アートNPO推進ネットワークは実力中堅作家のコレクション展や若手作家の紹介展覧会に力を入れてきたが、今回はじめて会員の自慢のコレクションを披露する展覧会を開催した。市民派コレクターとは資産家や投資目的の美術品収集とは一線を画した、純粋にアートが好きな普通の人々のことで、この“市民派コレクター”なる言葉は、2004年に小生が月刊ギャラリーの依頼で引き受けた美術関係者との対談シリーズのタイトルとしてはじめて使った造語であり、今回のアートNPOコレクション展に相応しいと考え、使うこととした。 出品作品のジャンルは問わないが、基本的には我々と同時代を生きている現代作家の作品であり、かつ、有名であろうと無名であろうと、みずからの眼で選んだ作品である。
この展覧会はアートフロンティア原田俊一氏の協力を得て、5月15日(月)~20日(土)にかけ開催された。今回の自慢の一点展は準備不足もあり参加者は多くなかったが、出品作品には質の高いものが揃った。
山岸勝博氏の山田正亮、鈴木忠男氏の小林正人、原田俊一氏の小嶋悠司、吉仲太造、御子柴大三氏の小貫政之助、山下透の野坂徹夫、深井隆、篠沢潤子さんの森本秀樹などである
展覧会オープニングパーティーには出品コレクターの他、アートソムリエの山本勝彦氏、アートトラストの鈴木才子さん、書の師範千葉加音さんや作家の横田海氏、森本秀樹氏、画廊轍の梅野氏、平井勝正氏など、珍しい方々にお出でいただき盛り上がった。