マルコム・マクラレン死去

 
 みなさまお久しぶりです。お察しのことだと思いますが、このところ辻口は新刊の入稿のためにブログ更新を放棄し自分の仕事に専念しておりました、すいません。で、今日まさにマルコム自身の作品のジャケット写真を集めていたりしたところへこのニュース。

 笹川小隊長からマルコム死去のニュースを聞いて早速検索してみたところ、まだどこも速報状態でして(4/9、19:00現在。ニュース検索結果はこちら)。実のところ近況とかは詳しく分かっておりません。なのに日本語版ウィキピディアはさっそく更新してあり、それによると死因は中皮腫ということです。とにもかくにも、ご冥福をお祈りいたします。

 多くのロック・ファンにとっては悪者であり、ピストルズ・ファンの皆様においては親の敵のような存在かもしれませんが、一方で自身の作品から「バッファロー・ギャルズ」がブレイクビーツ/サンプリングのネタとして重宝されていたりしているし、アダム・アントもバウ・ワウ・ワウもニューヨーク・ドールズもキャリアのきっかけを作った、もしくは彼に関わったことで話題にもされ。ピストルズ以後、ニュー・ウェイヴの時代を良くも悪くも彩ったキーパーソンではあります。


『ポストパンク・ジェネレーション 1978-1984』
サイモン・レイノルズ著 野中モモ/新井崇嗣訳 5/12発売


 現在『ポストパンク・ジェネレーション 1978-1984』という翻訳書籍を制作中です。作業の遅れから関係者の皆様にはご迷惑をおかけしており大変恐縮なのですが、これがまさにドンズバでその時期を取り上げており。PiL~ジョン・ライドンの章、アダム・アントとバウ・ワウ・ワウの章、トレヴァー・ホーン~ZTTの章と3章にわたってマルコムが登場、「とんでもないクソ野郎」的な扱いを受けております。英国での彼のパブリック・イメージがそうなのか、単に本書の著者がマルコムのことを嫌いなだけなのかは分かりませんが、本書に書かれたマルコムの業績とやらかしてきた事の数々を見る限り、何しろ「とんでもないクソ野郎」だったようですけど(お騒がせのためとはいえ、さすがに小児ポルノはまずいだろ)。故人のことを悪くいうのもどうかと思いますので、今本書の文章を読むと複雑な気分になってしまいます。

 マルコム自身のHPには「すぐ戻る」と……。一方ジョン・ライドンもマルコムへの追悼コメントをオフィシャルHPで発表していました(http://www.johnlydon.com、“rotten talk !”4/8付参照)。なにはともあれ、安らかにお眠りください。


マルコム・マクラレン・オフィシャルHP







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