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タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ 前衆議院議員・中川昭一氏急死 ≫

P1060404 九月三日のブログ<投稿記事>で、私は、「衆院選小選挙区北海道11区の中川王国はついに崩壊した」と書いたが、その時点で中川昭一氏の死(帯広市の事務所に設けられた献花台の写真は、10月6日付『讀賣新聞』第33面から転写)を予感したわけではない。
 酒癖が悪く、酩酊状態で度々醜態を晒し、その上、横柄高慢な人柄ときては、いくら頭が切れ政策通であっても、選挙区での支持者離れを食い止めることは無理だと判断したのである。
 私は少年の頃から、田舎家の聚落で、大酒飲みが六十歳前後で倒れて亡くなるのを多く見聞してきた。常習的な大量のアルコール摂取が、内蔵に悪影響を及ぼすことは疑いようがない。いわゆる<アル中>は、ことごとく早死にだった。
P1060405P1060396 帯広市の事務所で、落選直後に次期衆院選での再起を語る中川氏の顔(写真は、10月5日付『北海道新聞』第4面から転写)は、五十歳代半ばにはとうてい見えない。選挙戦の疲労もあるのだろうが、既に病魔が身体を蝕み、症状が顔に現れ出ていたのだろう。
 我が愛読作家の山田風太郎(故人)は、インタヴューによる人生録集『いまわの際に言うべき一大事はなし』(角川春樹事務所)の中で、「いろいろ病気はするけれども、僕の場合、根本は酒だな」と語っている。
 五十七歳で自殺した父・一郎、五十六歳で病死した長男・昭一。志半ばで逝った親子二代、いまわの際に言うべき一大事があったに違いない。<合掌>

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