蛙の掘立小屋~カエルノホッタテゴヤ~

蛙のレトロ探求と、本との虫と、落語と、日々の雑事。

テレビ欄占い…あなたの局はこんな感じ

2005-07-31 08:10:16 | 雑文
Маняさんのブログを読んでいて、笑える占いがあったので、蛙もやってみました。その名も、テレビ欄占いです。年からの誕生日入力なので、誕生数とかの系統になるんでしょうか?

名前を「蛙」で入力すると次の通り。


4ch テレビ蛙
5:30 蛙モンTV 激安蛙と旅行▽丹波で京本政樹が
7:00 めざまし蛙 西田ひかるが語る、湿地のこと▽ミニスカはナゼ生暖かい
8:30 はなまる蛙 主婦のおこづかい倍増計画▽とことんつくすタイプ高岡早紀の愛?▽不器用でも楽しい? 毛玉遊び
10:20 (S)渡る世間は蛙ばかり(再) 高橋由美子 市井紗耶香 奥山佳恵 アン・ルイスほか
11:15 やりくり蛙研究所 内職探しの注意点
11:30 (N)(天)◇45(N)
0:00 昼時蛙 森高千里の元気の源
0:45 (字)蛙の毛虫(再)
1:00 石坂浩二の料理
1:20 今井絵里子の部屋 小山田圭吾かさぶたを語る◇おかず
2:00 必殺仕事人間(再)「ほく毛を見た女」◇(N)
3:00 (S)あまづめ探偵!(再) 田中美佐子ほか
4:00 ワイド蛙でーす(N)(天)▽1匹見つけたら100匹いる!蛙退治の盲点はココだ▽倉敷の大物登場▽滋賀味めぐり▽左足やビフテキがパンツやずるむけに変身!?▽豚の東京煮ほか
5:54 スーパーニュース房総半島▽佐渡島に激震が走る毛糸法案の行方▽気持ち悪い左耳 江守徹 西川貴教ほか
7:00 プロ野球~静岡ドーム 巨人×蛙ズ 解説・矢部美穂 実況・相原勇(最大延長9:24まで、以降の番組繰り下げ)
8:54 (N)スポット
9:00 ゴールデン洋画劇場(S) 「蛙ランド」(1990年名古屋・山口・佐賀合作) 戸田菜穂監督 武田真治 名倉潤 安達裕実 小堺一機
10:54 (天)
11:00 (S)全力蛙ッ! 鈴木あみ最大のラジカセ
11:30 おどろき蛙 酒井法子
11:50 山口ニュース 佐渡島の“変”仰天映像▽0:10プロ野球(N)山崎まさよしが直撃
1:00 はらぺこ蛙 激うま秘伝椅子焼きそば豪華タヒチ牛てんこもりで石黒賢爆笑
1:55 彼女の部屋
2:05 真夜中買い物パラダイス 靴下特集
3:05 (S)豚(3:16終了)

蛙さんの平均視聴率は、6.6%、
テレビ局タイプは、日本テレビ系列です!
日本テレビ系列さんの性格
手先が器用で、何かを作るのが大好き。作るものには独特の味わいがあります。ほのぼのとした雰囲気を持っていて、人に嫌われることはありません。最初は人見知りしますが、結局は誰とでも仲良くなれます。色々な人に助けてもらえますし、あなた自身も、他の人のためになることが自然にできます。家庭を大切にするのも特徴です。


7:00 めざまし蛙 西田ひかるが湿地を語るの?一体どんなことを……?
10:20 (S)渡る世間は蛙ばかり それはそれで怖い。
0:45 (字)蛙の毛虫(再)謎の生命体??
1:20 今井絵里子の部屋 小山田圭吾かさぶたを語る ……語ってくれや。
2:00 必殺仕事人間(再)「ほく毛を見た女」 ほく毛??
4:00 ワイド蛙でーす(N)(天)▽1匹見つけたら100匹いる!蛙退治の盲点はココだ ギャーっ退治しないでくれぇっ!!
9:00 ゴールデン洋画劇場(S) 「蛙ランド」面白いのか面白くないのか、よく分からない映画だな、きっと。
3:05 (S)豚(3:16終了)何故?

ツッコミどころ満載の結果になりました。
ちなみに、正式HN(?)「フロッグ」でやると、下記のとおり。(最後の解説は一緒です)


4ch テレビフロッグ
5:30 フロッグモンTV 激安フロッグと旅行▽鳥取で桜井幸子が
7:00 ズームイン! フロッグ (天)▽フロッグ対島田紳助▽倉敷で牧瀬里穂が電線の魅力生中継
8:30 ルックルックフロッグ ビビアン・スー宅前から中継▽志村けんさん破局?
9:30 フロッグ殺し・小ぎれい女 織田裕二 深津絵里 地井武男 南原清隆
11:00 なぜフロッグ(再)
11:15 (S)英語でフロッグ(再)
11:30 (字)バイク(再)
11:45 福島探検(再)
0:00 おもいきりテレビ チョコレート完全撃退法▽救急車料理が中性脂肪減らす
1:00 細川たかしの料理
1:20 江口洋介の部屋 石黒彩革靴を語る◇おかず
1:55 わいわいワイド 森口博子さんタヒチで号泣▽激ヤセ吉井和哉の謎▽後藤真希の高い豪邸
3:48 (N)◇52サスペンス傑作劇場「青森法律相談所3・消えたカルメン」(再) 中山美穂 鶴見辰吾 大西結花 原田知世 有賀さつきほか
6:00 漫画フロッグっち「侵略ロボットフロッグ3号」(声)今田耕司
6:30 64マリ王 名古屋章青森ゲームの旅
7:00 暴れん坊 フロッグ「大岡裁きで腕時計!」 ダンプ松本 安田成美 TARAKOほか
7:54 (S)渦巻きの事件簿「貝柱が白い、深まりゆく謎」 矢部浩之 岩下志麻ほか
8:48 (N)
9:00 ドラマ・永遠に白っぽいフロッグ 「スカートはいやらしい」 城みちる 城戸真亜子 中居正広ほか
9:54 (S)ニューススポッティング 9時54分ですよ▽フロッグ意味深発言の波紋▽気になる野球の結果▽田代まさしのぶらり旅お、おいしそうお台場街道で
11:00 (S)11時の音楽ショー 伊武雅刀vs田村正和!
11:30 (N)出来事
11:55 スポーツフロッグ 渋谷のエース初登板…▽0:07フロッグッコ 爆笑新企画冷たい蛙他▽42フロッグ24時間全裸でトーク!
1:25 フロッグのエロスぎりぎり Gackt感激菊池桃子と
2:45 (S)映画案内
3:20 買い物
3:25 催し◇(N)24

杉浦日向子さんを悼む

2005-07-30 21:27:25 | お話大好き・コミック編
熱心なファンというわけではないのに、こんなことを書いてしまった良いのだろうかという気もしますが……。そんな蛙から見ても、杉浦さんの創作態度は尊敬すべきものでした。

所謂レトロも含めた時代物と呼ばれるジャンルの作家を、蛙は勝手に3分類しています。1、当時の世界を忠実に再構成するタイプ。2、時代考証の面で分かって嘘を吐くタイプ。3、自分が嘘をついていることさえ分かっていないタイプ。厳密に言えば、4、何らかの必要・或いはポリシーがあって、敢えて時代考証を全く無視するタイプ、がありますが、その場合は時代物と呼んでいいのか問題がありますので、ここではカットします。
杉浦さんは言うまでも無く、1の典型でした。(ちなみに、2は大河ドラマ『新撰組』、4『真夜中の弥次さん喜多さん』と、主観的例をあげてみました。3は個人的な好き嫌いもあるので、挙げません<逃>)
江戸時代は勿論、好きな筈のレトロといわれる世界にしたところで穴だらけの知識なので、人様の時代考証についてどうこう言えた立場ではありませんが。どの程度その作家が研究した上で書いているか、読めば大体伝わってくるものです。蛙の理想としては、2の水準の作品が書けるようになって一人前です。
嘘と知っていて嘘を吐く。自分が伝えたいメッセージ、築きたい世界観に抵触する場合、こっそりそれを隠してしまう。或いは雰囲気を出す為にありもしない言葉や風習を作り上げ、「なぁ~んちゃって」と舌を出す。普通作家というのはそんなものだと思います。(所謂ノンフィクションでも、それは変わりません。彼らは“事実”を取捨選択し、解釈しているのですから)
しかし、杉浦さんの作品から伝わるのは、現在と確かに地続きなのに、全く異なる価値観が動く江戸でした。それがどれだけ特異なことか、現在人気のある時代小説家の作品を思い浮かべてみてください。宮部みゆき?平岩弓枝?山本周五郎?藤沢周平?司馬遼太郎?……敢えて言うなら、池波正太郎の鬼平シリーズが1に近いでしょうか?しかし、作品世界を動かしている価値観は、現在(近代以降)の私たちに近いものです。但し、岡本綺堂のような、実際江戸の最後を生きていたような人は別格です。
かといって、研究しつくし、完璧に再構成すればよいかというとそういうわけではありません。研究成果の成熟と発酵の無いまま作品化すれば、知識に振り回された情報小説になってしまいます。(具体例が誰のどれとは言わんが……)杉浦さんの作品には、この指とまれで読む人を選ぶが、決してそういった押し付けがましさは無かったように思います。杉浦さんが果たして2的手法を使ったかどうか、分かりません。しかし、その分からないというところがまさに縫い目の無い天の衣……天衣無縫でした。

蛙は『百日紅』と『百物語』が好きです。未読の方、お勧めします。

花咲けるSF騎士道『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』

2005-07-29 09:54:06 | お話大好き・映画編
始めに断っておきますが、蛙はスター・ウォーズファンというわけではありません。ですから、根っからのファンから見れば、納得いかない評価・感想になっているかもしれません。面白い映画、作りこまれた設定は好きなので、勿論「スター・ウォーズ」も好きですが。

★あらすじ★
クローン戦争から三年。戦況は激化の一途を辿っていた。アナキンも師であり友であるオビ=ワンとともに、銀河各地を転戦していた。二人は長年の宿敵・ドゥークー伯爵も倒し、人質にとられていた最高議長を見事救出するが、そのことが却ってアナキンを政治とジェダイの間の複雑な位置に追い込むことになる。また、秘密の結婚をした最愛の女性・パドメに死の影が迫りつつあるという予知夢をみるようになったアナキンは、一人の男性としても追い詰められるようになっていった……。

相変わらす円卓騎士してますね~。中世騎士道物語とSFを組み合わせようという程度の発想なら誰でも出来ますが、それをここまでレベルの高いものに昇華できる才能は滅多にないと思います。八公熊公に無理やり背広着せたヘボ創作落語と、三枝さんの125選落語の差です。(どんな喩えだ?)
あと、様々な星の様々な種族を描く点でも、多くを語るわけではないのにあそこまで説得力のある描写をできるのは、多民族国家アメリカだけだなぁと思います。そういう点では、アメリカを尊敬します。
<以下、今回ネタバレですので、ご注意ください>















さて。今回の物語ですが。アナキン・ファンの方すんません。しかし、蛙はアナキンが苦手です。あんまり主人公に感情移入できなかったなぁ。何と言っても許せなかったのが、裏切られたと思い込んだとは言え、身重の女房に手ぇ上げやがったこと。亭主の自覚も、親父の覚悟も無いとまでは言わないが、低すぎる。
アナキンを弁護するなら、心・枝・体の後者二つが飛びぬけて早く成長したのに、心はあくまで普通の青年ペースで追いつかなかったことが、彼の悲劇の元と言えるでしょう。しかし、正直に言ってヘイデン・クリステンセン君には役のほうが重すぎたようで。年齢が近すぎて、自らの未成熟を自覚できない青年の葛藤を演じるには、まだ役者としての成熟が足りないなと思います。メイス・ウィンドゥの破滅に手を貸してしまうことになり、座り込む姿も、ジェダイ聖堂の事件をパドメに誤魔化すシーンも、シスの命を受けて捨て駒にされた星を抹殺した後、アナキンの心を取り戻し涙するシーンも。後半の大切なシーンどれもが、イマイチ。自信マンマンのやんちゃアナキンなら、彼でもよかったのですが。
パドメにしても、今まであんなに気丈に頑張っていた彼女が、夫の豹変で脆くも崩れ去る姿は納得いきませんでした。スター・ウォーズファンではない蛙には、暗黒面に落ちるという深刻さが分かっていないせいもあるかと思いますが。
一番感情移入しやすかったのがオビ=ワンです。彼がアナキンに対して「お前の育て方をまちがえた」と言うシーンが、一番胸に響きました。確かに、彼にはアナキンの自尊心の高さを良い方向に伸ばしてやるチャンスは何度かあった筈です。アナキンへの絶ちがたい情愛と、自分の指導者としての力不足にたいする悔恨が伝わってきました。


どっちにしろ。ヨダじいが達者なら、蛙はそれで満足です。(おいおいおい!)
それにしても、「スター・ウォーズ」は、どのエピソードから見ても面白く、それなりに話が通じ、完全に(?)完結してしまった「6」を除けば話の続きに期待が持てる点が偉い。シリーズ最終作といわれる今回から見ても、決して新たなファンを拒むことはないだろうという点が凄い。
他のシリーズもの製作者は(他ジャンルも含め)、是非ともジョージ・ルーカスの爪の垢を煎じて飲んでほしい。

公式サイトはこちら。(日本語版)

蛙的映画ランク:B+

癒してやってるヒマは無ぇ?!『皇帝ペンギン』

2005-07-28 23:12:36 | お話大好き・映画編
またもや映画を観て参りました。『皇帝ペンギン』と『スター・ウォーズ エピソード3』の2本をば。今回も方言放言プレビューいたします。先ずは南極のアイドルから。

★あらすじ……なんてあるのか?★
南の果ての大陸・南極で、季節が冬に向かおうとする頃。皇帝ペンギンたちは次々と海から上がってきた。遥かな故郷の地、厚い氷が覆う大地へと行進する為に。そこで、一年にただ一羽のパートナーを見つけ、一羽の子を育てる為に。

癒し系なんて、簡単に言わないでほしい映画です。恋、慈愛、悲しみ、落胆……そういった“表情”として伝わるものが、何と豊かに映し出されていることでしょう!
彼らの必死に生きようとする姿が、厳粛なものを感じさせます。ヨタヨタと歩く姿が、決して笑って観ていられるものじゃなかったです。(勿論、可愛いことには変わりないんですが<爆>)
皇帝ペンギンの子育てスケジュールって、超タイトなんですね。一日ずれれば、命取りになりかねない。確かにメスも産卵で体力を使いますが、メスが餌を捕りにいく間、飲まず食わずで卵・雛を守るオス。メスが帰ってきて子供の面倒を見ることが出来るようになったら、今度は自分が疲れきった体で餌のある海まで行かなければならない……。確かに、これじゃあオスの方が少なくなって、メスがオスをめぐって喧嘩をするようになるワケだ。メスの喧嘩も、前半の恋の3~角合戦なんか、黙って見ているオスとの対比もあってコミカルですが、自分の雛を失ってヒス(?)を起こして仲間の雛を奪おうとする姿は、まさに鬼子母神でした。(……ということは、『皇帝ペンギン』を観れば、ある意味『うぶめ~』を観たことにもなる?<おい>)

……と。ここまでは、Aランク級なのですが。
吹き替えがなっていない!
今回、愛用している劇場が吹き替え版のみの上映だったので、「ま、いっかぁ」ということで観てきたのですが。吹き替え語りの下手さ加減に、
イライラ、イライライライライライラ
吹き替えの役者さんがダメというわけではないのです。これが、普通の洋画や洋物アニメの吹き替えなら、全然問題は無かったと思います。
しかし、今回の主人公はペンギン。人間でもなければ、人間が作った擬人化する為のキャラクターでもありません。映像の表情に誤魔化してもらうわけにはいかないのです。
或いは、これがテレビのドキュメンタリーなら、問題は無かったと思います。しかし。劇場という空間に堪え得る語りではなかった。
別に、声優か話芸人を登用しろとは言いませんが、話力がある人が語り手となるべきだった。顔を出さなくとも、朗読一発で人の心を動かせるような人を。
自分の母国語だと、粗が目立ってしょうがない。だから、何となく字幕の方が高等なイメージが付きまとうんでしょう。

ところで、この映画。子供の観覧者が多かったです。退屈して落ち着きをなくす子が出てくるんじゃないかと思いましたが、大変失礼な杞憂だったようです。子供たちは必死に見ていました。少なくとも、蛙の隣の隣で寝ていた大人よりは。
こんな、子供向けというワケじゃないけど、彼らに是非みてもらいたいような作品は、子供たちが声を出して笑ったり、泣いたり、画面の物まねをしたりしてもいい上映時間を作ってあげられたらなぁと思います。(その間、大人は我慢料で割引とか、さ)

公式サイトはこちら

蛙的映画ランク:C+

スター・ウォーズはまた今度。

おいらの番が来た!BOOK BATON

2005-07-27 22:01:39 | お話大好き・小説編
……まさか、自分に廻ってくるとは思わなかった……(大汗)。ローズマリーさんからバトンを頂いてしまったので、一応頑張ってみます。

今読んでいる本

アガサ・クリスティ 深町眞理子訳
『さあ、あなたの暮らしぶりを話して』Come,Tell Me How You Live
早川書房 クリスティー文庫85
ハネムーンはオリエントで発掘を。他世界に対する理解と無理解の自覚と寛容。今、世界に必要な本の一冊だと思う。

小栗虫太郎 
『日本探偵小説全集6 小栗虫太郎集』
東京創元社 創元推理文庫
同時進行で少しずつ読んでいます。『黒死館~』を(苦笑)。
↑を読み直そうと思ったいきさつは、こちら

最後に買った本
なんだっけ?(汗)
ティー・エム・システムズ
『できる式 パソコン検定試験3級問題集2005年度版』
インプレス
……だと思います。いや、がんばってみよっかなということで。

よく読む作家、または思い入れのある作家 5人まで
コナン・ドイル
横溝正史
江戸川乱歩
アガサ・クリスティ
内田康夫

……あ。埋まっちまった(苦笑)。しかも、探偵小説ばっか。
思いついた順です。他にもいっぱいいます。

よく読む、または思い入れのある本 5冊まで
イザベラ・バード 高梨健吉訳
『日本奥地紀行』Unbaeten Tracks in Japan
平凡社 東洋文庫240
国際交流の何たるかを教えてくれる本。
必要なのは、盲目的愛着でも、まして盲目的反発でもない。先ず自らの確固たる判断基準を持つこと。その基準に忠実に、ありのままに異世界を見ること。

江戸川乱歩
『押し絵と旅する男』
私のベスト・オブ・乱歩。

横溝正史
『獄門島』
私のベスト・オブ・横溝。

中井英夫
『虚無への供物』
名作です。未読な方は是非。

川原泉
『笑う大天使1・2』
白泉社 白泉社文庫
毛色の変わった子羊たちの、どたばたのほほんで純な青春。
親友と三羽烏状態。なつかしい。
それぞれの道をしっかり歩む、彼女たちのエンディングに拍手!

バトンは……えーっと。
マーニャさん、お願いします!

一地方民の皮肉~串本の台風と東京の地震

2005-07-26 07:03:54 | 雑文
朝のニュースを見ながら飯を食っていた蛙一家。迫りくる台風のニュースを聞きながら、
蛙:「うっわ。串本町役場、出て来とるん6人け?可愛そぎに、何かあったら、まずその6人で動かんなんげんじ(方言。以下会話文は方言にさせていただきます)」
蛙父:「立派なもんやいや。こっち(県&市)なんか、きっと誰も出て来とらんぞ」
蛙:「それもほうやね」
蛙父:「第一、東京見てみぃや。この間の地震で、誰一人動かんかったって言うげんから。それに比べたら、大したもんや」

まぁ、予測できる災害と、出来ない災害の差はありますが。今も変わらぬ、「都会のねずみと田舎のねずみ」の構図です。
コンピューター回線に頼るより、地震計持ってるところが自分の目で見て、電話(あるのか無いのか知らないけど。非常電話)一本かけた方が、早かったンない?と思いました。

虫たちのちょっとばかしHな話

2005-07-25 23:07:29 | 風物詩
蛙の勤務地は、山です。
でもって、駐車場は木に囲まれています。
帰りは虫の糞だの、鳥の糞だの、木の実の汁だのにまみれた愛車が待っています。
洗車は無駄な抵抗ですが、しなけりゃもっと酷いことになります。
一体何がいいのか、虫たちが車の上でまったり(?)していることもしょっちゅうで。

蜘蛛にマイホームを作られたり。
カメムシくんたちが、時速ンキロにもめげずへばりついたり。
まるで名前も知らない、種類も知らない、不細工で愛嬌ものの虫がよたよた歩いていたり。
この時期、一番止まって欲しくないのが、アブとオロロ!

オロロ……又の名をウルリ。清流の吸血鬼です。学名、イヨシロオビアブ。梅雨明けからお盆にかけて、活躍しやがります。
奴らに刺された痛痒さはハンパじゃないそうです。去年散々脅された蛙は、ハエタタキを片手におっかなびっくり叩いておりました。しかし、今年は「敵を知り、己を知れば、云々」の例えのとおり、テキについて情報収集を試みました!
要約すると、下記の通り。
・奴らは産卵の為に、哺乳類の血を必要とする。蚊と同じですね。蜂のように、自己防衛ではないということです。……つまり、逃げても無駄ということです。
・遠くから、黒く、高温で、炭酸ガスを吐くものに近づく。……ここら辺は、蜂に似ているような気が……。
・下肢から近づくのが得意技。女性の方、スカートはご用心。しかし。
・ズボンの上からも、かまわず刺す。用心しても無駄かもね。
・飛ぶときは高速だが、一旦止まるとトロい。……ここら辺は、先輩の経験談。
・低温が弱点らしいという、耳寄りな未確認情報も!つまり、車の中へ侵入を許した場合、クーラーをガンガンにつけろということか。
とにかく、生命の一大命題を賭けたオロロと、我々の戦いは、今年も繰り広げられるわけです。富山でオロロほいほいを開発した!らしいですが。ウチにも欲しいよ~。

さて。繁殖といえば、帰り道のことですが。
見ているだけなら平気だけど、基本的に自分のテリトリーに虫はいて欲しくない蛙です。ですから、虫を発見次第、木々の多い道で、振り落とし作戦を実行します。……大抵は失敗するけど(苦笑)。木々の多い道でやるのは、せめてもの情けといいますか、むしろ仏教的(?)良心への言い訳です。
さて。中心街に出て信号待ち渋滞。ぼんやりフロントガラスを見ていたところ。何やら虫がヘバリついています。
「あ、またか~」
と思ってよくよく見ると。
「え?二匹上下に重なっている?」
……とゆーことは……
「交尾じゃないかっ!!」
思わず観察してしまいました!(ドスケベ<笑>)
オスがメスの上に乗っかって、一生懸命お腹に管を入れてるんですね。哺乳類と一緒だね(笑)。ていうか、それが陸地で受精する種の中では、多数派なのかな?
一見メスの方が上の体重を支えなきゃいけないので脚力がいるようですが、実はオスも結構いるそうで。ペットになっている鳥類のオスで、足腰が弱く、メスの上にうまく乗っかっていられないから交尾が出来ないという話、よく聞きますね。虫もそうかな?
それにしても、一生懸命、子孫繁栄に励んでいる姿を見ると、今、ここで振り落とされたら、こいつら緊急回避できねーんじゃねーか、っていう気がしてくるんですよ。よって、運転も丁寧に(笑)。
信号が変わり左折。暫くして、横断歩道。大抵はこの手前で赤。人通りが多いので、要注意。蛙の意識もそれに伴ってメイク・ラブしているカップルから逸れていたのですが、再び渋滞、観察に戻ると、丁度コトを終えた所らしく。
オスはヨタリとメスの背中から離れます。メスは平気な顔をしてノシノシとフロントガラスを上の方へ歩いていきました。彼女の積もりでは産卵場所を探すのか、別の相手を探すのか。オスはと言いますと、大事な道具を後ろ足で手入れしてから、お腹の中に収納します。
……やれやれ。というか。……おいおい。というか。
蛙の家につく前に、このカップルはフロントガラスの視界から消えました。何処へ行ったのやら。
昆虫の中には、交尾のときにライバルの精子を掻き出す、我々ホモ・サピエンスから見たらエゲツナイ手段を用いる種もあるとやら。そこまでするか!

……ところで、この記事。利用規約に引っかからないだろうな?(苦笑&嘘)

気晴らし特急~東尋坊編

2005-07-23 21:51:45 | 風物詩
蛙は至って無計画な奴です。ですから、時たま思いつきでドライブに行ったりなんぞします。
今日は無性に青い日本海が見たくなったので、東尋坊へ行くことに。行くと決めたのお昼過ぎ(苦笑)。

東尋坊周辺の海が大好きです。海岸は砂浜よりも奇岩の岬に心引かれるようで。風雨と波が作り上げた変な形(せめて芸術と言えんのか?)を見ていると、飽きません。穏やかな日も、荒れた日もです。
東尋坊の絶壁は、ついつい端っこまで行ってしまいたくなる気持ちを起こさせるようで、よく岩の先から海を覗いている人や、おどけたポーズで写真を撮っている人を見ます。至って陽性です。不名誉な名所であることが嘘のようです。しかし、こういった明るさを避ける人が通りそうな場所に最後の抑止力になるかもしれない電話ボックスがあるのも、この土地です。

海へ続くお土産屋街も好きです。活気があって、商売っ気があって(笑)。呼び込みが大人しい東尋坊なんて、考えられない(更に笑)。
ここのお土産通りは、何故か各種変り種のソフトが並びます。黒ゴマソフトなんて、大人しい方で。普通の抹茶とどう違うのか非常に気になる「高級抹茶ソフト」。味の違いが分からない蛙には、まるで想像がつかない「豆腐ソフト」。宿命の対決をさせてみたくなる「栗ソフト」と「さつま芋ソフト」。なんじゃそりゃと思った「イカ墨ソフト」……。とりあえず、「バナナソフト」を食べてみました。お口に広がるバナナの香~♪偵察をしたところ、しょうゆソフトは、まだ無いようで。

東尋坊に立つと、水平線が弧を描いているのが見えてくるような気がします。それは現代科学が人間の脳味噌に植え付けた錯覚なのかもしれませんが。
太陽を反射している波を見て、宇宙から見た地球が、丁度福井の辺りできらりと輝いている姿を想像します。
空の青と海の青が交わる辺りに、より深く鮮やかな青がぼんやりと煙るように見えます。デジカメの特性を知っていたら、その青の美しさを写真に収めることが出来るのでしょうか……。

マル秘?!大正のお医者さん

2005-07-22 22:38:51 | れとろ・とりっぷ
祝日があるお陰で、休日が多い今月。本日は、たっぷり美術館を廻ってきました。
先ずは県立美術館でバロック絵画なるものを見てくる。衣服の表現に、ちょっと判で押したようなところがあったけど、光と影と闇の表現が凄い。暗闇から場面の中心を見つめている人の顔を、こちらもついついじっと覗き込んでしまう。
印象に残ったのは、「ユダの口付け」。白い肌、ばら色の頬、女性的な顔立ちをしたキリストと、暗く怒り、妬み、裏切り、復讐の入り混じった目で口付けをする髭面のユダ。「メディチ家の子供の肖像」顔立ちは可愛いけど、可愛げが無い生意気そうなガキンチョ(笑)。その他、画家たちそれぞれの自画像。
お次は21世紀美術館。グリコのおまけ展。作家さん本人のアイディア原画とそれに自分ツッコミをいれる解説から成り立つアイディアノートが、見ていて楽しかったです。
最後は同じく21美。人体の不思議展。生命体はアートの極致……と言っていえなくも無いですが。ここは素直に、科学展と言った方がいいと思います。生物選択者蛙にとっては、マシュー・バーニーより、こっちの方が、よっぽどグロくなかった。(精神的にグロいのは参る。……そのくせ、乱歩は至って平気どころか、切ないとか可愛いとか思ってしまう<おい>)おそらく、細胞の顕微鏡写真を見て気持ち悪くなる人は、そもそもこの展覧会を見に来ないだろうなぁ(笑)。会場は老若男女、夏休みの小学生からカップルまで!みんなキャーキャー言いながらも、興味津々で見ていました。カップルの女の子が、肺がんの標本を見て、彼氏に「煙草やめてね」と言っている姿なんか、「若いねぇ~」といった感じでした。

さて。一通り見終わってグッズ販売を冷やかし、外に出ようとしたところ!(↑長い前振りだ)

「金澤醫科大學時代の教育・研究・診療風景」の文字が!
大正末期の医科大学の授業・実験・課外活動および付属医院での診察風景を収録だとぉ!!レトロファン的には、ものすごく「買い!」な資料じゃないかっ。
フムフム。DVDとVHSがあるのか。
お値段は……。

いっ……いちまんえんっ?!

そ……そんな、無茶だ……。
一万?
間違いなく、壱万?
やっぱり壱萬??
どーしよーもなく、10,000???
もうちょっと負からん?5000円とか。え?値切りすぎ?じゃ、6000円。まだまだ?しょうがないなぁ。7000円。えー、まだダメなの!よーし、7500でどうだっ!くっそー、これ以上譲歩せんぞ!地元大學ならそれらしく、市民の皆様に貢献しやがれ!俺も漢だ!(嘘)清水の舞台から飛んでやる!8000円でどうだっ~~~!!

……という、脳内バーチャル値切りシミュレーションをしたところで、振込み用紙に表記された金額が変わるわけでなく。
それでも、振込用紙が折れないように慎重に折りたたんで、このチラシお持ち帰ってしまいました。申し込み期限は8月15日……。くっそー、悩むっ!!

追伸:ネット検索をしたが、卒業生を念頭に置いて製作したせいか、一般向けの宣伝をしていない模様。いいのか?金沢大学医学部?!
追伸2:あの生意気ガキンチョはボルジア家でなく、メディチ家だった模様。失礼。

しょうゆソフトとレトロ港町

2005-07-20 22:05:23 | れとろ・とりっぷ


こちらは、知る人ぞ知る、知らない人は全然知らない、醤油ソフトで有名な(?)醤油味噌のお店です。
見よ!この木造建築と商標(?)の入った幟。
本当にここでいいのかと不安になるような細道を抜けると、店があります。
このソフト。ガイドブック等では「キャラメルのような味」と表現されるが、蛙はスイカに塩をふった味だと思っています
美味です。ハーゲンダッツに醤油をかけてみたくなるくらい、美味しいです。(妙なたとえ)
店内には本業の味噌・醤油・出汁も並んでいます。刺身専用醤油だとか、いしる(こっちの魚醤?)が入った出汁なんていうのもあり。



港ということで、町を歩くと潮の香がします。
しかし、醤油工場の脇を通るときは、それが「塩」の匂いに変わります。


それもやがて再び潮の香に変わります。醤油屋の小路を抜けると、そこには港町の風景が広がります。
橋をわたってまっすぐ行けば、港の信仰を表す神社があります。
絵馬やなんかに北前舟の絵があると、漁師港とはまた違った雰囲気を感じられます。

少し昔の港の面影が残っている。そんな町です。金沢・大野港は。
金沢通とレトロファンにお勧めの、隠れスポットです。


イチオシ、不思議なしょうゆソフトと多彩な味噌&醤油&ドレッシング♪
金沢・ヤマト醤油味噌
(ソフトの店舗については、「醤蔵」をクリック!)