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20代にしてウイスキーにハマってしまった筆者によるブログ。
Twitter:@Ruud_whisky

【更新版】スーパーニッカ(旧ボトル)

2016-05-25 00:32:00 | NIKKA

リタが亡くなった直後の1961年。
リタを失ってから塞ぎがちだった竹鶴を奮い立たせたのは、やはりウイスキーでした。


宮城峡もカフェグレーンもなかった当時。
余市の最高18年ものの長熟品と、力強くも華やかな若い原酒を合わせ、
少量のアルコールとブレンドしたものが当時のスーパーニッカです。

また、ボトルもこだわっており、吹きガラスのセミクリスタル壜を使用。
竹鶴はボトルの見本を見るなり、この壜を抱きしめて離さなかったとか。
2級ウイスキーが300円台で購入できた時代に、スーパーはボトルだけで500円したそうです。





香りは…がっつりと甘め。
バニラとキャラメルの、うっとりするような濃厚な香り。
新樽パワーでしょうか。香りのインパクトではこれまでのニッカでも屈指です。
追いかけてくるのはレーズン、チョコレート…焼き菓子に混ぜたい香りです。笑

口当たりはアルコールのインパクトが強め。加水するとかなりスムースですね。
香りと異なり、どちらかと言うとドライで、軽い酸味と渋みを含んでいます。

余韻までビター感が残り、飲み干し、息を吐き出す頃にようやく甘い香りが帰ってくる。
なんとなくニッカよりもサントリーっぽい雰囲気です。
【更新】ニッカの新樽モルトでも、それなりの熟成された香り、味わい。
後続商品のBN/リッチ、ディープへの繋ぎになる銘柄で、
これはこれで今のニッカの本流とも言えるか?

竹鶴がリタのためのウイスキーとして開発した銘柄がニッカの本流から外れた、
流行りを追いかけた味わいというのは個人的には残念です。
この味ならブラックニッカスペシャルの方が好みですね。
【更新】さすがにスペシャルよりは上ですね。訂正。


ザ・ニッカという高価格ブレンデッドの柱ができたのですから、
是非ともスーパーはリニューアルして、出自に恥じない方向性として欲しいところ。
また、発売当初を再現する復刻版には期待しています。

【更新】封を開け、やや時間が経ってからの方が複雑味、奥行きが出る印象。
特に新樽モルトの力強さが好印象で、やや評価UPとなりました。
バニラ系の香りは甘いものとの相性が良く、つまみはもちろん、
お菓子作りの風味付けにも活躍してくれました。
復刻版は期待通りでしたが、こちらも言うほど悪くなかったです。
現に、Ruudの開封済ボトルの中では、比較的コンスタントに減っていった1本。

まだ価格改定後のボトルを入手していないので、味の変化があるのかは不明。


香りB+ 風味B 厚みB 余韻B- C/P C+ 総合B-




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