東日本大震災とタバコの話 - ネット爆弾(帝国ネット研究所)
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東日本大震災とタバコの話

2011-04-06 16:54:15 | ネッタイムス・ブログのアーカイブ
東日本大震災によるインフラ設備の破壊等、物流にも影響が出て、様々な物が品不足となっていたが、高速道路等の回復により、徐々に解消の兆しを見せて来た中で、今度はタバコが消えると言う話。
国産タバコを製造販売するJT(日本たばこ産業)が、今回の震災で大打撃を受け、栃木県宇都宮市の北関東工場、福島県の郡山工場や、タバコの葉を加工する茨城県笠間市の友部工場、福島県須賀川市にある東日本原料本部も稼働を停止している。
タバコ用のフィルターを製造する日本フィルター工業の宮城県多賀城工場は、建物への立ち入りが禁止されている状態だ。

稼働している神奈川県の平塚工場や、日本フィルター工業の羽村工場は、東京電力による計画停電の影響も有り、満足な生産が出来ないと言う。
これらの影響で、JTは3月30日から、4月10日まで出荷を停止し、マイルドセブン、セブンスター、キャスターマイルド、キャビンマイルド、ハイライト、ホープ、ピースライト、わかば、エコー等の主要25銘柄の増産、在庫の確保を図り、4月11日から6、7銘柄の出荷を順次再開する模様である。
5月中旬には主要25銘柄の出荷が可能になる見込みだが、全97銘柄中の残り72銘柄は、出荷の目処が立たないらしい。

主要25銘柄に付いては特に問題は無いのだが、主要銘柄以外のタバコをは3月30日以降の入荷は不明であり、それらの銘柄の喫煙者は銘柄を替える必要が有りそうだ。
外国産のタバコ、所謂、洋モクに付いては在庫に問題は無いのだが、国産タバコの品不足で洋モクにも多少の影響が出るかも知れないな。
喫煙者にとっては、昨年10月の増税による大幅値上げに続いて、頭の痛い話だろう。

そんな中、登山家の野口健が避難所生活を送る人達に支援物資を提供する義援活動を行っている。
11日の大震災の発生後から、国内外のアウトドアメーカー等に声を掛けて、約2000個の寝袋を集めており、既に福島県相馬市に100個を送った模様。
野口は寝袋以外にも支援物資を送っており、それは支援物資としては一風変わった物で、それを必要とする人から特に喜ばれたそうなのだが、その品物とは何とタバコなのである。
トラックで被災地へ向かう途中、被災者に届ける支援物資の内容をアレコレ考えていたところ、ふと思い付いたのがタバコの購入だと言う。

「こんな時に嗜好品か、と言う批判も有るだろうけど、こんな時期だからこそ、嗜好品が必要なのではと考えた」そうで、「消防団や特に地元の漁師さんは喫煙率が高そうだったし、ふぅーっと吸って、ホッと一息出来る時間、心のケアも大事なのでは」と思ったらしい。
実際に野口の予想は的中し、避難所に居た喫煙者は、焚き火に当たりながら一服していたそうで、「タバコを持って来てくれた人は初めてだ」と大喜びしていたと言う。
野口は「震災と言う極限状態を味わった人達に、以前の日常に近い空間や時間を提供する事こそ、大事なのも知れません」と述べた。

今回のエントリは、大震災に纏わるタバコの話を書いたのだが、野口健の発想力には頭が下がるね、まさに「その発想は無かったわ」って感じで素晴らしいと思う。
大震災によって、肉体的にも精神的にも疲労困憊であり、避難所での生活でストレスも溜まっているのだろうが、喫煙者にとってはタバコを吸えない事も、更にストレスが溜まる原因だろう。
そんな時に予期せぬタバコの差し入れが有ったら、嬉しい事は想像に難くないのだが、支援物資にタバコと言うのは、なかなか思い付かない訳だ。
う~ん、良い話だなと感心しながら、私はタバコを一服しましょう。では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】