オバマ大統領就任半年経過 ≫

P1040783 バラク・オバマ前上院議員は、一月二十日(日本時間二十一日)、「ワシントンの連邦議会議事堂前で行われた大統領就任式で宣誓し、第44代大統領に就任した」(1月22日付『讀賣新聞』第1面)。
 オバマ新政権は、市民の大きな期待を背負って船出したが、米国が抱える厳しい現実を前にして、就任半年を経過した現在、順風満帆の船足とは言いかねる。
P1040784 ギャラップ社調べによる大統領就任時の支持率(平成20年2月20日付『讀賣新聞』第9面〈経済〉参照)は、68%だったが、順調に始動したのは外交上の重要懸案への対応のみで、高官人事の停滞、共和党との超党派体制の崩壊、景気対策法案の審議難航などにより、就任一か月で支持率は下降し始め、不支持は12%から23%と倍増(同新聞参照)した。
P1010220 七月十六日、全米黒人地位向上協会の創立百周年大会で演説する大統領(7月19日付・同新聞・第6面<国際>から転写)の表情には、就任前日に超党派議員が集まった夕食会のステージに上がった時の引き締まった力強さ(画像下段は、1月21日付・同新聞・第1面から転写)が見られない。
 米CBSテレビの世論調査によると、「主要世論調査各社による7月上旬の大統領支持率の平均値は58%で、就任後初めて6割を切った」(7月19日付・同新聞)という。
 難題は、医療保険改革、景気・雇用改善、「ならず者国家」との対話難航だが、有効な対策がないまま膠着状態に陥っており、打開の道は見通せない。

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