Tak's 雑記帳

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そもそも

2005-06-13 04:19:53 | 社会一般
もんじゅ訴訟、再審請求へ 最高裁で逆転敗訴の住民側 (共同通信) - goo ニュース
 そもそも高速増殖炉である「もんじゅ」が必要な訳は、核燃料サイクルであるプルサーマルを実証するため。プルサーマルとは、使用済み核燃料からプルトニウムを取り出し再び発電所に戻して燃やすという一連の行程を言う。通常原子力発電所で燃やされるのはウランであり、プルトニウムではない。しかしながらウランは資源であり、無限に存在する訳ではない。そこで、使用済み核燃料から燃えるプルトニウムを取り出すという考えが出てきた訳だ。しかしながら使用済み核燃料に含まれるプルトニウムの量はそれほど多くない。
 もんじゅの役割はプルトニウムと使用済み核燃料を一緒に燃やし、使用済み核燃料から多くのプルトニウムを取り出すことにある。つまり“増殖”とはプルトニウムの増殖を表している。
 これが考えられた当初、核燃料のリサイクル(プルサーマル)は安価にできるものだというものだった。しかしながら昨今の計算によると、プルサーマルを行ったほうがかえって高くつくという。それでも前へ進めようとしているのは“公共事業”というやつだからなのだろうか?

 また、ウラン鉱石の残りもまだまだあることが発覚し、プルサーマルを無理に実行しなくとも大丈夫であることが分かっている。

 ところでもんじゅは1次冷却材と2次冷却材にナトリウムを使い、発電用に水を使う。ナトリウムと水は非常に激しく反応し、高温を発する。一般的な原発と違い、2次冷却系(ナトリウム)と3次冷却系(発電用の水)が混じることはタブーなのだ。混じったら最後、過去の事件のようになる。

 有効性がほとんど感じられないにもかかわらず、危険と多額のお金が常時付きまとうプルサーマル計画、そしてもんじゅ。もう一度その存在意義から考える必要があると思う。



 P.S.ところで、電気料金をぐっと上げたら省エネに皆取り組むと思うのだが、どうなんでしょうかねぇ?