23日以降に生じた疑問や分かった点

(1)23日の日経新聞の記事に対しての疑問(萩原@電脳物流氏)
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鑑定は日経、第3者確認はなし (萩原@電脳物流) 2006-07-24 14:57:08
『富田朝彦元宮内庁長官が残した日記、手帳(富田メモ)を公表するに当たり、日本経済新聞はその筆跡、内容などを詳細に分析し、現代史の専門家の意見を聞いた。その結果、書き込まれてきた行事、出来事の日付や内容は事実と整合性があり、メモの信頼性が高いと判断した。
』7月23日付け、日本経済新聞 特集面

つまり、この文章からは、抽出されるファクトは以下のとおり。


1.筆跡と内容の分析は日本経済新聞社が行い、社外の人間は関与していない。
2.インクや糊の経年変化についてなど物理的方法で資料の真贋を検証したかについては言明していない。
3.日本経済新聞が意見を求めた現代史の専門家の氏名、日本経済新聞社が意見を求めた内容と現代史の専門家からの返答ないよう、ならびにその問い合わせが行われた場所と日時については言明さていない。
4.日本経済新聞は『その結果、書き込まれてきた行事、出来事の日付や内容は事実と整合性があり、メモの信頼性が高いと判断した。』と日本経済新聞は7月23日の特集記事で言明した


要約すると「当社が検証し正体不明の現代史の専門家に場所・日時・内容が不明の確認を行った結果、メモは富田朝彦元宮内庁長官は昭和天皇の発言を正確に記載した史料価値のあるものとして当社は判断した」と日本経済新聞は日本経済新聞社の特集で言明したということである。

一般的に、資料に基づいて発言された場合、3つの点が検証されるべきである
1.資料自体の信頼性、正確性
2.発言は資料の示すファクトに根拠を置いているか
3.発言の論理展開は正しいか

日本経済新聞社が内部で検証を行ったとするなら、検証過程と資料の真偽や内容の正確性について下記の項目を確認する必要がある

1.資料自体の真偽と内容の正確性
1)資料自体は信頼できるか、入手経路は信頼できるか
2)内容は切り張りなどで改ざんされていないか
3)記載内容の正確性
発言者の発言を正確に記載しているか

なお、当然ながら、他の部分が如何に正確であって、切り張りや改ざんなどの証跡がないことが証明されない限り、当該箇所の正確性は保障されない。

このため、日本経済新聞社が当該メモの資料としての正確性を証明するためには、筆跡、インク、紙、糊などの物理的証跡について、判断の根拠を言明しなかればならない

また、発言者の肉声をその場でメモしたものであっても、「発言者の考えや気持ち」を正確に反映していることは自動的に保障されない。


このため、議事録等では発言者の確認をとってから正規の記録とするのである。
「書き込まれてきた行事、出来事の日付や内容は事実と整合性」は、メモが富田朝彦元宮内庁長官によるものであり、「昭和天皇のご発言」をメモした傍証にはなっても、「昭和天皇のお気持ち」を断定する証拠としては不十分である。
日本経済新聞は当該メモより「昭和天皇のお気持ち」を断定した根拠を明示し、これを論理的に証明しなければ、当該メモの記載内容の正確さを証明できない。

なお、当該メモの信頼性とメモの記載内容の正確さが証明されたとしても、日本経済新聞社の報道内容が、資料の示すファクトに立脚していない場合や論理展開が論理学的正しくない場合は、事実を利用した虚報ということになる。
したがって日本経済新聞が当該メモに基づく記事の正確性を証明するためには資料の真偽と記載の正確性の検証に加えて、記事内容が当該メモの示すファクトにのっとっているか、論理展開に過ちがないか、とういう点を証明する必要がある。


(2) (1)に該当する日経新聞の記事
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167 名前:名無しさん@6周年[] 投稿日:2006/07/23(日) 13:36:53 ID:j+OEk9jP0
富田メモ - 意義と今後の検証 (7月23日付け、日本経済新聞 特集面)

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富田朝彦元宮内庁長官が残した日記、手帳(富田メモ)を公表するに当たり、日本経済新聞はその筆跡、内容などを詳細に分析し、現代史の専門家の意見を聞いた。その結果、書き込まれてきた行事、出来事の日付や内容は事実と整合性があり、メモの信頼性が高いと判断した。

富田メモにはいくつかの特徴がある。まず日記は一部年をまたいでいるが、一年で一冊の体裁。期間は1975年から86年まで、内容は昭和天皇の言葉や宮内庁の出来事のほか、家族や友人のことなど多岐にわたり、写真や新聞の切り抜きなども数多く張り付けられている。必ずしも毎日書き続けられていたわけではなく、日付の間隔がかなり空いている部分もある。一方、手帳は背とじと取れたものを含めると二十数冊。表紙に「T・TOMITA」の名前の入った手帳が八七年から九七年分まで。その日の予定、出来事が小さな文字でびっしりと書き込まれている。だだ、箇条書きが多く、天皇の言葉を詳しく書いた部分はほとんどない。
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189 名前:167 続き[] 投稿日:2006/07/23(日) 13:41:05 ID:j+OEk9jP0

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これと様相を異にする別の手帳が八七、八八年の二年分ある。八七年分は二つに分かれており、それぞれ五センチ近い分厚さ。八八年の手帳も二冊ある。内容もそれまでの年の手帳とは一変し、毎日の出来事や出会った人物との会話、宮内庁が抱える課題などが詳しく書き込まれている。なせこの二年分の手帳の内容が詳しくなったのかは不明だが、日記が八六年で途絶えていることから、手帳が日記代わりになったのではないかとみられる。この二年間の手帳の特徴は書き込みのあるメモ用紙が至るところに張り付けられている点。出来事や発言を手近のメモ用紙に張り付けたのではないかとみられる。昭和天皇が靖国神社のA級戦犯合祀に不快感を示した言葉が見つかった手帳は、すべてメモ用紙を張り付けた形になっている。その内容は手元にあるメモ用紙にことあるごとに書き込んでいたのではないかとみられ、一日の出来事がすべて書き込まれているのではないかと思えるほど詳細。一日の出来事を思い出しながら書き日記とは違い、
タイムラグがすくないこの書き込みはより正確な記述といえよう。
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(3) サンデープロジェクト(7/23)の要旨
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446 名前:名無しさん@6周年[] 投稿日:2006/07/23(日) 14:31:38 ID:gZXuF4XMO
本日のサンプロまとめ。
・筑波もA級戦犯合祀へ話を進めてい、昭和天皇に逐一報告していた。彼の在任中に合祀が決定していた。
(いつ合祀するかは未定)
・貴い人に仕える人達は、その人を傷つけないよう細心の注意を払う。
・松波、白鳥に昭和天皇が厳しい評価をしていたのは事実。
・A級戦犯を合祀したタイミングは、靖国法という法案が廃案になった後。
・天皇参拝の前日に社会党が首相の参拝について質疑していた。
・このスクープ発表は古賀が中国に分祀論を伝えた翌日。
・メモの上部には、中曾根等の名前がある。
・加藤は中国が尖閣諸島の領有を主張した当時の官房長官で、天皇の中国訪問を実現したが、天皇はそれを疑問に思っていた。
(天皇を以前にも政治利用していた)
・88年当時、天皇は大好きな相撲も満足に観覧出来ないほど衰えていた。

566 名前:名無しさん@6周年[] 投稿日:2006/07/23(日) 14:55:38 ID:gZXuF4XMO
補足
・確かに筑波は、死ぬまで合祀するつもりはなかったらしい。
・独白録などから、天皇がA級戦犯を一くくりにして批判するのは考えにくい。東郷等には好意を持っていた。
・富田は今回の手帳類は棺桶に入れて燃やすつもりだった。



(4)ぼやきくっくり
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「サンプロ」富田メモについて、とても詳細なまとめ。


(5) ちゃんねる桜
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緊急特番「昭和天皇発言メモ」を考える-1    21.76MiB


緊急特番「昭和天皇発言メモ」を考える-2    18.54MiB



(6) Let's Blow! 毒吐き@てっく氏
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NikkeiWeeklyの記事の中で、4月28日のメモのはずが、The Emperor's words in a memo, dated May 9, 1988となっている件について。


(7) 極右批評氏
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(AERA):昨年秋ごろ、日経新聞の記者が久しぶりに自宅にやってきた。懐かしさも手伝って、一周忌のCD‐ROMを見せ、日記の現物と自分も読んだことのない『輪ゴムのメモ』を手渡したという「今回の昭和天皇の発言はこの中にあった」。(日本経済新聞社の7月20日のスクープ記事):「靖国神社についての発言メモは88年4月28日付けで、手帳に張り付けてあった」。これら二つの記事の整合性に疑問を投げています。


(8) 愛・蔵太の少し調べて書く日記
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20,21日の初期報道についての疑問等
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鑑定は日経、第3者確認はなし (萩原@電脳物流)
2006-07-24 14:57:08
『富田朝彦元宮内庁長官が残した日記、手帳(富田メモ)を公表するに当たり、日本経済新聞はその筆跡、内容などを詳細に分析し、現代史の専門家の意見を聞いた。その結果、書き込まれてきた行事、出来事の日付や内容は事実と整合性があり、メモの信頼性が高いと判断した。

』7月23日付け、日本経済新聞 特集面



つまり、この文章からは、抽出されるファクトは以下のとおり。



1.筆跡と内容の分析は日本経済新聞社が行い、社外の人間は関与していない。

2.インクや糊の経年変化についてなど物理的方法で資料の真贋を検証したかについては言明していない。

3.日本経済新聞が意見を求めた現代史の専門家の氏名、日本経済新聞社が意見を求めた内容と現代史の専門家からの返答ないよう、ならびにその問い合わせが行われた場所と日時については言明さていない。

4.日本経済新聞は『その結果、書き込まれてきた行事、出来事の日付や内容は事実と整合性があり、メモの信頼性が高いと判断した。』と日本経済新聞は7月23日の特集記事で言明した





要約すると「当社が検証し正体不明の現代史の専門家に場所・日時・内容が不明の確認を行った結果、メモは富田朝彦元宮内庁長官は昭和天皇の発言を正確に記載した史料価値のあるものとして当社は判断した」と日本経済新聞は日本経済新聞社の特集で言明したということである。



一般的に、資料に基づいて発言された場合、3つの点が検証されるべきである

1.資料自体の信頼性、正確性

2.発言は資料の示すファクトに根拠を置いているか

3.発言の論理展開は正しいか



日本経済新聞社が内部で検証を行ったとするなら、検証過程と資料の真偽や内容の正確性について下記の項目を確認する必要がある



1.資料自体の真偽と内容の正確性

1)資料自体は信頼できるか、入手経路は信頼できるか

2)内容は切り張りなどで改ざんされていないか

3)記載内容の正確性

発言者の発言を正確に記載しているか



なお、当然ながら、他の部分が如何に正確であって、切り張りや改ざんなどの証跡がないことが証明されない限り、当該箇所の正確性は保障されない。



このため、日本経済新聞社が当該メモの資料としての正確性を証明するためには、筆跡、インク、紙、糊などの物理的証跡について、判断の根拠を言明しなかればならない



また、発言者の肉声をその場でメモしたものであっても、「発言者の考えや気持ち」を正確に反映していることは自動的に保障されない。



このため、議事録等では発言者の確認をとってから正規の記録とするのである。

「書き込まれてきた行事、出来事の日付や内容は事実と整合性」は、メモが富田朝彦元宮内庁長官によるものであり、「昭和天皇のご発言」をメモした傍証にはなっても、「昭和天皇のお気持ち」を断定する証拠としては不十分である。

日本経済新聞は当該メモより「昭和天皇のお気持ち」を断定した根拠を明示し、これを論理的に証明しなければ、当該メモの記載内容の正確さを証明できない。



なお、当該メモの信頼性とメモの記載内容の正確さが証明されたとしても、日本経済新聞社の報道内容が、資料の示すファクトに立脚していない場合や論理展開が論理学的正しくない場合は、事実を利用した虚報ということになる。

したがって日本経済新聞が当該メモに基づく記事の正確性を証明するためには資料の真偽と記載の正確性の検証に加えて、記事内容が当該メモの示すファクトにのっとっているか、論理展開に過ちがないか、とういう点を証明する必要がある。

 
 
 
重箱の隅が気になる? (ぴーちく)
2006-07-24 15:43:36
>「昭和天皇のお気持ち」を断定する証拠としては不十分である。



この部分。発言と気持ちが裏腹である可能性を指摘したいのだろうけど、それって要するに昭和天皇が嘘をついたということなんだろうか。そこまで疑う?



よくわからないのは、メモというのは備忘録であって、その備忘録がそもそも「論理学的に正しい論理展開」で書かれていなくては資料的価値がないのだろうか。というか現実に、そんなメモの取り方をするなんてことがありえるか。



こんな条件をクリアしなきゃ信用できない、とするなら、世の中の歴史記録はほとんど信用できなくなる。自分の目で見たことしか信じないとなると、過去を一切語れなくなるだろうし。
 
 
 
thanks (tech_innovation)
2006-07-24 15:44:06
すばらしいコメント、ありがとうございます。本文に上げさせていただきます。
 
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