多くの企業にとって、温室効果ガス削減の取り組みは大きな課題になっています。省エネは収益を生み出すような事業ではありませんので、専門の技術者を抱えるのも難しく、特に中小企業にとっては、本格的な省エネができにくいのが現状のようです。
甲子園球場では、プロ野球の試合中のチーム交代に要する時間を電光掲示板に表示することによって、平均試合時間を14分も短縮することに成功し、照明などのエネルギーを節約していますが、それ以上の省エネには設備投資が必要だそうです。
設備投資には、それなりの費用が、、、
そこで、有望視されているのが、コストをかけずに省エネができる新しいビジネス、ESCO(エスコ)事業です。
ESCO事業の契約形態はいろいろあるようですが、省エネのための設計、施工、導入設備の運転、保守などにかかる費用は、省エネルギーによる経費削減分でまかなわれます。5000万円の光熱水費が4000万円になれば、削減分の1000万円で諸経費をまかなうことになります。ESCO事業者は省エネルギーを保証していますから、削減分が小さくても顧客が損失を被ることはありません。また、契約期間終了後の経費削減分は顧客の利益となりますから、顧客にとって省エネに取り組みやすいシステムになっています。
ESCO事業は、1970年代にアメリカで生まれ、欧米では省エネルギー推進手法の中心的存在として位置づけられている民間ビジネスです。「省エネに特化したリース事業」のようですね。
こちらのHPもご覧ください。http://www.thinking-eco.net/concordance.htm