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レッドソックスの球団経営に学ぶ。

2008年02月03日 | 野球のすすめ♪
お疲れ様です。

テレビで面白い番組があったので、ご紹介します。
大リーグの経営について、です。
以下。


年間330億円の売上をあげている大リーグ、レッドソックス。
一時は経営危機に陥っていたレッドソックスを再建したのが、
ジョン・ヘンリーオーナーである。
彼は、2002年にボストン・レッドソックスを買収した。
ヘッジファンドの優秀な経営者であり、
ヘンリーは世界で最も優秀なトレーダーといわれている。
世界中のさまざまな商品に少ない投資をし、大きな収益(リターン)を得ている。
それと同じことを野球に移植することで、また大きな収益を得ることに成功した。

彼は、組織づくりが非常にうまい。
会社の経営には、これまで2球団の赤字経営を立て直した実績のある、
ラリー・ルキーノをCEOに任命している。
また、ルキーノの部下であった、セオ・エプスタインをゼネラルマネージャーに任命。
エプスタインは大リーグ史上、最年少の28歳で、就任している。
彼は、選手獲得の全権を握っており、
ヘンリー同様に少ない投資で大きなリターンを得る最大限のパフォーマンスをする。

少ない投資で岡島選手や、デイビッド・オルティスなどを獲得し、
また一方では、莫大な資金で松坂などの世界のスーパースターを獲得している。
いかに少ない投資たくさんの優秀な選手を獲得できるか、
その貯金でどれだけのスーパースターを獲得していくか、
これが球団経営である、といいます。

では、どのようにすれば少ない投資で活躍できる選手を獲得することができるのか?
レッドソックスは大リーグ選手の平均年俸の9分の1しかない、
日本の選手に目を向けたのである。
年々、大リーグと日本球界の平均年俸は格差が広がりつつある。
安い年俸で、大リーグでも活躍できる選手を発掘しはじめたのである。

また、エプスタインは他球団がみつけるまえに、隠れた優秀な選手の獲得を
課題としていた。
今までの指標ではない、新しい指標を採用することで、
選手を正しく評価することで、岡島投手やオルティスの採用に成功した。

これまで、投手は防御率が一番の指標になっていたが、
守備力の違いによって、この数字に大きな差がでてくる。
そこで、レッドソックスが新しく指標に取り入れたのが、
三振÷四球。
投手は、少ない四球しか出さず、たくさんの三振を獲れることが良い投手の条件である。
岡島投手のこの数字は、大リーグの平均を大きく上回っていた。
岡島投手は、巨人から日ハムに移籍後、この数字を大きく飛躍させた。
そして、以前から注目していたレッドソックスが獲得に乗りだしたのである。

岡島投手は2年契約で3億円。
レッドソックスが当初、中継ぎ投手の獲得を予定してた選手よりも、
ずっと安い価格で、2007年度最優秀中継ぎ投手を獲得できたのである。


大リーグの各球団は、日本の球団と大きく違う点がある。
それは、各々が独立した会社であるということ。
球団単独で、収益を上げていかないと、生き残っていけない。
日本の球団は、親会社の看板を背負っているため、親会社の宣伝が目的になる。

レッドソックスの本拠地であるフェンエイパークは、
住宅地が密集しているため、レフト側がホームランが出にくい構造になっている。
通称「グリーンモンスター」はあまりにも有名であるが、
住宅地に迷惑をかけられない、という選択肢のなかで生まれたアイデアなのである。
いかにビジネスチャンスをものにできるか、
経営者が本当に経営を考え、ファンを多く獲得するための行動をとっているからこそ、
アメリカ大リーグは、どんどん日本のマーケットに進出できているのである。

日本の球団経営も、地元密着だけではマーケットに限界もあり、
日本に進出してきているアメリカ大リーグに太刀打ちできなくなってしまいます。


いかに正しい評価制度を導入するか。
新しい指標の見極めができるかどうか。
他がしていない画期的な方法を、いかに見つけ出せるか。
その道の専門家を、スピーディーに招集することができるか。

レッドソックスの選手獲得や、球団経営から学ぶことはもちろん重要ですが、
レッドソックスが取り入れていない指標をいかに見つけることができるか、
いつも一歩先を考えなければ、
世界市場のなかでは生き残っていけないのでしょうね。


野球をスポーツとして、純粋に楽しむのもひとつ。
ビジネスの世界とつなげて、ベースボールとしてもっと楽しむのもひとつ。
野球の魅力が大きく感じられた一日でした。

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