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農水相、発言撤回し謝罪

2024年05月24日 11時35分49秒 | 一言
紙氏「認識の誤り」ただす
参院農水委

 坂本哲志農林水産相は23日の参院農林水産委員会で、「(日本農業の)生産基盤が弱体化したとは思っていない」と述べた16日の同委員会での答弁を撤回し謝罪しました。「弱体化」を指摘した立憲民主党の徳永エリ議員に「決め付けの質問」と述べたことも、「行き過ぎた発言だった」と謝罪しました。

 坂本農水相は審議中の食料・農業・農村基本法改定案について、「農業の生産基盤が弱体化していることを背景に提出したもの」と釈明。過去の政府文書や国会答弁等でも「生産基盤の弱体化などの課題に直面している」とされているとして、「私の認識に誤りがあった」と認めました。日本共産党の紙智子議員は「撤回するまでは、弱体化していないとの認識だったことになる」と批判しました。

 16日の質疑で、紙氏が2019年に安倍晋三元首相から「弱体化を受け止め(ている)」という答弁があったことを指摘すると、坂本氏は「(安倍氏の答弁は)だからもう少し農業を自由化しなければならない、競争にさらさなければならないということに続くのだろう」と答弁。紙氏はこの発言の意図をただしました。

 坂本氏は「推測で答弁をした」と陳謝。紙氏は「衆院で23時間、参院で十数時間やってきた質疑自体が何だったのか」「農水相の資質が問われる発言だ」と強調しました。


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