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COP15 世界の環境NGOは相次いで批判の声明を発表した

2009年12月21日 07時36分40秒 | 温暖化の足音

COP15 批判相次ぐ 「仕切り直し」求める声


 

COP15会場で、次期枠組み合意を求めて座り込みをするNGOメンバー=コペンハーゲンで2009年12月16日、大場あい撮影

 (From 毎日新聞)【コペンハーゲン大場あい】国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)が、政治合意「コペンハーゲン協定」をまとめ閉幕後、世界の環境NGO(非政府組織)は相次いで批判の声明を発表した。先進国、途上国間の溝を世界に印象付ける結果となっただけに、来年のメキシコでのCOP16に向け「仕切り直し」を求める声が強い。

 COP15では、京都議定書に定めのない13年以降の温暖化対策の国際的枠組み合意を目指したが、協定は途上国への短長期の支援を盛り込んだ程度にとどまり、全会一致で採択することさえできなかった。また、来年のスケジュールも盛り込まれず、交渉の見通しは立っていない。

 「歴史的な責任回避」。オックスファム?インターナショナル(本部?英国)は、115カ国の首脳が出席し、世界の期待を集めたCOP15の結果を酷評。「具体的な約束はほとんどない。各国間の対立点を何とか合意らしく見えるように取り繕っただけ」とした。

 他のNGOの評価の声もほとんどなく、厳しい言葉が並んだ。地球の友インターナショナル(本部?オランダ)は「最大排出国の米国が排出削減の約束に失敗したことに愛想を尽かした」と名指しで批判。先進国全体にも「温暖化を解決するための意欲を見せず、短期的な政治利権の保護に走った」と非難した。

 世界自然保護基金(WWF、本部?スイス)は「決定力のある温暖化対策をとる道へと発展するには遠い道のりだ」とし、途上国と先進国の対立について、「双方が全く新しい考えで協力しないと、この危機は乗り越えられない」と歩み寄りの必要性を強調した。

 日本のNGO「地球環境と大気汚染を考える全国市民会議」は、協定に途上国への資金協力の額などが盛り込まれたことについては評価したが、結果を「事実上の交渉の先送り」とし、COP16での合意のために一刻も早い交渉再開を求めた。

Source来源:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091220-00000016-maip-int

ほか:http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/world/global_warming_treaty/?1261333324

写真の来源:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091220-00000016-maip-int.view-000

1、「地球温暖化防止条約」:http://kw.allabout.co.jp/glossary/g_politics/w007541.htm

地球温暖化止条約とは、正式には「気候変動に関する国際連合枠組条約」といい、二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの排出を抑制して地球の温暖化を防ぐ条約のこと。

1992年5月に採択、1992年6月の地球サミットで署名開始し、1994年3月に発効。先進国が二酸化炭素の排出量を2000年までに1990年の水準で安定させるように努力目標を決めたもの。第3回締約国会議が1997年の京都会議であり、2010年をメドとした先進国の二酸化炭素排出量削減の議定書を採択。第1回締約国会議は1995年3月のベルリン会議。

2、「気候変動枠組条約」:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%97%E5%80%99%E5%A4%89%E5%8B%95%E6%9E%A0%E7%B5%84%E6%9D%A1%E7%B4%84

(きこうへんどうわくぐみじょうやく、正式名称:気候変動に関する国際連合枠組条約、英語:United Nations Framework Convention on Climate Change、略称:UNFCCC、FCCC)は、地球温暖化問題に対する国際的な枠組みを設定した条約。国連気候変動枠組条約、地球温暖化防止条約、温暖化防止条約ともいう。

大気中の温室効果ガス(二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素[亜酸化窒素:N2O]など、HFCs、PFCs、SF6)の増加が地球を温暖化し、自然の生態系などに悪影響を及ぼすおそれがあることを、人類共通の関心事であると確認し、大気中の温室効果ガスの濃度を安定化させ、現在および将来の気候を保護することを目的とする。気候変動がもたらすさまざまな悪影響を防止するための取り組みの原則、措置などを定めている。

3、「京都議定書」:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E8%AD%B0%E5%AE%9A%E6%9B%B8

正式には「気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書(PDFファイル)(通称:京都議定書、気候変動枠組条約京都議定書)」といい、気候変動枠組条約に基づき、1997年12月11日に京都市の国立京都国際会館で開かれた第3回気候変動枠組条約締約国会議(地球温暖化防止京都会議、COP3)で議決した議定書のこと。

京都議定書(きょうとぎていしょ、英: Kyoto Protocol)は、気候変動枠組条約に基づき、1997年12月11日に京都市の国立京都国際会館で開かれた第3回気候変動枠組条約締約国会議(地球温暖化防止京都会議、COP3)での議決した議定書である。正式名称は、気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書(英: Kyoto Protocol to the United Nations Framework Convention on Climate Change)。

2008年から2012年までの約束期間に日本は温室効果ガス排出量6%の削減を約束。

 


「ダイレクトメタノール燃料電池」(DMFC)二輪車

2009年11月29日 08時47分54秒 | 温暖化の足音

DMFCシステムを搭載した燃料電池二輪車「FC-Dii」

【すごいぞ!ニッポンのキーテク】ヤマハの燃料電池バイク メタパワーで疾走

 ヤマハ発動機が、燃料電池バイクの開発を進めている。コンセプトバイク「FC-Dii」に採用したのは、「ダイレクトメタノール燃料電池」(DMFC)だ。メタノール水溶液から水素を取り出し、酸素と化学反応させて発電した電気が動力源だ。最大出力は1キロワット。ヤマハ発の担当者は「群を抜く静粛性だけでなく、エンジン型発電機と同等の出力性能がある」と胸を張る。


メタノールが燃料

 従来の燃料電池車は、圧縮水素を利用するが、爆発の恐れがあるため、頑丈なタンクが必要だ。これに対し、メタノールは液体で発火性が低く安全性は高い。最大出力が小さいため、携帯電話用電源などとして開発が進められている。

 DMFCは、電池内部で炭素、酸素、水素が結びついたメタノール水溶液を電極触媒で分離させ、水素イオンを取り出して酸素と反応させて発電する仕組み。その際、有毒な一酸化炭素が発生するため、水と反応させて二酸化炭素(CO2)に変換し、外部へ放出する。

 ヤマハ発では、このDMFCを搭載した原動機付き二輪車の開発に取り組んでいる。


 平成15年10月の東京モーターショーには、DMFC搭載のコンセプトカー「エフシー06」を出展。16年9月には、「エフシー06プロト」が燃料電池二輪車として初めて登録ナンバーを取得し、公道での走行試験を行い、環境性能などのデータを収集した。

 さらに17年9月には「エフシー・ミー」を開発。静岡県がレンタルで採用し、その時点で、「将来のリース販売や市場導入が十分に可能」と、実用化にめどをつけた。

 エフシー・ミーのエネルギー交換効率は、50ccガソリン車の1.8倍。重量は車両全体の構成部品の見直しなどで約69キロとなり、エフシー06プロトより約6キロの軽量化に成功した。また同社が市販していた電気二輪車と同レベルの性能も達成した。


CO2排出量は半分

 19年10月にはコンセプトカー「エフシー・ディ」を東京モーターショーに出展した。発電用の燃料電池に加え、電気をためておくリチウムイオン電池も搭載。リチウム電池は取り外して充電できるようにした。


 エフシー?ディの1キロ走行当たりCO2排出量は19.4グラムで、ガソリンエンジンの原付の35.5グラムのほぼ半分だ。

 バイクへの燃料電池の搭載は、四輪車に比べて難しいとされる。搭載スペースが限られるため、小型化が必要なうえ、転倒や風雨などへの耐久性も求められる。

 ヤマハ発では、DMFCの市販化について未定としているが、多数のハードルを乗り越え、早期の普及を目指す。(鈴木正行)

Source来源:http://sankei.jp.msn.com/economy/business/091129/biz0911290701001-n1.htm;http://sankei.jp.msn.com/economy/business/091129/biz0911290701001-n2.htm;http://sankei.jp.msn.com/economy/business/091129/biz0911290701001-n3.htm.

ほか:http://sankei.jp.msn.com/recommend/10974/rcm10974-t.htm

写真source:http://sankei.jp.msn.com/photos/economy/business/091129/biz0911290701001-p1.htm


(74)海のピラミッド変わる--【温暖化の足音】

2009年09月22日 10時59分34秒 | 温暖化の足音

【生きもの異変 温暖化の足音】(74)海のピラミッド変わる

 海の中にはピラミッドがある。といっても、謎の古代遺跡ではない。

 食う食われるの関係と生物の量を概念的に示す「食物連鎖のピラミッド」だ。頂上の三角形の部分は大型魚が占め、一番下の大きな土台の部分には植物プランクトンが位置する。

 「日本の親潮域など生産量の多い豊かな海では、このピラミッドが4段で構成されています」と、水産総合研究センター・北海道区水産研究所亜寒帯海洋環境部・生物環境研究室の小埜(おの)恒夫室長。

 植物プランクトンの上の段にはそれを食べる動物プランクトンが位置し、その上には動物プランクトンを利用する小さな魚が位置する。さらにその上に大型魚という4段の構造だ。

                  ◇

 「ところが」と、小埜さんはピラミッドの図を示した。「温暖化が進むと、4段ピラミッドが5段に変わる可能性があるのです」

 これはまずいことなのだ。例えば温暖化で降水量が増えると海の表層水の塩分が薄まって軽くなる。また表層が温められると、やはり海水は軽くなって下に沈み込まなくなり、深層から栄養に富む海水が上がって来る循環が弱まる。

 その結果、1段目の主要な植物プランクトンの珪藻(けいそう)が、珪素(けいそ)不足で減少し、代わりに緑藻や藍藻(らんそう)といった微小植物プランクトンが取って代わる。

 「植物プランクトンが微小化すると、それを餌とする微小動物プランクトンが増えます」。鞭毛虫(べんもうちゅう)や有鐘(ゆうしょう)類などだ。その微小動物プランクトンをカイアシ類やオキアミなどの普通の動物プランクトンが食べる。

 植物プランクトンが微小植物プランクトンに代わり、新たに微小動物プランクトンが割り込むことで、4段ピラミッドが5段に変わってしまうのだ。

                  ◇

 海洋の植物プランクトンが炭酸同化作用で有機物に取り込む炭素の量は、1年間に500億トンと推定されている。食物連鎖の階段を1段上がるごとに、大部分がロスとなるので、上の段階の生物の体に移行する炭素の割合は10%止まり。

 そのため4段の食物連鎖のピラミッドだと、頂上の大型魚全体の炭素量は5000万トンとなる。水分を含む魚体に換算すると、総体重で5億トンという量だ。

 これが5段のピラミッドに変わると、ロスが1段階増えるため、世界の海にいる大型魚の総体重は5000万トン(炭素量だと500万トン)に減少する。これは温暖化が進むと、人類が利用できる魚の量が現在の10分の1に減りうる可能性を意味している。

 小埜さんによると、すでに海水の上下混合が起きにくくなっていたり、植物プランクトンの珪藻が減り始めたりしているデータが得られつつあるという。

 「三陸沖の混合域の海では動物プランクトンの減少も始まっています」

 しかし、自然界はゆとりを持って構成されているので、海のピラミッドが一気に4段から5段へ変わるわけではないようだ。

 「今は余裕の部分が至る所で削られていて、5段ピラミッドへの条件が整いつつあるという状況です」。余裕はいつまで保つか現在の知識では分からないと小埜さんは語る。

 海のピラミッドが変わるのは、50年後か100年後か。頂上の半分がエチゼンクラゲなどの大型クラゲで占められる可能性も高い。温暖化の波は、海の食物連鎖の構造さえ変容させようとしている。(長辻象平)

 

Source来源:http://sankei.jp.msn.com/science/science/090922/scn0909220326001-n1.htmhttp://sankei.jp.msn.com/science/science/090922/scn0909220326001-n2.htmhttp://sankei.jp.msn.com/science/science/090922/scn0909220326001-n3.htm

ほか:http://sankei.jp.msn.com/science/science/090922/scn0909220326001-n1.htm

写真の来源:http://sankei.jp.msn.com/photos/science/science/090922/scn0909220326001-p1.htm