池ちゃんのページ


行政・町内情報、地域活動やスポーツクラブ・昔遊び・ジャズオーケストラの活動などを紹介します

浮島丸事件 乗船者名簿 75種保有

2024年07月12日 13時16分09秒 | 一言
穀田氏が開示求める


(写真)宮崎厚労副大臣(右)に申し入れる穀田衆院議員=11日、国会内

 強制連行された朝鮮人労働者らを乗せた旧日本海軍輸送船「浮島丸」が1945年8月24日、京都府の舞鶴港で爆発、沈没し500人以上が死亡した「浮島丸事件」を巡り、厚生労働省として精査した結果、乗船者が記された名簿を75種保有していることが新たに分かりました。日本共産党の穀田恵二衆院議員が国会内で11日、宮崎政久厚労副大臣に名簿の開示などを申し入れた懇談で判明しました。

 穀田氏は懇談で名簿の数をただすとともに(1)名簿のリストの提出と名簿現物の閲覧(2)韓国政府の名簿提出の協力要請に応えてマスキング(塗りつぶし)を外した名簿の提供―を要求し、マスキングした文書を開示しても提供したとは言えず、「外すのは当然だ」と訴えました。

 宮崎氏は、「名簿」と名の付く文書が75種あり、名簿のリストを穀田氏に「適切に伝えられるよう手配を整えている」と明言。マスキングを外すことについては外務省にも伝え、「適切な判断ができるようにリードしていきたい」と述べました。

 事件の真相究明や謝罪、補償を求めた国家賠償請求訴訟(92年)では、原告の遺族らが「乗船名簿や名簿に類する資料」の開示を求めましたが、日本政府は「存在は確認されていない」と説明してきました。穀田氏の資料要求で開示された名簿3種は、氏名や生年月日、職種、本籍地、徴用年次などが塗りつぶされていました。

 穀田氏は5月末の衆院外務委員会でもこの問題を追及し、名簿の開示を求めていました。

 懇談で穀田氏は、乗船者は徴用などの強制動員がなければ事故には遭っていなかったとして、リストの提供などは「日韓双方にとって大事なことだ」と力説。宮崎氏は、「政府の戦争遂行によって命を絶たれた人がいる以上、遺族や関係者に誠実な対応が必要だ」として、今回の申し入れを受け止め、「厚労省もしっかりやらなければならない」と応じました。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿