映画館で見た予告編で派手な飛行シーンと、AI(人工知能)を持ったステルス戦闘機との格闘シーンが目に付き、まあ、要するにCG多用の近未来SF作品ね、まあ映画館で見るほどのこともないかと劇場はパス。今年になってレンタルショップにも出回りましたが、最初は期間も短かったり、100円アップなんてあったりするので、これもパス。やっと新作制限がなくなったと思ったら、こんどはまあ借りるが後を絶たない、別段急ぐ必要もないので、じっくりと待ちましょう。昨日別のビデオを返しに入ったら、たまたま空いていたので借りた次第です。
AI搭載のステルス戦闘機(エディ)が落雷のショックが原因、という安っぽい設定ですが、一種の自我に目覚め、自身の判断で仮想敵国を攻撃、おおあわての首脳部はトップガン3人にエディの捕獲を命じる、という展開で、悪戦苦闘の末、捕獲してハッピーエンド、と予想しましたが、途中で雲行きが変わる。
火災を自分では消せず、消滅を覚悟したエディを主人公のパイロット、ベン(彼が主人公かエディが主人公か、議論の余地はありますが)が消火して救うあたりから、エディがやたら素直になるわ、仲間の女性パイロットは飛行機の故障で北朝鮮にパラシュートで落下し、必死の逃避行が始まるわ、ベンも飛行機を失うわで、残るはエディとベンのみ。
ははあ、なるほどねえ、これはエディにベンが乗り込み、女性パイロットを救い出す、というのがオチだなあ、と思うと、案の定。さすがアメリカ映画、まあ、非常にわかりやすい国民性ですので、映画のプロットもおのずからそうなるようですね。最初の予想は裏切ったものの、途中から「白馬の騎士風」エンディングがみえみえ。こんなにわかりやすくっていいのかなあ、と思うくらい。いわゆるsimple-mindedとか、one-track-mindedとかいうやつ。まあでも、最初の予想そのものの結末だったらもっとつまらなかったかも。
実写と見間違うほどのCGは、これは見事。興味深かったのはトップガン達が操縦する戦闘機は前進翼というタイプ。コンピュータで制御しないと真っ直ぐ飛べないほど、不安定らしいですが、その一方小回りと高速性能、両方に優れるらしい。アメリカの2機しか実在していないグラマンX-29(写真上)はあの、新谷かおるの名作、「エリア88」で主人公の風間真が操縦していたこと、思い出しました。X-29のコピー、ロシアのS-37(後にSu-47と改称、写真左)も予算不足のため、実際に作られたのは1機とも2機とも。ま、現実の世界はそんなものでしょう。

火災を自分では消せず、消滅を覚悟したエディを主人公のパイロット、ベン(彼が主人公かエディが主人公か、議論の余地はありますが)が消火して救うあたりから、エディがやたら素直になるわ、仲間の女性パイロットは飛行機の故障で北朝鮮にパラシュートで落下し、必死の逃避行が始まるわ、ベンも飛行機を失うわで、残るはエディとベンのみ。
ははあ、なるほどねえ、これはエディにベンが乗り込み、女性パイロットを救い出す、というのがオチだなあ、と思うと、案の定。さすがアメリカ映画、まあ、非常にわかりやすい国民性ですので、映画のプロットもおのずからそうなるようですね。最初の予想は裏切ったものの、途中から「白馬の騎士風」エンディングがみえみえ。こんなにわかりやすくっていいのかなあ、と思うくらい。いわゆるsimple-mindedとか、one-track-mindedとかいうやつ。まあでも、最初の予想そのものの結末だったらもっとつまらなかったかも。
