The Japanese are very religiousで、日本人の信仰心について簡単に英語で書いたつもりですが、一神教(論)とか、わかるようでわからない?そこで以前書いたものを漁っていたら、ちょうどいいのがありましたのでアップします。中学生向きに書いたものです。
宗教とは(そもそも論)
経験的・合理的に理解し制御(せいぎょ)することのできないような現象や存在に対し,積極的な意味と価値を与えようとする信念・行動・制度の体系。小難しい(こむずかしい)ですね。
一神教(いっしんきょう)と多神教(たしんきょう)
一神教 Monotheism(モノセイズム):世界に神は一つであると考え、その神を礼拝する宗教のこと。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教など。唯一神教でも、実際には様々な超存在を認めていることが多い。キリスト教では、天使や聖人など、イスラム教でも天使やジンなどが信仰の対象となり、絶対神よりは格下に位置付けられているものの、人々に御利益をもたらす存在として認知され、多神教における神と同様の機能を負っていることがあります。
多神教 Polytheism(ポリスゥイーズム):神や超越者(信仰、儀礼、畏怖(いふ)等の対象)が多数存在する宗教で、一柱の神のみを信仰する一神教との対比のために用いられる語。具体的に言うと日本の神道(ただし汎神教とされる場合もある)、インドのヒンドゥー教などが現存する代表例である。現存しない例としては、古代エジプトやメソポタミア、古代ギリシャ・古代ローマの神々1などがあります。仏教もこの仲間とされることがあります。
汎神論(はんしんろん)とアニミズム
汎神論 Pantheism(パンスゥイーズム):全ての物体や概念・法則が神性を持つ、あるいは神そのものであるという宗教観・哲学観。万有神論。一方アニミズム(animism)は生物・無機物を問わないすべてのものの中に霊魂、もしくは霊が宿っているという考え方で、2つの差は宿るものが霊であるのか神性であるのかの違い。
結構その差は微妙
さて、一神教といえども、例えばキリスト教において天使や聖人を認めたりすることから、どこか多神教の要素を持っていますし、また同じキリスト教において十字架やマリア像に神性を感じたり、ほとんどの宗教における神理解は、一神教・多神教を問わず汎神論的要素を含んでいると思われます。もともと多神教である神道ですが、神といっても死ぬこともあれば死体も腐敗する2、結構人間との差異が微妙3、つまり霊と神性の境目が結構微妙で、木々には霊が宿るし、深山幽谷は神々しいといった具合。ようするに分類上の都合で一神教といったり多神教といったり、汎神論といったりアニミズムといったりしますが、実際はその差は微妙というか、かなり重複しあうと考えた方が良さそうですね。
1ギリシャ神話とローマ神話は登場する神々など、ほとんどの場合共通です。これはギリシャ神話がその成長過程においてしだいに地中海諸国共通の神話と発展し、古代ローマ帝国も巧みにそれを取り入れたことによります。
2イザナギの命(みこと)の妻イザナミの命は火の神を生んだ時の火傷が原因で死んでしまいます。妻を恋しがったイザナギはイザナミを連れ戻すため黄泉の国まで向かいますが、そこで蛆がわいたイザナミの変わり果てた姿を見つけ、驚いて逃げ帰ります。
3神道においてはまだ神々が人間を作り出したという創造者、被創造者の関係が存在しますが、ギリシャ、ローマ神話においては人間も神も土から自然に生まれたものであり、いわば兄弟、異なるところは、神々は不死にして人間に比べ卓越した力を持つところ、いわば神々は貴族であり、人間は庶民だというところくらい。ゼウスな何人かの神は人間とエッチして子どもをもうけています。
宗教とは(そもそも論)
経験的・合理的に理解し制御(せいぎょ)することのできないような現象や存在に対し,積極的な意味と価値を与えようとする信念・行動・制度の体系。小難しい(こむずかしい)ですね。
一神教(いっしんきょう)と多神教(たしんきょう)
一神教 Monotheism(モノセイズム):世界に神は一つであると考え、その神を礼拝する宗教のこと。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教など。唯一神教でも、実際には様々な超存在を認めていることが多い。キリスト教では、天使や聖人など、イスラム教でも天使やジンなどが信仰の対象となり、絶対神よりは格下に位置付けられているものの、人々に御利益をもたらす存在として認知され、多神教における神と同様の機能を負っていることがあります。
多神教 Polytheism(ポリスゥイーズム):神や超越者(信仰、儀礼、畏怖(いふ)等の対象)が多数存在する宗教で、一柱の神のみを信仰する一神教との対比のために用いられる語。具体的に言うと日本の神道(ただし汎神教とされる場合もある)、インドのヒンドゥー教などが現存する代表例である。現存しない例としては、古代エジプトやメソポタミア、古代ギリシャ・古代ローマの神々1などがあります。仏教もこの仲間とされることがあります。
汎神論(はんしんろん)とアニミズム
汎神論 Pantheism(パンスゥイーズム):全ての物体や概念・法則が神性を持つ、あるいは神そのものであるという宗教観・哲学観。万有神論。一方アニミズム(animism)は生物・無機物を問わないすべてのものの中に霊魂、もしくは霊が宿っているという考え方で、2つの差は宿るものが霊であるのか神性であるのかの違い。
結構その差は微妙
さて、一神教といえども、例えばキリスト教において天使や聖人を認めたりすることから、どこか多神教の要素を持っていますし、また同じキリスト教において十字架やマリア像に神性を感じたり、ほとんどの宗教における神理解は、一神教・多神教を問わず汎神論的要素を含んでいると思われます。もともと多神教である神道ですが、神といっても死ぬこともあれば死体も腐敗する2、結構人間との差異が微妙3、つまり霊と神性の境目が結構微妙で、木々には霊が宿るし、深山幽谷は神々しいといった具合。ようするに分類上の都合で一神教といったり多神教といったり、汎神論といったりアニミズムといったりしますが、実際はその差は微妙というか、かなり重複しあうと考えた方が良さそうですね。
1ギリシャ神話とローマ神話は登場する神々など、ほとんどの場合共通です。これはギリシャ神話がその成長過程においてしだいに地中海諸国共通の神話と発展し、古代ローマ帝国も巧みにそれを取り入れたことによります。
2イザナギの命(みこと)の妻イザナミの命は火の神を生んだ時の火傷が原因で死んでしまいます。妻を恋しがったイザナギはイザナミを連れ戻すため黄泉の国まで向かいますが、そこで蛆がわいたイザナミの変わり果てた姿を見つけ、驚いて逃げ帰ります。
3神道においてはまだ神々が人間を作り出したという創造者、被創造者の関係が存在しますが、ギリシャ、ローマ神話においては人間も神も土から自然に生まれたものであり、いわば兄弟、異なるところは、神々は不死にして人間に比べ卓越した力を持つところ、いわば神々は貴族であり、人間は庶民だというところくらい。ゼウスな何人かの神は人間とエッチして子どもをもうけています。