フルートとしばしのお別れ

昨日は、出産前の最後のフルートのレッスンでした。

私は北九州に里帰りして出産する予定なので、11月中旬には北九州に戻ります。

ですから、人よりもお稽古事やお仕事を切り上げるのが早いことになり、
この一ヶ月は「出産前最後の・・・・」が続きます。

妊娠中、人によっては、つわりや貧血で楽器を一旦諦めてしまう方もいます。
私はラッキーにもつわりも軽く、先生もすごく気を遣ってくださったので、8ヶ月まで続けることができました☆


楽器の演奏を妊娠中にやるのが「よい」か「悪い」かについては
妊婦の間でも、賛否両論で
「私は臨月までやりました！」という人もいれば、
「金管はきついですよ」とか、「オケに迷惑かけられないから休止してます」
と、いろいろ意見があり、別に医師の間でも統一見解はなく、
結局は、本人の体調と気分と相談するしかないようなんですね。


でも、私は、妊娠前にたまたま読んだソプラノ歌手ルネ・フレミングの
著書で、
「妊娠中も結局ほとんどキャンセルすることなくオペラの舞台に立った」
「妊娠中はかえって、大きくなった子宮によって腹壁が支えられ歌いやすかった」
と書かれてるのを鵜呑みにしていたので、

フルートについても勝手に「これは吹ける！」その上うまく行けば「吹きやすいらしい」と思いこんでました。

公演があるわけでもなく単に趣味でやってるだけなので途中で難しくなれば、
そこで中断すればよいですしね。

実際、ルネ・フレミングのいうことは、私に関しては当たっていて、
３、４ヶ月の頃はおなかが痛くなりやすい時期だったので少し腹筋を使って痛くなると「コワいからやめておこう・・」と練習を短くしたりもしましたが、
安定期以降は、長く息が続かないということはあっても、息自体は出しやすく
気持ちよく吹けました。

（息が続かない理由は、横隔膜の場所まで大きな子宮に占拠されることにあるんですが、ルネ・フレミングのような息を自在に操れる人になると、肋間で息をして！肋骨の枠を広げることで息を確保するんだそうです・・・すごい）

吹きすぎると、ちょっとくらくらしたりしますけどね。

それでも吹いたあとに、子供がおなかでぐるぐる回ったりすると、「一緒に楽しんでくれたかな」と自己満足♪

何から何まで妊娠前と同じようにはいかないけれど、制約があっても楽しめるだけ楽しもう☆というのが私の妊娠中のテーマでもありました。
その意味では、フルートとの時間は十分楽しめたかな。
「できる」という思い込みもある程度そのためには必要だった気がするけど♪

最後のレッスンでは、クーラウのフルート二重奏を楽しみ、モーツァルトの「アンダンテ」をピアノ伴奏であわせました。

これまで体調をみつつ、レッスンを考えてくださった先生には本当に感謝☆

帰りがけには、「元気で赤ちゃんを産んでね」という言葉とともに、
「Sable　Heureux」という名前のお菓子を頂きました。
フランス語で「幸せのサブレ」♪
これは、うまくいきそう！！！

ここ1年でますますおもしろくなったフルート。
産後少しゆっくりしたら、またぜひ始めたいです☆