2月9日付『北海道新聞』の解説記事(写真上段は、同新聞第25面から転写)によると、今春卒業する高校生の就職内定率が、前年同期比で3.9ポイント増の63%と過去十年で二番目に高くなっているという。原因は、リーマン・ショック後に落ち込んだ企業の採用意欲の向上と高校側の早期就職対策にあると思われるが、地域別に見ると、必ずしも地域経済の好転が原因とはみなされないという分析もあり、昨年3月末の85%まで内定率を上げるには、更なる就活努力が求められるだろう。
特に、釧根管内の内定率は50%台と伸び悩み、卒業を間近に控えた生徒たちには焦りも感じられる。この状況を受け、釧路公共職業安定所と釧路総合振興局は、三日に「新規高卒者就職促進会」を昨年十一月に引き続いて催した。<nr> </nr>
卒業予定者の半数が就職内定未決定という厳しい雇用環境下で、標茶高校が就職内定率74%、進学と合わせた進路決定率81%、弟子屈高校が就職内定率87%、進路決定率89%(2月11日付『釧路新聞』第13面参照)と大健闘している。両校ともに、校内での就職試験対策に加えて、町内企業の代表者たちが面接指導や就職講演会を行い積極的に協力していることが預かって功を奏したのだろう。弟子屈高校の原田稔朗教頭が「高い進路決定率は、生徒と学校の力だけではできない。地域が子どもを見守ってくれている土壌があるからこその実績です」(同新聞)と話すとおりである。
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