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2014年9月26日 #125 わが旅に終わりなし~音楽家 井上堯之~ | NHK「団塊スタイル」公式ホームページ
とってもいい番組でした。深く心に残りました。
ジュリーに関係あるところを中心に書き起こしたくなりました。
チケット持っていたのに行けなかったタイガースへの思いが強くて
私がコンサート解禁したのは、同窓会のチケットを手に入れてからです。
だから、堯之さんの演奏を生で聴いたことがありません。
サリーの演奏も、克夫ちゃんの演奏も勿論知りません。
PYGに関しては、記憶そのものがうっすらなんです。
ザ・タイガースと違うグループを受け容れることができなかったのかも。
中3だった解散時、これからはタイガースの灯火を消さないためにも、
ずっとジュリーを応援していく、ジュリーと生きていくと決めたのに。
そのPYGについて、堯之さん、こう仰いました。
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僕の意識はフランス純文学を音楽にすることだった
アルベール・カミユの「異邦人」を虚無を、音楽にすることでしたね。
イギリスやアメリカで最先端と言われてるタイプの音楽に、
そのそういう精神性を持ち込むと。そしたら、届くわけないよね
GSってぇのが商業主義だとか、お前らコマーシャルだーって、
よく言われてたんです。もう非難の対象だったんですね。
ですから、そういう時代にPYGというグループが、精神やそういうものを
盛り込む音楽を発表していく。それがロックと、思っていたんです。
そういうことじゃなかったんだな、お客さんは、ポリポリ(頭をかく)
PYGが半年1年未満で、自然消滅しまして。受け容れられない訳ですから、
ショーケンとか沢田が客席と喧嘩腰で歌っているんです。
みかんの食べかすが、バーンと飛んでくるんです。ステージに。
金儲けでやってるって思われるんですね。
そういうのじゃないのを目指してやっているのに、
でも言ったって、始まらない。随分それは、たくさんの経験しましたね。
【ジュリーと方向性が違ってきて、井上バンドを解散したことについて】
密かに自分の中に、これはなぁという思いが生じてきて、、、、
だけど、もちろん、いつも言うように、沢田のことは決して嫌いじゃないですから、好きですから
ありがたいことだ、そういういみで、あいつのお陰で生きてこられた10年がある訳で。
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悔やんでも、悔やんでも、悔やみきれません。自制していたことを。
当然のことながら、派手派手ジュリーも生では知らない訳ですから。
私は、声フェチなんです。ジュリーの歌を、ジュリーの声以外で、
他の人が歌うなんて違和感が強くて、受容できないことが多いのに、
堯之さんの♪遠い旅も、あの♪時過ぎでさえ、じーんときてしまい
感動した。ジュリーのカバーというより、堯之さんの歌になってた。
堯之さんの心が宿していて、聴き惚れてしまった。
しかも、堯之さんの心には、ジュリーがいることを感じられて。
井上バンド解散後、作曲で賞を取ったりされていた頃
「俺は音楽を好きだと思っているけど、音楽こそが自分を苦しめていた」
と心の中で発見した、48歳。家を出て、仕事も辞めたんだそう。
知らなかったな、仕事無しで2年間過ごされたって。
答えが見つからないまま復活。
余りにも音楽を極めようとして、辛くなり、一旦休んだものの
復活して精力的に音楽されつつ、まだ模索されていた。
真摯なんですね。音楽が人生なんですね。
「アカデミックでカッコイイ音楽。お客さんのことは考えてなかった」
小樽で、ご高齢の方と乖離した歌から、寄り添う歌を歌うようなられた
堯之さん、小樽から帰ってきてから、勉強なさったというノートの山。
堯之さん、今本当の意味で、音を楽しんでいらして、実にいい顔。
リタイヤして、音楽をしたい気持ちが、心の底から湧き出てきている。
素敵だなぁ。素敵よね。ほんとにいい顔してらして。
自分のことが、好きだと気づき、人間として生まれてきたら、
自分でいたいって、素敵な人生なんですね。カッコいいです。堯之さん。
これからも、音楽と共に歩んでいかれるのが分かり、嬉しかった。
「沢田」「あいつ」という堯之さんが発する声には、愛が込められていて、
はっきりと、「好き」って言ってもらえて、ジュリー、観てたかな?。
ジュリー祭りには来てもらえなかったけれど、ジュリー、よかったね。
今ギターが楽しくて、練習している場面で出たのが、♪時過ぎだったし。
そういえば、堯之さんが唐突に引退したとき、ステージで触れていらした。
どの会場だったかな。安否確認できて安堵してて、でも、淋しそうで。
また、同じステージに立つことは、できるかしら。