自分の住宅建て替えの経過を残していこうと思う。
住宅を建設するのに先ず必要なのは資金計画である。
一般的に金融機関は、借入額を年収の3割までならば返済可能としているが、そうすると月々結構な額の返済を強いられることになる。
自分は現在住んでいる中古住宅の残債があり、かつ年齢も若くないし、子供達の教育費を考えると住居にかけられる費用は限られる。
今の中古住宅を取得した時もボーナス払いは設定しておらず、今回も月々払いのみで対応することとした。
先ずはネットのローンシュミレーターで月々支払い出来そうな額と支払い年数及び適用できる金利を入力し、概略の融資可能額を算出した。
そこで試算した融資可能額から現在の残債を引いた物が建て替えに使える資金ということになる。
ここで注意しなければならないのが住宅建て替えの場合、古家の解体費用が必要になるので、この資金も確保しておかなければならないということである。
そのため住宅建て替えの場合、新居建築に使えるのは、融資額-(残債+解体費) ということになる。
次に、その資金を持って住宅が建つのかどうかの検討をした。
始めに、地場でシンプルモダン系の住宅建設で実績のあるCホームの紹介を受け打合せを始めた。
暫くして見学に行ったシンプルモダンデザインの狭小住宅モデルルームは、自分の資金内で建てられることを案内していただいた建築士の方から聞いていたので、同じような建築面積かつ間取りで各仕様が抑えられれば建つことは大方分かっていた。
そのため、同様なプランの提案を同社にお願いしたところ、遥かに予算オーバーの提案が出されてきた。
このプランの場合、バルコニーを無くしたり、壁や建具の数を減らしたりしても全く予算内に収まりそうに無いことが直ぐに判っていた。
そこで相見積を知人が営業をしている、県内施工数No1のH建設に依頼することにした。
自分達なりのプランは Cホームとの打合せを通じ粗方まとまっていたけれど、H建設の提案もぜひ受けてみることにし提案を待った。
出されてきたプランはシンプルな外装とはマッチしないような、デッドスペースが多く動線が良くない間取りで、提案力の弱さを感じてしまった。
そこで、 Cホームとの打合せを通じ粗方まとまっていたプランの良いところを取り入れるべく、間取りを大きく変更しかつコストダウンの提案も行なった結果、比較的シンプルで動線の良い間取りが出来てきた。
Cホームとは暫く打合せの機会が遠退き、代わりにH建設の知人が頻繁に打合せを行なうようになり、プラン自体もまとまってきたので、正直に「解体費用を含めて予算は○○しかありません。」と自分の予算を告げたところ、今回は自社初のシンプルモダン狭小住宅なので、厳しいながらもその予算でやるとの返事を受けた。
暫くしてCホームの営業と話す機会があり、今の提案では予算が大分オーバーすることを伝えると、後日持ってきたのは返済計画を73歳まで延ばした支払計画の変更プランのみで、具体的に建物を縮小したり、仕様を抑えて費用を減らすような提案は得られなかった。
そのような経緯で粗方はH建設で建てる事を念頭に進めることにした。
この時点で発生費用の大枠が確定したので、金融機関に融資の仮申し込みをしたところ、数日して、仮申し込みの額ならば融資可能との返事を受けた。
これを受け、Cホームにはお断りの連絡を入れ、H建設のK君には「御社で家を建てます。」との連絡を入れた。
本申し込みも1週間程度で融資可能との連絡を貰い、これをもって融資計画の目処が立つこととなった。