タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ハタケシメジとクサウラベニタケ(10年)≫

P1140099 毒茸のクサウラベニタケには、食茸のハタケシメジと紛らわしい個体があり、注意を要する。傘の色は変化の幅が広く、写真上段の個体(左二本がハタケシメジ、右二本がクサウラベニタケ)は、薄い褐色を呈し、傘の色では区別をつけがたい。右の個体は、ヒダもピンクではなかった。十月十五日に大発生しているのを見つけ、二十二日に同じ場所を通りがかって確認すると、誰かが採取した跡が残っていた。
P1130973P1140095P1140085
P1130963P1050372P1140103
≪下段1列目≫〈傘〉ハタケシメジ(薄い褐色)→ハタケシメジ(やや濃い褐色)→クサウラベニタケ(灰色がかった褐色で絹糸状の光沢がある)。
≪下段2列目≫〈ヒダ〉ハタケシメジ(白色)→クサウラベニタケ(ピンク)→クサウラベニタケ(左)とハタケシメジ(右)どちらも白色。〈柄〉ハタケシメジ(傘と同色だが、写真上段の個体のように白色もある)→クサウラベニタケ(白色で光沢がある)→クサウラベニタケ(左)は中空でもろいが、ハタケシメジ(右)は中実で堅牢。
 キノコの識別を言葉で理解するのは難しい。何度も実物を手に取ってみて、色・光沢・形状等を確かめ、体に覚え込ませるしかない。不明なキノコには手を出さないことが肝心だが、形が損傷しないように丁寧に持ち帰り、経験豊かな鑑定者に観てもらうのがよい。自称キノコ博士の鑑定を迂闊に信じないことも必要だろう。。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「自  然」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事