関本徹生の楽園計画通信

阪神淡路大震災後、芸術で社会を元気にすると始めたアートプロジェクト「新世紀楽園計画」のあれこれ通信

【崩壊】【刺激】【案内】

2008-11-20 19:26:34 | 雑記
【崩壊】
夏から制作していた浮世小路の演出もほぼ全て完了。
間近にある演出物なので、壊されたり、落書きされたりしないか・・・とプロデューサーが心配をしていたが、クオリティーの高いものを展開すれば、そういう事はない、今までにも色々な所で、オブジェを取り付けたり、壁画を描いたりしたが、そういう事はなかった!・・・と言い切っていたが・・・。
最終の取り付け日、なんと一部が壊されていた。
壊されたというより、持って行かれていた。

そう言えば、2003年阪神タイガースが優勝した深夜に、この浮世小路の隣に設置していたオブジェ(高さ2メートル・FRP)が忽然と消えた。
半野外なので盗ろうと思えば、盗れるのだが、いくら優勝のコーフンと酒の酔いにまかせてやったとしても、アンカーボルトで止めているし、シロートにはちょっと無理な話で、タイガース優勝のドサクサにまぎれて盗った計画的な犯行かも。

たぶん、この時期あたりから、道頓堀の風情がなくなってきたような。
街が壊れてくると、人間の心まで壊れてくるようだ。

【刺激】
ありとあらゆる見世物を研究する「見世物学会」に参加した。
川井ゆうさんの特別講演は、菊人形から始まって、死体人形、蝋人形・・・医学人形等々と中世から現代への等身大人形の研究発表。
たっぷりの内容で満腹!!
学会終了後の懇親会も参加者のいかがわしさに好奇心の大爆発である。
実におもろかった。

【予告】
見世物学会とは、また趣きが違うが、こちらも”おもろい”と言えるのが、我が学会、近代産業遺産アート再生学会である。
その研究会のお知らせであるが、学会の理事でもあり、プランナーの松本氏の言葉が実に適格にそのおもろさを表現しているので、抜粋です(無断借用ゴメン!!)

「近代産業遺産を通じて、その地域の活性化を考える。
また近代産業遺産という歴史的な構造物・建築物がなくても、過去にそこに存在したという事実を記録・記憶の中からイメージを引き出し、その中に隠れた伝説・逸話などをひもとき、地域のブランドづくりに活かそうとするのがアート再生であり、それがさらに土地そのものの過去に飛んで行ったり、また未来までも飛んでゆくという摩訶不思議な時空間旅行(アートツーリズム)による地域活性化を研究・実証してゆくのが「近代産業遺産アート再生学会」である。

今回の「師走研究会」は従来の地域活性化の「既成概念」をすべて捨て、その上で「希世概念(優れていて世にまれな概念)」として新たに創造することを様々な角度から語っていただこうという研究発表会なのである。」

てなわけで、案内です。

■開催時期:2008年12月20日(土)
①研究会:受付13:30~ 開会14:00~ 閉会16:30
②懇親会:17:00~19:00頃まで
■開催場所:京都造形芸術大学 至誠館S23教室(左京区白川瓜生山2-1-16)
 懇親会会場=焼肉店「里のや」大学より徒歩15分
■参加資格:原則、興味がある方なら誰でもOK
 研究会出席は無料、懇親会は@3,000円徴収で食べ放題・飲み放題。
■申込み:project@office.kyoto-art.ac.jp


浮世小路

2008-11-11 21:56:34 | アートプロジェクト
路地(浮世小路)のアート再生も、いよいよ今晩の取付け作業で一区切り。
夏から3回に分けて行なってき、細かい部分は少し残るが、ほぼ仕上がりである。

近代産業遺産アート再生を掲げ、多くのプロジェクトを手がけてきたが、今回の路地再生は素直に目で見て楽しむ体感型の実施例である。
10月に粟田神社の180年ぶりに復活する大灯籠も同じ様なものであったが、一夜限り。
浮世小路は恒常的なものなので、いつでも見られ、かつ道頓堀から法善寺横丁に抜ける道でもある。

2001年から地道に資金集めをし、コツコツと路地を復活させてきた文化工房の
吉里さんには、頭の下がる思いである。
そして、最初の時と最後の仕上げに関わり、大いに感謝しています。

これをきっかけに道頓堀がもう少し、風情のある街にしたいですなぁ~。

11月8日

2008-11-08 17:44:04 | 雑記
あっっぁ~今年も2ヶ月切ったぁ!!
油断している間にアメリカ新大統領は決まるし、小室は捕まるし、そして筑紫さんが亡くなった・・・。

本日、3年前に他界した母の命日。
早いなぁ・・・と思いつつ、この3年間ほんの少し振り返るが、制作の事や、仕事の事が邪魔をし、ボンヤリできない。

世の中、最悪の経済状況に陥る可能性のなか、天真爛漫だった母の生き方こそ、今の時代に必要であろうな。

バカボンのパパのパパ(赤塚さん)も亡くなったが、やはり「これでいいのだ!!」であり、「今日も一日、楽しかったのだ!!」である。

合掌。