Cycling Team bicinoko.com BLOG

サイクリングチーム・bicinoko.comの活動報告

全日本選手権ロード 2010

2010年07月02日 08時20分37秒 | ロードレース
全日本選手権(ジュニア)ロードレース 2010年6月26日(土) 天候:雨

bicinoko.comチームからは、大橋選手と石居選手の2名が参加。
二人とも今年の目標はこの全日本選手権に出場することだったので、スタート
ラインに立った時点で最初の目標はクリアしたが、全日本選手権は参加だけ
では意味が無い。そこでどんな走りをするのか?が一番大切なレースだ。
事前に石居選手には来年の全日本で勝負する為に、今年は結果よりも前半
から積極的に前で走るように、余裕があれば逃げに乗るように指示を出した。
大橋選手は高校生で最後の全日本なので、出来るだけ後半まで脚を貯めて
最後の勝負に加われるように走るよう指示を出しておいた。

スタート直前に審判に石居選手のホイールに対するクレームを言われて、
慌てて交換し、スタートさせた。これにより石居選手の集中力が殺がれて
しまった事は否めない。これは私のミスでもあるので反省。

大橋選手は前半の下りでスリップし、自爆落車。大きく後退してしまう。
必死に集団復帰を試みるが、その追走に脚を使ってしまい、そのままDNF。
残念な結果となってしまった。ただし落車も実力のウチ、まだまだ技術不足
だし、力も足りなかった。受験勉強の為、今回の全日本で一旦レース活動
は中断するそうだが、また一からコツコツ積み上げていくしかない。
落車はしたものの全力を出し切る走りは出来ていたと思う。良く頑張った。



石居選手は集団(平坦部分)のスピードに苦しみ、前に上がる事が出来ず、
レース後半に力尽きた。大きく集団から遅れて完走出来ず。
ただ今回は体力面、走力面での力不足もあるが、精神的に切れた方が大き
かったように思う。レースでは色んな事がある。その全てに平常心で立ち
向かえる精神力を身につけるコト、自信を持ってレースに臨めるように良い
練習を沢山するコト。これが来年の全日本に向けての石居選手の課題だろう。
今回のレースで今の自分のレベル(立ち位置)と日本TOPレベルの実力が
はっきり見えたと思うので、あとはそのTOPレベルまで登り詰めるだけだ。


bicinoko.comチームで育った「河賀雄大」選手(城北高校)は、5位入賞!
最後まで粘りの走りを見せて、日本TOPレベルの仲間入りを果たした。
今後の活躍が楽しみな選手に成長した。おめでとう!雄大!





全日本選手権(女子)ロードレース 2010年6月27日(日) 天候:雨

約3年ぶりに全日本の舞台に戻って来た北野選手。
去年は一年間、練習に耐えられる体作りを行い、今年に入ってから強くなる
為の練習を始めたばかり。しかも4月に就職もしたので、練習不足は否め
ない。それでも今回は今の自分のレベルとTOPレベルとの「差」をハッキリ
感じる事が大切。完走はしなくて良いので、出来るところまで前で走る
ように指示を出した。

一周目はメイン集団で帰って来たが、二周目には遅れてしまう。
その後は後ろの第三集団で走るが、登りで前の選手に接触し落車。力を全て
出し切る事なく、そのまま後退してDNFとなってしまった。

今回の結果を受けて、北野選手が「選手」として、どのように自転車競技に
取り組むか?本当に「悔しい」と思うのであれば、来年の全日本に向けて
今からでも出来る事は幾らでもある。それは自転車に乗る事だけでなく、
日々の生活も「選手」としての自覚を持って食べるコト、寝るコト、全て
を練習と思って生活すること。
少なくても全日本で勝負している選手達は「本気」で競技に取り組んでいる。
そんな選手達と戦う為には、北野選手も「本気」にならなければ、勝負出来る
訳が無い。やるかやらないかは本人次第。
でもきっと、来年の全日本では別人になった北野選手を見る事が出来ると
私は信じている。



*画像はスエナガさんにご提供頂きました。ありがとうございます。