蛙の掘立小屋~カエルノホッタテゴヤ~

蛙のレトロ探求と、本との虫と、落語と、日々の雑事。

愛知ファーストインプレッション

2005-09-07 22:49:49 | 雑文
昨日愛知より無事に帰還しました。見足りない部分が一杯です。
仮にレトロに的を絞っても、心残りは下記のとおり。明治村の半分が残っているし、白壁地区も手付かず、中区他地域は今回予定にさえ入らなかったし、目の前を通った名古屋市役所でさえ、ご覧のとおり外観のみ写真をとって、中を見学する余裕はありませんでした。県庁までは力及ばず、ノリタケの森も行っていない。
今のところ、次(来年?)のターゲットは岡山・夢二と正史の旅を考えているので来年もということにはなりませんが、また行きたいです。
今回の旅行で、蛙の目に愛知はどのように映ったか。簡単にまとめようと思います。基本的に良い思い出だったので良いことを書きますが、多少生意気も言うかもしれません。しかし、それは今回愛知を楽しんだからということで、県民の方、ご容赦ください。

<電車編>
・名鉄名古屋駅の乗降で、列車の両側のドアが開いたこと。片方から車内の客が降り、それが終わったら反対からホームの客が乗る。大量の人が乗り降りする駅では、凄く合理的!蛙の乏しい電車体験から言うと、東京でも大阪でもそんな面白い乗り降りをしたことが無かったので。
・少なくとも電車の中における愛知の人は、割と警戒心が低い?バッグのファスナーを全開にして階段を上っていくねーちゃんやら、バンドをもつでもなく重い荷物を足元に置くだけにしている少年、リュックを手前に軽く抱いただけで熟睡(?)しているにーちゃん等など。これは、名古屋が規模の割に治安の安定した町であることを、物語っているのかもしれません。
・他県人から見て、ちょっと悪い点。愛知の鉄道……特に名○は、案内板が分かりにくい。県内の地理関係が頭によく入っている人なら問題は無いと思うのですが、よそ者蛙には「豊橋方面」と言われても、「へ?」という感じ。東京や大阪でなら乗降口の直ぐ上に路線図を掲示したり、車体の色で何線か分かりやすいようにしたいるのに名古屋ではあまりしていない(ような印象を受ける)。自己責任で調べるべきと言えばそうだが、乗ってから不安になるのが他県人の常。一旦車内アナウンスを聞き逃したら、次の駅まで自分が正しい電車に乗っているか分からない。
・お次は、○鉄のいいところ。ホームの構造で。思っていたのとは反対の出口から出てしまっても、挽回しやすいような気がする。改札口が駅を左右に分断していない。

<名古屋女性は化粧が濃いという都市伝説編>
・蛙の観察結果は。「必ずしもそうとは言えない」
初日はそれ程派手な装いの女性とは出会わず、「嘘やったんやな~。てか、蛙の周りの加賀女が濃いがん?(方言)」と思っていました。しかし、二日目以降、中々華やかなレディ&ギャルたちに遭遇。
しかし、地味でもきっちり着こなしたシンプル派の方が大多数のように見受けられました。全体的に派手で陽気で賑やかな装いが多い大阪とは対照的?
要は数と対比の問題かなと。大阪女性のテンションの高さは全体がそうなので、却って当たり前で目立たない。名古屋は両者のギャップが激しいので、華やかな格好の人が目立つ。消費拡大政策をとった尾張公のお国柄。お化粧をきっちりするのは、その名残り?

<愛知美味&銘菓編>
・立ち食いきしめんの店を見て、感動!(笑)しかし、電車の時間など予定が合わず、実際に食べるのは断念。モーニングも同じく時間が合わず、断念しました。
・ひつまぶし。最後のお茶漬けは、暑い夏でも最後まで美味しく沢山食べきる知恵ですね。勿論、最後をガツンと濃い味にしたい人は、自分の好みの順番で食べればいいわけです。これも、ある意味柔軟かつ合理的。
旅の始まりで宣言したとおり、今回の目的の一つが「銘菓探し」(外郎、えびせん除く)です。相手が余程の大人数で無い限り、お約束すぎる土産や製造会社のアリバイ(笑)が成り立たないお土産は、プライドが許しません(大爆発)。
今回、蛙の銘菓センサーがキャッチしたのは、熱田の「きよめ餅」。もとから銘菓だというツッコミは却下します。家に帰って開いて、大正解でした。
羽二重餅のような柔らかいお餅(求肥)に、甘すぎない上品な餡子が入っています。それだけだと掃いて捨てる程あるただのボンクラ饅頭と勘違いされそうですが、どっこい。餅と餡子のバランスが絶妙。求肥の厚さ、餡子の漉し具合、それぞれの量。お互いの味を壊さないギリギリの割合を保っています。ファンになりました。
・他には大納言入りの和風カステラ、犬山名物荵苳酒。こちらは純粋にお土産なので、結果はどうなったか不明です。

<蛙が出会った愛知の人>
・いろいろ親切にしていただいて、有難うございました。道を聞いたり、休業しているお店のことを聞いても、嫌な顔一つせずに答えてくれました。
・また、予約の関係で電話番号を言ったときに「どこの局番ですか?」と聞かれました。自分で後でコッソリ調べるのではなく、堂々と素直に聞いてしまうあたりが、却って気持ちがいい(笑)。
・基本的に親切で丁寧だけど、時々説明不足のことがある。名○の路線図なんかが、そう。
・これらは、他県・他地域・他文化圏のお客様を迎えるとき、どうすればよいのかという視点の弱さから来ているような気がする。
例えば、蛙がみやげ物を買うために徘徊したデパ地下。「どうして愛知銘店がこんな分断されとるん?(方言)」と思いました。県内の名物を固めて配置している蛙の住む町の方が異常なんでしょうか。
メジャー、マイナーを問わず県内の良い店を集めることで、外郎しか知らない人間が鬼まんじゅうやあんまきを知る機会が出てきたりするワケじゃないですか。或いは食べ物目当てに入った人が、犬山焼きに悩殺されることだって有り得るんだし。
本当はちゃんとそういう企画をしていたのかも知れないけど、そうだとしてもどこでやっているのか気配さえサッパリ分からなかった。
折角万博で愛知への関心が高まっているのに、勿体無いなぁと思いました。

追伸:それにしても名古屋市庁立派ですねぇ。県庁と言っても通りそうな規模でした。旧石川県庁に慣れてるからなぁ……、蛙は。
ということは、当時の名古屋の財政規模は石川並?しぇーっ!

ちなみに、これまでの旅行記はボチボチ一日一つにまとめて、旧来のカテゴリに分類していきます。その日の記事がかけ次第、削除する予定です。ご覧頂いた皆様、有難う御座いました。