7年ほど前の事。
当時、営業で訪問する仕事をしていた。
その日は、ご契約いただくお約束で、あるお宅に向かっていた。
大工さんをしているご主人と、やさしい奥様。
いつ伺っても、笑顔で迎えて下さるお宅である。
無事到着し、車を止めようと、バックさせていた。
「がっしゃ~~~~~~~~~ん!!!!!!!!」
車止めがないのに、あると思い込み、
あろうことかそのお宅の犬小屋を壊してしまった。
幸い、ワンちゃんに怪我はなかった。
しかし、犬小屋が…。
「すみません」
謝ってすむ事ではないが、謝るしかない。
「うちは、いいよ。怪我なかった?車が大分凹んじゃったけど、」
「いいえ、車なんてどうでもいいんです。」
本当は新車だった。
でも、そんな事を言っている場合ではない。
「犬小屋は弁償させて頂きます。本当に申し訳ありません!!!」
といつつ、私はある言葉を待っていた。
「気にしないでいいよ。おれが簡単に治せるんだから。」
ありがとうございます。
その言葉をお待ちしていました。
なんて不謹慎な私であろうか?
でも、大工をしているご主人さまに期待をしていていた。
その日、お約束どおりご契約いただき、後日、お詫びの品
をお届けした。
主人の転勤により、仕事を辞めたため、その後、伺ってはいない。
やさしいご主人さま、奥様がお元気で過ごされている事を
心の底からお祈りしている。
人気ブログランキングへ
一日に二度目の訪問の方、またまたよろしかったら!
にほんブログ村