気象庁が発表しました「2008年夏の異常気象分析検討会での検討結果の概要」によりますと、1946年以降では、2008年7月は、西日本の気温は第3位の高さ、西日本太平洋側の降水量は最も少なかったそうです。
そんな暑さにもようやく終止符。秋の涼しさを安心して実感できるようになりましたね。
さて、秋にも七草があるのをご存知でしょうか。
春の七草は、1月7日にいただく七草粥として親しみがありますが、秋の七草は食べるのではなく、眺めて楽しむものです。
山上憶良は、『万葉集』に次のように詠んでいます。
「秋の野に咲きたる花を指(および)折り かき数ふれば七種(ななくさ)の花」
「萩が花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花(おみなえし) また藤袴 朝貌(あさがお)の花」
尾花は「幽霊の正体見たり枯れ尾花」の尾花でススキのことです。また残念なことに、藤袴(フジバカマ)は絶滅危惧種になっています。
七草は、万葉の昔から私たちの心へ受け継がれてきたのですね。大切に伝えていきたいですね。