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手と目とあたま

まずは手を動かすこと。そして、目でよく見る。頭を使って考えるのはそのあとだ。重要なのは、順序とバランス。

WWOOFインターナショナル

2010-06-05 | 日記








この農場では今、日本語がとても上手なシアトルから来た女の子と、
ボストン出身・ニューヨーク在住、ファッションデザイン勉強中の男の子と一緒。

WWOOFで旅行を始めてからというもの、色んな国の人たちと一緒に暮らすことにかなり慣れた。
ただし、そうなってくると、以前一緒だったウーファーの名前が頭の中でまざってくる。
私は実は「レイチェル」と呼ぶ前にいつも「フローリアン..じゃなくて」と頭の中で変換しているし、
「エイデン、じゃなかった、エリック!こっち!」とか言ってしまう。

英語に関しても、完璧な文法よりも意味が伝わること優先なので、
「えっ、それってsame place?」とか「Really?ほんとうかー?」とか、
微妙に日本語がまざる。そしてその方がニュアンスは伝わっているような気がする。


それにしても。
ニューヨークでファッションを学んでいる男の子が、京都の農場で農作業しているなんて不思議。
あれこれ聞いてみると、ニューヨークって東京と似ている。
彼はお酒が大好きで、休日はいつも「Rest and drink」だと言うので「いいねー!」と笑う。
そうだよねー、都会の1番の楽しみはお酒かもねー、と思う。

夜の外出と昼間のお酒が楽しいこと。
お茶をする場所がたくさんあること。
私にとっての「東京の価値」はその二点で、
その他は?と聞かれるといきなり「公園?」や「土手かなぁ」という回答になる。

そしてうっすらと、あぁ私はもう街には住まないかもなぁと思った。


「国」というもの。国が持つ背景。その人が生まれて育った場所。「○○人」という言い方。
私はアメリカに対して・アメリカと日本に対して、不条理なものをいつも感じているけれど、
個人対個人として出会い話し合う私たちに、国と国との関係性は一切持ち込まれない。
かといって批判的な思いは顕在で、なんだかとても複雑な気持ちになる。


晴れ続きでとても嬉しい今日この頃。きれいな川にしかいない美しいトンボがゆらゆらと飛び交っている。


このあと東京に行く彼に「どこへ行けばいいと思いますか?」と聞かれ、
うーん下北沢かなぁと答えておいた。
まだ住んでいたら案内してあげたいところ。

田植えパーティー

2010-05-30 | 日記
「ミキサーとかスピーカーとか田んぼに持ち込んでDJ呼んで、
田植えパーティーとかしたいよねぇ!」

なぁんて話しながら田植えをする。
今の時期の田んぼにはタガメ、タニシ、カエル、オタマジャクシ、
そしてそれらを狙うヘビが、一斉に活動を開始している。


畑とか田んぼとか山とか田舎とか。
でも、私たちがやりたいのは「農業」ではなく、
「食料生産」だ。

そもそも、つらい労働がつづく畑仕事なんてまっぴら。
そんなこと、最初からやる気はさらさら、ない。
勤労や忍耐は美徳ではない。

お昼寝もお茶もしながら仕事をしたい。
毎日、旬で美味しい新鮮なものを食べたい。
そしてそれは充分に、当たり前に可能なこと。
限りなく自給に近い形で。

私たちが獲得しようとしているのは、そういったライフスタイルだ。



それにしても。田んぼパーティーやりたいなぁ。

一日の価値

2010-05-29 | 日記
農的作業を毎日していると、あぁ、一日に出来る仕事なんて大したことないなぁ
と、つくづく思う。

私がやり慣れていないせいもあるけれど、
一日に収穫できる作物の量、一日に刈ることのできる草の量、
一日で田植えできる面積、一日に摘めるお茶の量。

一人の作業量なんて、本当に大したことない。


でも、それでいいのだと思う。
「どれだけやったか」ではなく、「どのようにやったか」。
少なくとも私にとって、一日の価値とはそこにある。

そして「一人の作業量なんて、本当に大したことない」
という事実は、自分という存在の小ささを意味し、謙虚な気持ちにさせられる。



ずっと旅をしながら移動していると、こういうふうに自分の思考と向かい合うことが
なかなかしにくいので、今日お茶を摘みながらこんなことを考えられたのはとてもいい時間だった。

そう、5月はお茶摘み。
このあたりの山にはお茶の木がたくさんあるので、
この時期に一年分のお茶を摘むらしい。今日はそのお手伝いをした。

黄緑色でぴかぴかした新芽のみを摘む。

鍋でしんなりするまで煎る。

冷めないうちにすぐ、手でもむ。

しっかり乾燥するまで天日干しする。

お茶製品によく見かける
「手もみ製法」「深煎り緑茶」「天日干し」などの意味が初めてわかった。
このお茶を自分で飲むのがとても楽しみ。







過ぎ行く五月

2010-05-23 | 日記
ただいま、京都におります。

去年の年末にも滞在したwwoofホストを再訪中です。
「おかえり!」と言ってもらえる場所が全国にたくさんあるのはとても嬉しい。



<お知らせ>
7月より、三重県の山奥に住むことになりました。
この旅も一旦終了。
田舎暮らしの実験がスタートします。
wwoofで学んだことがとても役に立ちそう。


Tシャツを販売させていただいているタカラギャラリーにて、
春夏ものがデビューしてます。
続いて手ぬぐいもお目見えする予定。
ぜひ、チェックしてください。

http://www.takara-garo.com/

虹のみさきへ

2010-05-07 | 日記








頻繁に更新できないので、心配されてるんじゃないかと心配です。
私はとても元気です。

***


連休中はといえば、
大分の屋形島で行われた「虹のみさきまつり」へ行ってみていました。
旅行者、ヒッピー、ミュージシャン。
たくさんの子供、あらゆる年齢の人たち。

こんな辺鄙な場所に大きな荷物を抱えて集まった数百人の人たちは、
それぞれにとても楽しくて、もちろん音楽好き、旅好き、美味しいもの好き。
なかなかこんな場所ではできない「島」というロケーション。
緋扇貝というパステルカラーの貝が特産で、砂浜一面にこの貝殻が落ちている様子は
夢の中の一場面のよう。

とても稀有な経験でした。



そして福岡という土地の素晴らしさも目の当たりにし、
九州にもいつか住みたいなぁ、だなんて思ったり。

九州という土地の特色は、海の近さ、周辺の島々の多さ、そして火山の多さと温泉。
街のにおいも違う。
中国や韓国に近いというせいなのか、外国?という景色がいくつもあった。


こんな機会はなかなかないので、九州を堪能してきました。