志位議長、ベトナム共産党書記局常務と会談

両党の友好と連帯の強化を確認


（写真）ベトナム共産党のルオン・クオン書記局常務と会談する志位議長＝26日、ハノイ

　ベトナム共産党のグエン・フー・チョン書記長の国葬に参列するためハノイを訪問している日本共産党の志位和夫議長は２６日、ベトナム共産党のルオン・クオン書記局常務と同党本部で会談しました。

　クオン氏は７月２０日付の志位議長執筆の弔文と今回の訪問、国葬参列に深い謝意を表明。ベトナム共産党とベトナム国民は、チョン書記長の理論的、政治的な遺産を守り、さらに発展させていく決意だとのべました。

　志位氏は、ベトナム共産党とベトナム国民に対して、あらためて深い弔意をのべ、３０年にわたった故チョン書記長との交流を振り返りながら、「長い交流をつうじてチョン書記長から共産主義者としての誠実さと情熱を感じてきました。どんな問題でも心を開いて話し合える、かけがえのない友人を失ったことはとても悲しい思いです。ベトナム人民が悲しみをのりこえて、ドイモイの事業を前進させることを願います」と語りました。

　クオン氏は、チョン書記長が懸け橋となり発展してきた両党、両国、両国民の関係を「書記長の遺志を継ぎ、さらに良くしていきたい」と強調。両党が引き続き緊密に連携して両党間の合意を実践し、両党関係を発展させたいとのべました。

　志位氏は昨年１２月のハノイでのチョン書記長との会談で、東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）と協力して東アジアの平和構築を進めること、核兵器廃絶などの国際課題で協力を強化すること、両党間の理論交流の発展などで合意したことに言及。「両党の友好と連帯の関係をさらに大きく発展させたい」とのべました。クオン氏は賛意を示し、双方は合意を実行していくことで一致しました。

　志位氏は、東南アジア訪問を踏まえて作成した党の「東アジア平和提言」を紹介し、「提言」がのべている地域・国際問題について引き続き緊密に意見交換をしていきたいと提起。クオン氏は、賛成だと応じました。

　志位氏は、また、自著『Ｑ＆Ａ共産主義と自由』を手渡し、理論交流の一つのテーマとして意見交換をしていきたいとのべました。クオン氏は、こうした問題も含めて、理論交流を発展させていきたいと応じました。

　会談には緒方靖夫副委員長・国際委員会責任者、井上歩国際委員、グエン・ティ・ホアン・バン対外委員会副委員長、ブイ・バン・タック中央委員会副官房長、ホアン・バン・トゥアン対外委員会中国・北東アジア局長らが出席しました。