ネット爆弾(帝国ネット研究所)

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放送禁止用語は大人の事情

2011-05-07 13:20:24 | ネッタイムス・ブログのアーカイブ
このエントリはネッタイムス・ブログのアーカイブと言う事で、過去に書いた「放送禁止用語は大人の事情」と言うエントリなのだが、その1、その2を一つに纏めてみたので宜しく。

ラジオとテレビ業界には「放送禁止用語」と言う奴があるんだが、有名だからご存知の方も多いだろうね「放送禁止用語」。
まぁ、禁止用語と言うか正しくは「放送自粛用語」と言うんだな、これは。
その放送禁止用語なんだが、禁止用語が使われたら無音になったり、ピーって音が入るアレです。

先日、テレビの再放送で「水戸黄門」を視てたのよ「ええい控えい、この紋所が目に入らぬかぁぁぁ。」の水戸黄門をさ。
その「水戸黄門」なんだが、初期の頃のレア物なんだよ。何がレアかと言えば、助さんが杉良太郎なのよ、おばさん泣かせる流し目の杉良太郎。
勿論、水戸の御老公こと水戸光圀は東野英治郎、格さんは横内正、風車の弥七は中谷一郎なんだよ。
まだ、うっかり八兵衛は出てないと言う珍しい作品。

これは面白そうだなと思って視てたら、台詞が突然無音になる。まぁ、水戸黄門以外の作品でも、そうなんだが・・・。ビデオだったから巻き戻して視てみる。
すると、「何処の馬の骨だ」「あんま」「糞爺(くそじじい)」「百姓」「木っ端役人」「雲助」とかの台詞。
んで、「犬の糞ほど役にも立たない」とか「この糞野郎」やら「糞っ垂れ」とか「味噌も糞も一緒くた」やら「下手糞」とか「胸糞悪い」やらが無音になる。
「糞」と付くのは全滅なんだわ、「もう何が何だか判らんね。」と、近所の爺さんが言うとりました(笑)。
本当に胸糞悪い話だな(笑)、まぁ、近所の爺さんが憤るのも無理が無いね、芝居の流れが止まるんだから。

「不適切な表現がありますが、そのまま放送します。ご了承下さい。」と言うテロップを最初に入れて、そのまんま放送しやがれ。って感じだわな。

この胸糞悪い放送禁止用語と言うか、放送自粛用語なんだけど、再放送でカットされると言う事は、再放送では無く、通常放送の時は当然として、放送されていた訳だ。
では何故にカットするのかと言えば、人権団体やら各方面の様々な団体から、抗議されたからだな。
でもさ、何でもかんでもクレームを付けるのは、如何なものかね?。言葉狩りだよね、これじゃ。

不適切な言葉で、いたいけな子供達の教育上よろしく無い。ってのも理由付けかも知れないが・・・。
確かに男女の性器を声高に言うのは問題かもね、面白いけど(笑)。
意味を履き違えて、何でも差別用語けしからんって放送禁止にするのも、どうなのかね?。

幾つかの例を挙げてみる。
例えば「片手落ち」だが、片手が無い人、隻腕って事では無く、配慮が片方に片寄ってる事、つまり不公平って意味なんだがね。
次は「目明き千人、めくら千人」だが、世の中には物の判る人もたくさん居れば、物の判らない人もたくさん居ると言う意味だな。
次は「めくら判」だが、目の不自由な人の事では無く、契約書等の内容を充分に理解し確認せず、闇雲に判子を押して契約すると言う意味だな。
そして「つんぼ桟敷」だが、江戸時代の劇場二階の最後方の座敷、役者の顔を見えにくく、声も聞き取りづらく、台詞が通りづらい席の事で、転じて、情報が入りづらいとか知らされない、蚊帳の外と言う意味だな。

この他にも、差別用語に指定されているが、表面的な言葉だけを捉えており、意味がきちんとあって、実はどうなのかね?。と言う言葉が色々ある訳だが、今回は省略する。
各方面からの要請で、病気に関する自粛用語と言うか、名称を変更して意味が通じにくくなった言葉もある。
「精神分裂症」が「統合出張症」じゃなかった「統合失調症」に変更されたり、「痴呆症」が「認知症」に変更されたりとかね。

この他、スポンサーや業界団体からの要請があり、放送局が自粛した言葉もある。
マスコミは、スポンサーからの広告宣伝費が飯の種だから、スポンサーの意向を忖度して報道する訳だが、最近は不景気等の影響もあり、スポンサーからの広告宣伝費が減少している為、以前にも増してスポンサーの力が強まっている。って事だな。

「狂牛病」が「牛海面状脳症(BSE)」と言い換える様になり、狂牛病とは言わなくなった訳だが、狂牛病は言い得て妙と言うか、良い表現だと思うけどね。
食肉業界等はイメージが悪いから、狂牛病は使って欲しく無いみたいだな。
「汚染米」「毒野菜」「毒ギョウザ」等も余り使わなくなったね。
放送禁止用語と言うか、放送自粛用語に付いては、まだまだ沢山あるが、今回はこの辺で、機会があれば何れ書きますわ。では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】