WindowsVistaから従来のGDI+に変わる新しいアプリケーションのグラフィック処理としてWPF(Windows Presentation Foundation)が登場しました。その中で気になったのがXAMLブラウザ・アプリケーション。
WPFとは.NET Framework 3.0で追加されたグラフィック処理のサブシステムですが、従来のGDI+とは違い、2Dだけでなく3Dのグラフィック処理も行えるようになっています。(Vistaでウィンドウを斜めにしたりできるのはこのおかげです)
.NET Framework 3.0では従来のWindowsフォーム・アプリケーションと.NET ASP Webアプリケーションに加え、このWFPを利用したWFPアプリケーションが作成できます。そのWFPアプリケーションのひとつがXAMLブラウザ・アプリケーションで、InternetExplorerのセキュリティ・サンドボックス上で動作します。
まあ、あまり自分が長々と説明するより、わかりやすい記事があるのでこちらのリンクをどうぞ(笑、決して手抜きではありません)
http://www.atmarkit.co.jp/fdotnet/special/blend01/blend01_01.html
この記事を読む限り、XAMLブラウザ・アプリケーションは、オンライン専用のClickOnceアプリケーションみたいな感だそうです。WebアプリケーションでのHTMLの表現力の低さ、それを解決しようとAjaxを導入したときの開発の煩雑さに限界を感じていた自分としては、Windowsアプリケーション並のGUIをブラウザ上で実現し、プレゼンテーション層、ビジネスロジック層、データベース層の3層分離を実現して開発が行えるように感じられ、非常に魅力的に感じました。
といか、WPFアプリケーションとして構築すればXAMLブラウザ・アプリケーションにするのも、Windowアプリケーションにするのも簡単!とかいてあり、ちょっとびっくりです(本当か?)
WebアプリケーションでもAjaxを取り込んだいろいろなフレームワーク(RubyとかAgaviとかStrutsとか)ありますが、開発規模や開発環境を考えるといまいちしっくり来ませんでしたが、Webアプリケーションということにとらわれなければこんな選択肢もあるんだな、と思いました。
というか、フレームワークも何も入れないで生のPHP+HTML+JavaScriptで開発するのにも限界があると思うのですが・・・どうでしょう?
追加補足
※XAML UIを記述するためのマークアップ言語
※WPFはWinFXをインストールすればWindowsXPでも利用可能です。
詳しくは↓
http://www.microsoft.com/japan/msdn/windowsvista/general/wpfandwbas.aspx