「桜色」からどーんと遡って竹井詩織里のデビュー曲、「静かなるメロディー」。
大野愛果の流れるようなメロディーとボサノバ風のアレンジ、軽やかで、かつ、しっとりした竹井詩織里の歌唱があいまって、何度聴いても飽きない一品となっています。歌詞もボサノバのリズムに逆らうかのような、ゆったりした時の感覚を感じさせますね。
静かなるメロディー流れ
二人を包み込むのよ
静かなるメロディーいつも
二人に流れるように
この辺までは、非常に洗練された美しい詞遣いだが、いってしまえば、ありきたりのラヴ・バラード。AZUKI七さんらしくないと言えば、らしくありません。
しかしですよ、日常の身の回りの様々なものから「気」を感じ取れる彼女、いきなり、ちょっと読んでも、また聴いただけじゃあ何のことかわからない、理解するまで少し時間が必要な、
ヒラリ落ちるテーブルの上の花
枯れたなら もう切り落としてね‥‥
手折る容易さ 終わりへの気持ち
交叉する中 未来への期待
愛している君へ放つのと overlap
と、きます。
昔、伊東きよ子(「ひまわり娘」の伊藤咲子ではありません)という人が歌って大ヒットした(管理人の子供のころ?)「花とお小父さん」(浜口倉之助作詞)という歌がありました。といっても知っている人はもう少ないでしょうね。その内容は「小さな花を私は摘んで、部屋の机に飾っておいた。」「おじさんあなたは、優しい人ね。私を摘んで、おうちに連れてって。私はあなたのお部屋のなかで、一生懸命咲いてなぐさめてあげるわ。」「どうせ短い私の命、おじさん見てて枯れるまで」、自然の人格化、極めて日本的。
管理人、深読みすれば、どうも「もう切り落としてね‥‥」は君、もしくは「わたし」ではなく、花が語りかけているような‥‥考えすぎですかね。でもその方が美しいではありませんか(^^)
枯れた枝を一本一本切り離してやる、その方が花にとってはいいのでしょうが、それにしても、そうやって枯れていく。終わりを見据えた行為。その儚い思いと交叉していだく「未来への期待」。期待は常に不安を伴うもの。その真実をAZUKI七さんは「花」というものを媒体として見事に処理していると思いました。
大野愛果の流れるようなメロディーとボサノバ風のアレンジ、軽やかで、かつ、しっとりした竹井詩織里の歌唱があいまって、何度聴いても飽きない一品となっています。歌詞もボサノバのリズムに逆らうかのような、ゆったりした時の感覚を感じさせますね。
静かなるメロディー流れ
二人を包み込むのよ
静かなるメロディーいつも
二人に流れるように
この辺までは、非常に洗練された美しい詞遣いだが、いってしまえば、ありきたりのラヴ・バラード。AZUKI七さんらしくないと言えば、らしくありません。
しかしですよ、日常の身の回りの様々なものから「気」を感じ取れる彼女、いきなり、ちょっと読んでも、また聴いただけじゃあ何のことかわからない、理解するまで少し時間が必要な、

枯れたなら もう切り落としてね‥‥
手折る容易さ 終わりへの気持ち
交叉する中 未来への期待
愛している君へ放つのと overlap
と、きます。
昔、伊東きよ子(「ひまわり娘」の伊藤咲子ではありません)という人が歌って大ヒットした(管理人の子供のころ?)「花とお小父さん」(浜口倉之助作詞)という歌がありました。といっても知っている人はもう少ないでしょうね。その内容は「小さな花を私は摘んで、部屋の机に飾っておいた。」「おじさんあなたは、優しい人ね。私を摘んで、おうちに連れてって。私はあなたのお部屋のなかで、一生懸命咲いてなぐさめてあげるわ。」「どうせ短い私の命、おじさん見てて枯れるまで」、自然の人格化、極めて日本的。
管理人、深読みすれば、どうも「もう切り落としてね‥‥」は君、もしくは「わたし」ではなく、花が語りかけているような‥‥考えすぎですかね。でもその方が美しいではありませんか(^^)
枯れた枝を一本一本切り離してやる、その方が花にとってはいいのでしょうが、それにしても、そうやって枯れていく。終わりを見据えた行為。その儚い思いと交叉していだく「未来への期待」。期待は常に不安を伴うもの。その真実をAZUKI七さんは「花」というものを媒体として見事に処理していると思いました。
ちなみに、「花とおじさん」は「ロリコンの男性による願望の具体化」と読んでしまって、これまた深読みしすぎました^_^;
この頃の竹井さんは、アルト音域中心のメロディー構成だったのですが、2ndアルバムではソプラノ音域を重視したメロディーが多いです。好みの分かれるところですが、竹井さんをより生かしてるのは前者ではないかと思います。
深読みは下手すると底なし沼にはまるような。
そう、「花と小父さん」は団塊世代の若い頃の歌ですから、小父さんといったって短命の花から見た小父さん、今で言えばロリコンやオタク系の若者であって何の不思議もないのです!
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