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ひとり ときどき ふたり旅 さんぽ

①還暦祝旅 日奈久温泉へ 昭和48年卒龍南中学校還暦同窓会

2017年8月のお盆

色々な用事が重なって熊本に里帰り 期間はわずか6日間。


①まずは、亡き両親の墓参へ

 

②弟夫婦からのお誘いの還暦祝い「菊池渓谷温泉 岩藏」へ 

還暦を迎えるのは年末ですが、59歳のちょっと早い還暦祝いです。ありがたいことです。

 

③そして、「中学の還暦同窓会」(1学年10クラス、1クラス45名=450名の大所帯)

卒業したのは1973年、あれから44年
一度も参加したこともなく、顔が分かるのか、みんなにお会いするのが怖いぐらいです。

 

④もう一つの大事な用事は、ハイハイ歩きのかわいい0歳の「又甥(またおい)」に会いに。

 

※私たち「大叔父、大叔母」から呼ぶ、「甥っ子の子」の呼び方は !。

 甥っ子・姪っ子の子を総称して「姪孫」(てっそん)と呼ぶんだと。

「姪孫」のうち男の子を「又甥(またおい)」、女の子を「又姪(まためい)」と呼ぶんだとさ。 

 

⑤もう一つは、実弟と甥と私で「特急かわせみ やませみ」に乗っての

 「人吉三人湯巡り旅」 近日ブログ公開。

 

⑥さらにもう一つは、復興解体が進む「熊本城」をこの目に焼き付けるため。 

 

⑦残った日を使い、有明海をフェリーで渡り「島原半島日帰り旅」。その後友人と再会の宴。


"6日間びっしりのスケジュール、やり遂げられるか心配です。"

 

熊本に着いても、バケツをひっくり返したように振り続けるゲリラ豪雨

フエリーで渡る、島原の旅も雨のようです。

天候が荒れれば翌日は帰省する日。飛行機に乗れなくなると心配です。

 


急遽、陸路で行ける良さそうな温泉に決め、島原はあきらめて南に進路をとります。


どんよりと曇った空を見上げながら、

「熊本市電(PASMOも使える)」に乗り、熊本駅へ ゴットンゴットン揺られます。

 

朝も早かったので、駅構内にあるうどん屋さんへ、

子供の頃もこの場所にあったような?

当時は大阪まで行くのに、列車の中でひと晩あかして行ったもの、

うどんの入った陶器のどんぶりを、そのまま列車に持ち込んで食べた想い出があります。

 

 

思い出の「海老天うどん」は無かったけれど、甘辛く煮込んだ馬肉の「肉うどん」を頼みます。

うどんに腰がありすぎますが、出汁の味は懐かしい味がします。

 

普通電車「八代(やつしろ)行き」に乗り、37分。

 

毎日の通勤電車の時間で、八代駅に到着です。

 

駅舎の向かいには、有名駅弁「鮎家三代」の「より藤㈱」が堂々と建っています。

 

早速「より藤 本店」の有名駅弁を眺めます。

 

駅舎の入り口には、「八代・芦北の七夕綱」が飾られています。

 

※旧暦の七夕の前日(8月6日)の七夕行事。 

地区を流れる川に、綱を張りわたし、ワラで作った細工物をつり下げます。

細工物には〔彦星・織姫の人形〕〔タワシ〕〔カメ〕〔ウマ〕〔ワラジ〕

〔タコ〕〔ヤモリ〕〔ツル〕〔タマゴ〕などがあり、

この網をわたって彦星と織姫が出会います。

疫病が集落に入るのを防いだり、先祖の霊が網を渡ってやって来る習わしがあるそうです

 

「八代駅」の裏には 「日本製紙工場」が建ち、

国指定重要無形文化財の「妙見祭(みょうけんさい)」の絵柄が書かれています。

 

「日奈久駅」に行くには、「JR九州 鹿児島本線 八代駅」で降りて、

「肥薩おれんじ鉄道 八代駅」に向かいます。

ここは、熊本県八代と鹿児島県川内を結ぶ第三セクター鉄道です。

 

ホームの向かいを「いさぶろう・しんぺい」が通り過ぎます。

行き先は、肥薩線の鹿児島「吉松駅」です。

 

入線してきた「おれんじ鉄道 出水行き」。

日によっては、ココから川内駅まで「おれんじ食堂」列車が走り、

食事を楽しみながら観光することができます。

 

この風景思い出します。1970年代当時、前方の窓辺に立ち、鹿児島に向かってひとり旅をしたものです。

 

駅に到着すると階段が出迎えてくれます。

 

日奈久駅で旅人を出迎える、「種田山頭火の人形」

この地に向かい、日奈久の街も湯も愛した「俳人」です。

 

駅舎を出るとのどかな風景です、初めての地に訪れるこの感じがいいですね~

 

開湯して600年あまり。

孝行息子のもとにもたらされたお告げで発見されたと伝えられる「日奈久温泉 (八代市)」

海からの風が、潮の香りを運んできます。

八代市の南端、不知火海(しらぬいかい)に面した日奈久はレトロな雰囲気が漂う温泉地です。


※応永16(1409)年、この地に住んでいた「浜田六郎左衛門」少年が、

 いくさで傷ついた父の刀傷を癒やすため、お祈りをすると、

 神のお告げを受け、発見された温泉と言い伝えられます。

 

 

駅前には、名産の「日奈久駅前ちくわ」がポツンと建っています。

日奈久ではちくわが名産品、大きさにビックリします。

 

「薩摩街道」は、江戸時代初めの参勤交代制の時代から続く歴史ある道です。

温泉街をつらぬく入り口には、記念碑が建ち左側の細い道に入って行きます。

 

「元祖 高田焼 上田窯」のお店の中には、表面と異なる色形が塗り込められた壺が見えます。

高田焼(こうだ焼)の特徴である象嵌(ぞうがん)技法での上野窯は、

初代から400年の歴史です。

 

※象嵌は、半乾きの素地に竹べらまたは押印によって模様をほり込み、
その凹部に長石を埋め込むものです。

 

上野窯のウラ手には、「足手荒神さん」があります。足腰が悪いので、さっそく手を合わせましょ。

 

「薩摩街道」を歩いていると、1862(文久2)年築の町屋「村津邸」が建ち、

壁面は黒の瓦と白の漆喰塗りのコントラストの美しいなまこ壁が往時の面影をしのばせます。

 

海岸沿いに建ち並ぶ旅館街、木造三階建てが点在し名残りをとどめています。

細い路地をとおると懐かしい雰囲気が漂います。

合計16の泉源が集中し、湧出量は毎時140トン、ほとんどの旅館がかけ流しです。

 

ひっそりとした古い温泉街。

その歴史は600年以上とされ、熊本最古の温泉と言われています。

そんな温泉街の一角に、ひときわ目を引く存在感の木造三階建のお宿、

国の登録有形文化財に登録されている「金波楼(きんぱろう)」があります。

 

お願いして、撮影の許可と旅館の中を見させてもらいます。

黒光りするほど磨かれた廊下に、深緑が映えて綺麗なこと。

堂々とした風格は外観だけではなく、

館内の至るところにその歴史の重みを感じさせてくれる、職人の技が今も残っています。

 

【金波楼】
 八代市日奈久上西町336-3
 TEL0965-38-0611
 立ち寄り湯は、15時半〜21時(土 •日曜、祝日12時から)
 入湯料は、500円

 

玄関のタイルも趣があり、下駄をはいてのそぞろ歩きも楽しそうです。

 


「金波楼」の前の「薩摩街道」には、絵のモチーフとしても人気の場所。

スケッチをしている人も見かけます。

 


"路地をぬければ 秋きざす青空 湯屋のある町 日奈久をそぞろ"

 
さて細い路地をぬけ 日奈久温泉発祥の湯へ 向かいます。

 

日奈久温泉へ ぶらり道草旅 ~松の湯へ No.2は、こちらをクリック。


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