Nintendo DS『FRONT MISSION 2089』レビュー

2008-06-04 00:37:34 | ゲーム
PS3『龍が如く 見参!』の猛烈お使いイベントに没頭していたせいで、すっかり他のゲームはほっぽらかしになっておりましたが、久々のレビューです。

スクエニの人気シリーズの本作、以前同シリーズをプレーして面白かった印象があったためDS版の最新作に手を出してみました。

本作の基本的な進行は、
①MISSIONを受ける
②ヴァンツァー(モビルスーツみたいなもの)のチューンナップ
③MISSION遂行、お金&パーツゲット
の繰り返しです。

③のMISSION遂行フェーズは、いわゆるシミュレーションゲームの金字塔である大戦略系のもので(ってわかる人がいるのか不明)、「移動して武器の範囲にいる敵に攻撃」ということをターン制で行います。

この戦闘シーンですが、ヴァンツァーには「胴体、右手、左手、足」のそれぞれのパーツに耐久度が設定されており、最終的に胴体の耐久度がなくなった時点で、そのヴァンツァーが破壊されることになっています。これが実に面倒臭く、なかなか敵を倒すことができません。そもそもの武器の攻撃力がそれほど高くないうえ、胴体に当たらなければ敵の撃破につながっていかないため、戦闘が長期化しがちです。またアクション性もないため、あまり戦略的にも複雑さはなく、戦闘シーンにおいて単調さを感じる人も多いのではないかと思います。

また②のチューンナップですが、自分の仲間全員のヴァンツァーに対して行わなければならないうえ、そのチューニング出来る項目がメチャ多いせいでこれまたすこぶる面倒です。胴体、右手、左手、右手武器、左手武器、CPU、持ち物…、どんだけセットアップに時間掛けなあかんねん。

全体的にはストーリーや世界観は良い雰囲気を持ったゲームですが、上記の繰り返しが私にとっては苦痛に感じられました。もしかするとガンダムのようなモビルスーツオタクの方にとっては、そのチクチク強くしていく感覚こそに意味があるのかもしれませんが…。

私は結局ラストまでプレーするモチベーションを保てず途中放棄。モビルスーツにそれほどの思い入れがない方や、最近の手取り足取り系ゲームに慣れてしまった方には少々辛いかもしれません。レビューポイントは「7」っちゅうことですかな。

フロントミッション 2089 ボーダー・オブ・マッドネス

スクウェア・エニックス

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