NHKがまたやってしまいました。
民放より「マシ」ではありますが、NHKも意図的改変は得意技のようです。
なんせ、天皇陛下を買春の被告としての欠席裁判を放送しようって局ですから
今更驚きませんがね。
マスコミには全共闘時代の左翼思想を持った方達が大勢おられますので、
こういう流れが多数を占めるのも無理からぬ事とは思いますが、
まあ、しかし、酷いです。
今回は、先日放送された【NHKスペシャルJAPANデビュー第一回】について、取材されたという台湾人が怒ってるようです。
〓以下メルマガ「台湾の声」より抜粋〓
証言の「断片」のみ放映
台湾の被取材者が怒る反日番組
「NHKスペシャル/シリーズ・JAPANデビュー」
◆取り上げられた一枚の中学生の集合写真
NHKの「被害者」としか思えないのが「柯徳三」氏。八十七歳になる台湾のお爺さんだ。
四月五日に放映された「NHKスペシャル/シリーズ・JAPANデビュー」の
第一回「アジアの“一等国”」は、日本の台湾統治という異民族支配の不条理を
これでもか、これでもかと強調する内容だったが、その不条理さを証言するため
登場させたれたのが老世代の台湾人。そしてその中心的人物として位置づけら
れていた一人がこの人だった。
番組では旧制台北第一中学校の生徒の集合写真が「台湾統治を象徴する一枚の写真」
としてクローズアップされる。
「台湾人に日本文化を叩き込み、民族性までも奪った歴史が秘められている」からだという。
視聴者は「何事か」と注目したことだろう。
これは台湾人に対する同化政策(日本人化政策)への批判である。
まず画面に映し出されるのは同校の台湾人卒業生の同窓会。
「クラスメート50人の内、台湾人は2人だけ。同化政策の実態は、台湾人には制限つきの
厳しいものだった」とのアナウンスが流れる。
そこでカメラを向けられるのが卒業式の一人である「柯徳三」氏だった。
同氏はまず「小さいころは日本人になりたい、どうして台湾人に生まれたのかと考えた」
と述懐する。
◆日本統治への憎しみ証言だったのか?
「狭き門を潜り抜け、中学校へ入学した台湾の生徒たち。しかし日本人が大多数を占める中で、
より多くの差別と偏見を受けることになる」とアナウンスは続く。
「柯徳三」氏はそれを受ける形で、
-----台湾人の豚の角煮を弁当に持って行くと、日本人に笑われる。母には日本式にしてくれと
頼んだ。日本式にして初めて堂々と蓋を開けられる。
と話す。
次いで「社会に出るとさらに露骨な差別を受けることになる」と強調するアナウンス。
ここでも「柯徳三」氏の次の証言が用いられる。
-----いとこの姉さんが日本人の嫁になって日本へ行ったが、戸籍に入れない。
こういうのが差別でしょう。最後の最後まで、台湾人であることを隠さないといけない。
場面が変わって、「皇民化政策によって台湾人は台湾人であるとの意識を大きく変えられて行く」
とアナウンスされると再び「柯徳三」氏が登場。
-----酒を飲むのも日本酒。こういう人間に誰がしたの。日本だ。
-----しゃべるのも日本語。台湾語でこういう演説はできない。
-----頭のコンピュータはすでに日本化されてしまっているから、あの20年間の教育は実に恐ろしい。
頭が全部ブレーンウォッシュ(洗脳)されているからね。だから、日本式に物を考えたり、日本式に
日本語を喋ったりする。
そのように語る「柯徳三」氏だが、決して怒りや憎悪に満ちた表情ではない。
実直そうな雰囲気の中に笑顔もあればユーモアもある。
しかし、多くの視聴者はアナウンスに導かれ、日本を痛烈に批判していると受け取ったはずだ。
◆「柯徳三」氏に【真意】を尋ねて見えたもの
ところが、「柯徳三」氏を直接知る私の知人達は番組を見て、
「怨み言ばかりを言う人ではない。もっと別の事も言っているはず」
と口を揃えた。
私は同氏と面識が無いが、やはり違和感を覚えた。
台湾人が受けた差別待遇への「恨み言」はよく理解できるが、しかし、それだけで、かつての
激動の時代を総括するものだろうかと、これまで台湾であの世代から多くの話を聞かされて
きた経験から、そう直感したのだ。
台湾通の友人の中でも、私と同じように直感した者は何人かいた。
そして案の定、知人から
「もっと重要な発言がカットされ、悩んでいるようだ」
と聞かされたのだ。
私はそれを詳しく知りたいと思った。そこで8日、「柯徳三」氏に国際電話を掛けた。
受話器の向こうの同氏は、番組で拝見した通りの矍鑠とした方だった。
私が「番組が意に沿わなかったと窺いました。その事を話していただけますか」
と聞くと、一気に話をしてくれた。
それによって同氏が、カメラの前で日本に対する「台湾人の思い」をさまざま話して
いた事が分かった。
聞けばどれもが、良くも悪くも日本人の心に強く訴え来るものばかりだ。
アナウンスにもあったように、この番組のテーマは
「過去と向き合う中から見えてくる未来」
「未来を見通す鍵は歴史の中にある」
だが、同氏の語ったとされる話は、まさに日本人
に対し、今後持つべき心の在り方を問いかけるものだった。
しかし番組は、その立派なテーマの前提として
「親日的と言われる台湾で、今も残る日本統治の深い傷」を暴くことに置いていた。
そこで採られたのが、その為に都合の良い話の断片だけを繋ぎ合わせる手口だったのだ。
◆「心外だ!台湾人が排日と誤解される!」
-----私は日本による50年間の台湾統治はプラス面が50%で、マイナス面が50%と考える。
NHKの取材を受け、インフラや教育の良さを語ったのだが、番組は全然取り上げなかった。
-----日本による差別待遇など、欠点への恨み言ばかりを取り上げ、あたかも台湾人が朝鮮人
と同じく排日だとの印象を植え付けようとしているらしいが、これは心外だ。
-----烏山頭ダムを造った「八田与一技師」の話もした。
いかに農民に良い事をしたかなど。
八田技師の長男とは同級生だった事も話したが、恨み言を並べる場面ばかりが映された。
-----怨み言は、あの頃の日本政府に対するものではない。
私達を健やかに育ててくれた日本政府には感謝している。
-----「日本に捨てられた台湾人の怨み言」であると解釈して欲しい。
黙って国民政府(蒋介石政府)に引き渡した時の怨みだ。
-----国民政府は日本政府の倍悪かった。
(47年の)2・28事件では台湾人エリートが犠牲になったが、その事を沢山話したのに、
全く取り上げていない。
-----同窓会で怨み言が沢山出たが、あれはみんなが押さえつけられていた感情をさらけ
出したものだった。
しかし、私達は日本に対し一定の評価をしている。
-----敗戦で日本は台湾を投げ出した。切り離した。しかし償いが無かった。
物質的な償いではなく、精神的な償いがだ。
マッカーサーの命令により、やむを得なかった事は台湾人は分かっている。
しかし、「捨ててすまなかった」とちゃんと言ってくれれば、台湾人は慰められたのだ。
-----「捨てられた怨みを並べた」と解釈して欲しい。
-----私は親日でも反日でも無い。私にとって日本は義母なのだ。
中国から切り離され、日本に養子として拾われたのだから。
日本人に差別はされたが、私が今日一人前の医者として活躍出来るのは(引退しているが)
日本のお陰だ。
-----NHKには利用された。騙されたという気もしている。
日本に対するネガティブな印象のところだけ取り上げられた。
-----台湾と日本の仲を引き裂こうとしているのだろうか。どうしてもそう見える。
台湾へ来た事の無い人が番組を観たらどう思うか。
-----NHKのバックには中共(中国共産党)がいるのだろうか。
NHKは中共にブレーンウォッシュされているのだろうか。
それとも、遠慮しているのか。
-----私は記者に対して「怪しからん」と話した。
「北京総局を置いているが、その下に台北支局を置いている。それなら台湾総局とするべきだ。
日本が本部なら、北京も支局とするべきだ。台湾は中国に属していない」と。
だが、それは消された。
-----私は番組の中で「喋るのは日本語。台湾語でこういう演説は出来ない」と怨み言を言ったが、
それは中国語が話せないと言う事。台湾語はもともと文章は書けない言葉。若い人から見ると
私達は日本語ばかりを話す「かたわ」となってしまう。「かたわ」というのは「捨てられた人間」
という事だ。
-----私は話の最後で「都合の悪い所があればちょん切って」と頼んだ。
それは「日本人が不愉快に思うような悪口の部分を切って」という意味だったが、
逆にそれらばかりを取り上げられた。
私は以上の話を聞き、「広く日本人に伝えたい」と話したら、「そうして欲しい」と言われた。
◆台湾の「親日」イメージ破壊としか思えない
戦後、台湾人に何の相談も無く突然彼らを他国へ譲り渡した日本に対し、
「仕方無かった、すまなかった」と一言言えば良かったのだと話す「柯徳三」氏。
そう言えば番組では、元日本兵だった台湾人も「(台湾人は)みなしごになって捨てられた
みたいだ。人を馬鹿にしているんだ、日本は」と語っていた。番組は「日本統治の深い傷」
を暴くとの文脈から、巧妙にこの発言すら「日本統治」への怨み言として扱っていたようだが、
怨みは明らかに台湾人の存在を顧みようとしない戦後日本に向けられていた。
「柯徳三」氏はそのような戦後日本の「未来」の為、日本人に「過去を向き合わせよう」
(台湾人と向き合わせよう)と話をしたのだが、NHKはそれを操作して、逆に台湾の「反日」
イメージを強調したわけだ。
まさに同氏が言うように「中共に洗脳された」ごとく「台湾と日本との仲を引き裂こう」とするかの
ように。
これが視聴者への背信でなくて何か、台湾人への侮辱的な利用ではなくて何か。
そして「柯徳三」氏ら被取材者への裏切り、冒涜でなくて何かと言う事だ。
番組が「親日的とも言われる台湾で、今も残る日本統治の深い傷」と強調した
ところに、私は国内の反日メディア、さらには氏もまた「中共による洗脳」「中共への遠慮」
があるのではないかとNHKを疑っている。
◆台湾人の心の蹂躙をも厭わない強烈な反日番組
実は「柯徳三」氏は日本で『母国は日本、祖国は台湾(桜の花出版)』という本を出版されて
いるが、そこにはこうある。
「今も日本の学校では、台湾のことがきちんと教えられていません。台湾が日本領だったという
事も、歴史の教科書に書いてはあるけれども、戦争の事もあって、近代史はきちんと教えられて
いません。教えられるとしたら、日本が悪い事をしたという事ばかりなわけです。
だから、日本人は正しい歴史を直視していないと思います。」
「大東亜戦争で、日本人が悪い事をした、悪い事をしたと、一生懸命、何十年も
経っても謝っていますが、日本が戦争に突入していかざるを得なかった当時の
状況を、日本人はきちんと学ぶ必要があるのです。」
日本人の為に、ここまで親身に心配してくれている「柯徳三」氏に対し、NHKはよくも裏切りに
出たものだ。それどころか、この番組で同氏が懸念する近代史の歪曲をやってのけた。
そして、その為に同氏を利用した。
「柯徳三」氏はこうも書いている。
「台湾で育った事の無い日本内地人は、台湾という所に対して別に親しみも何も感じていません。
それは無理も無い事かもしれません。『台湾は中国の一部じゃないか』と考えている。NHKなどは
地図でも台湾と中国を同じ色に塗っています。」
中国の台湾併呑の主張にはっきりと従うNHKに、台湾人の人権を尊重するような顔で日本の台湾
統治を糾弾する資格などあるのだろうか。
「NHKスペシャル/シリーズ・JAPANデビュー」は始まったばかりだが、早くもその第一回で、
台湾人の心を踏み躙る事すら厭わない強烈な反日宣伝の意図を鮮明にした格好だ。
****************************以上抜粋終わり
昔のエライ人がこんな事を言われています。
「20歳までに左翼に傾倒しない者は情熱が足りない。
20歳を過ぎて左翼に傾倒している者は知能が足りない」
ウィンストン・チャーチル