午前8時代、この時間帯は、CATVの映画はみないが常ですが、オリンピックの報道ばかり・・・。
なかなか、いい作品でした。BSイマジカ放映『クライアント・リスト』!
ただし、心に残る映画の類ではありません。
2010年制作、リーマンショックの後の普通のアメリカ市民の暮らしを垣間見るような、そんなドラマでした。
夫が失業して、ローン返済、日々の暮らしのお金に事欠くサマンサは、理学療法士の資格もいかせるかなと、スパ・マッサージで働き始めます。
元ミス・コンの彼女は、その美貌だけでなく、一定の生活レベルの中で暮らしてきただけあって、会話も豊・・・。風俗マッサージに来る、お客、社会的地位・肩書のあるお客もいっぱいついて、稼ぎもたっぷりとなり、家族にもまたたっぷり、物を買い与えられるようになります。
ルンルン気分!しかし、主婦のしごともきちんとこなそうと頑張る彼女は、やがて、疲れ、疲れ、居眠り運転で事故寸前・・・。
そんなとき、客の一人が「薬はいや」と断るサマンサに手渡したコカインを! 何となくバッグに入れていただけなのに・・・。疲れて、ふらふらの彼女は、ふっと、その薬に手をつけ、中毒になってしまいます。
都会ではない、小さな町?に一軒?ぐらい風俗店があってもトラブルがなきゃ、警察も動かないけれど、タレコミがあり・・・。 このニュースは、全国ネットで報道されます。
サマンサが家のドアを開けると、カメラを持った取材記者たちが・・・。当然、店の経営者、働いていた女たちも警察に逮捕されました。
このドラマの面白いところは、サマンサの「クライアント・リスト」なのですが、それは文書ではなく、彼女が記憶していた顧客に関する個人情報でした。
社会的地位や肩書をまとっていた男たちは、体だけではなく、「気持ち」までサマンサに脱いで、晒しちゃったんですよね。
結果、司法取引で、パッと「禁錮30日」の判決だけがおりて、「真相」は覆い隠されました。
しかし・・・。 家族はもういない・・・。
ところが、このドラマ、またまた面白いところは、サマンサが、ほんとうのことを晒したことで、活路が開いた・・・です。
どこに不満があるの?そんな男たちが、風俗の店になぜ、行くのか?ということを、普通の暮らしをしている女たちが考えはじめ、サマンサに聞きに来るというシーンがありました。
再現ドラマみたいな作品が映画化されたのは、不況で生活が一変した人々の一つの物語だからでしょう。
ラストは、まあまあの、ハッピーエンドです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます