三月十二日・火曜日・午前八時三十六分。
朝食後、洗面所で歯を磨いていると、居間から「ドン」と大きな音が聞こえた。女房が「カワラヒワが窓ガラスに激突してベランダの下に落ちた」と言う。ガラス戸を開けベランダの下を覗くと、やはり転げ落ちていた。シメの場合とは違って気絶は免れたようだ。
じきにヨロヨロと立ち上がったが、しばし半眼で動かなかった。三十分ほどで雪の斜面を歩いて上り、やがてオンコの木の枝に飛び移った。カワラヒワは、シメには敵わないが、かなり気性が荒く、他の小鳥だけでなく同類の個体をも威嚇し、餌場を独占しようと空中戦を行う。今回は、窓ガラスに映る自分の姿を敵対相手と誤認し激突したと思われる。我が家の庭で常連のマヒワ・スズメ・シジュウカラ・ゴジュウカラが窓ガラスに衝突したことはないので、シメやカワラヒワは特に排他的で餌場を飛び回ることが多いのだろう。
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