Tak's 雑記帳

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石綿の思いで

2006-06-28 23:34:44 | 社会一般
実験器具の石綿で中皮腫 元教授死亡、新法で発症認定 (朝日新聞) - goo ニュース

 私が石綿と聞いて、一番始めに思い浮かんだのが“石綿金網”であった。この石綿金網を知らない人のために解説すると、理科の実験で三脚台の上に載せ、下からはアルコールランプやガスバーナー等で熱し上にはビーカーなどを置いて使うものだ。金網に石綿を塗って(?)あり、ビーカーの底全体へ均等に熱を広げるために使っていたのだと思う。

 小学校・中学校と石綿金網は使った。高校の時にはただの金網しかなく、石綿金網がなぜないのか不思議にすら思ったほどだ。それほど身近と言えば身近にあった石綿。危険と知ったのは高校の2年か3年の時か。石綿金網の事を思い出し、「大丈夫なのだろうか?」と思った次第である。
 それから数年、この頃の騒ぎでずいぶん青ざめるものとなった。マスコミの騒ぎっぷりがそうさせるのかも知れない。特に飛散しないような対策など一切取られていない石綿を、良いものだと使っていたのだから、そのショックは少なくなかった。中学校の時など、石綿金網と、ただの金網があったのだが好んで石綿金網の方を使っていたくらいである。中学校の時に、ただの金網があったのは石綿金網が破損していたからだったと思う。ここで破損とは石綿の部分がパッキリと折れてしまったのをいう。当然その瞬間に幾ばくかの目には見えない石綿が飛散したであろう事は容易に想像でき、数は不明でも私の肺にもいくつか刺さっていることだろう。

 便利なものとして生まれた石綿。フロンやPCBと同じ類(便利だと思って出てきたが、後に巡り巡って人間に大変な害のあるものだと分かったもの)だったとは・・・。


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