<記者会見で謝罪する札幌弁護士会会長>
※ 画像は、9月 19 日付『讀賣新聞』第 34 面から転載。
日本国内において、 特殊な職種の人たちに限らず、 一般人の間でも覚醒剤汚染の拡大が憂慮される中、札幌弁護士会副会長が覚醒剤所持容疑で逮捕された事件は、社会に大きな衝撃を与えた。
高崎暢・会長は、 9月 18 日夜、 記者会見を行い、「法を順守し、 薬物根絶に尽力すべき弁護士の非行を深くおわびします 」( 前掲新聞 )と謝罪するとともに、再発防止に努める考えを示した。
札幌中央署では、「別の覚醒剤取締法違反事件を捜査する過程で今年7月、 加藤容疑者が覚醒剤を所持しているとの情報を入手」(同日付『北海道新聞』第1面 )し、 18 日朝、 自宅を家宅捜査、 覚醒剤取締法違反( 所持)容疑で現行犯逮捕し、その後、尿検査で覚醒剤使用の陽性反応と複数の注射痕が確認され、覚醒剤取締法違反(使用)容疑で再逮捕。
12 月 11 日の札幌地裁での判決は、 懲役2年・執行猶予4年(求刑は懲役2年)の有罪だった。執行猶予4年は、反省の度合いと弁護士資格剥奪の見込みを情状酌量した結果だが、今回の事件は、法曹界に大きな信用失墜をもたらした。