<白糠町庶路の山林で撮影したフクジュソウ>
新設のブログへの初投稿ということで画像の選択に迷ったが、 春の遅い北海道東部の釧路でも、すでに日当たりのよい山の斜面に花を咲かせている福寿草を選んだ。道内では、山野はもちろんのこと、舗装路の路肩や法面でも生育することがある。 しかし、いくら馴染みの深い山草でも、私が釧 路 市に転 職してきた昭 和 45 年に、 市 内 西 部の郊 外に群 生していたクロユリが、 10 年も経たず短 期 間に消 滅した事 例があるので、 自 生 地からの持ち出しは厳に慎みたい。わが家の庭では、 老 父が 40 年ほど前に数十本のオンコ ( イチイ ) を持ち山から故郷の宅 地に移 植し、 20 年前に、 そのうちの十 数 本を釧 路の現在地に植栽した際、 根本に付着していた福寿草の株があちこちに増え、春の到来を真っ先に告げてくれる。