時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

ターニングポイントは40%

2021年06月22日 | 時のつれづれ・水無月

多摩爺の「時のつれづれ(水無月の20)」
ターニングポイントは40%(ワクチン接種)

本来なら、自衛隊がやってくれてる大手町の大規模ワクチン接種会場で、
6日の夕刻に接種するはずだったんだけど、
2日に義母が亡くなったことから、急遽キャンセルせざる得なくなり、
3日から始まる居住地の会場を、帰郷途中の大阪からスマホで予約することになってしまった。

自宅近くの開業医で接種することを期待してたんだが・・・ 既にいっぱいでX印ばかり、
それではということで、行政が用意した集団接種会場をみたら、
21日から予約が取れることを確認、2週間もあれば義母の葬儀と、
その後の片付けもなんとかなるだろうし、
帰京してから1週間程度あって、疲れを取ることもできるので、
女房と一緒に今日(22日)の夕方で予約を取ることにした。

一緒に帰郷していた、大阪南部に住む同い年の義弟は29日しか予約が取れなかったと言ってたから、
東京の行政というか、私の住む町
は・・・ けっこう頑張ってくれているんだと思う。

行政が手配しているバスに乗れば約15分で会場に着くが、
バスの発車時間と接種予約時間がずれてて、40分ぐらい早く着くが、
当日中であれば、遅れても接種に影響はないとの案内もあるし、
2度目の接種のときは5分前の到着だから、
会場内でのルートを、予め確認できると捉えれば・・・ 少しぐらい早く着いた方が良いのだろう。

昨日(21日)からは、都内に発出されていた緊急事態宣言が、
まん延等防止重点措置に切り替えられ、人流の増加とともに、若者を中心に大きな緩みが生じ、
新規感染者のリバウンドが懸念されるが、
一方で21日(月)からは、企業や大学などを中心とした職域接種が本格化することで、
リバウンドを阻止する、攻めの対策が一気に拡大することから、
ここ一ヶ月の間は・・・ 新規の感染者数と、ワクチン接種率が気になる日が続くのだろう。

それにつけても最近つくづく思うのは、人の思いは様々だからいろいろな意見があって良いと思うが、
オリンピックの開催可否や、有観客で実施することを好ましく思わない人々や政党から、
あからさまな批判が、多くなってることだろう。

あくまでも個人的な主観であって、だからどうと言うことではないが、
私はオリンピックを見たい派だから言うんじゃないが、批判のための批判をしても、
いたずらに分断を招くだけであり・・・ 建設的ではないと思っている。

昨日のニュースによれば、ワクチン接種が1回目接種者だけで、17%を超えたらしい。
ゴールデンウィーク明けからスモールスタートして一ヶ月半が経ち、急拡大した状況を踏まえて、
これから先を推測すれば、オリンピックが開催されるまでには、40%をゆうに超えているだろう。

ワクチン接種が進んだ国々の状況をみれば、40%が一つのターニングポイントとなり、
40%を超えたあたりから、新規感染者がガクンと減ってきて、
人々の生活は・・・ コロナ以前に戻っている。
それが我が国に当てはまるかどうかは不明だが、その傾向が大きく違うとは思えない。

コロナ禍となって1年半、3度の緊急事態宣言があったが・・・ 振り返ってみれば、
政府や行政のトップ、さらには頻繁にメディアに露出している医療関係者が発してきた対策を
堅実に守り、正しく恐れて、対策を取ってきた多くの人々が、感染していないことに、
なぜ、スポットが当てられていないのだろうか?

もちろん、いくら対策を守っていても、家庭内や職場での感染を含め、
施設でのクラスターなどの貰い事故があるので、
100%感染してないわけではないことも、付け加えておかねばならないが、
とはいえ・・・ 人流抑制等をお願いする、守り一辺倒の対策から、
ワクチン接種という攻めの対策が加わり、
新規感染者の拡大に、いままさに急ブレーキを掛けようとしているのである。

緊急事態宣言が解除されれば、ターニングポイントの接種率40%を超えるまで、
一時的には、感染者数が増加するだろうが、
正しく恐れて、正しく行動する人々の生活に・・・ なにか変化があるとも思えないし、
ましてや、新たな対策が追加されることもないだろう。

にも拘わらず、野党やメディアは、あえて分断させるように煽っているが、
いったいなんの得になるのだろうか?
楽観的過ぎるとの、批判を浴びるかもしれないが、私には・・・ そこんとこが、理解し難いのだ。

感染拡大を心配する、多くの人々の声があるのは・・・ 当然(必然かな?)のことだし、
それを揶揄するつもりは、全くもってないものの、
腹を立てて、暴言のような批判を繰り返す人々の声に対しては、
「そうだ。そのとおりだ。」と・・・ 諸手を挙げて賛同する気持ちにはなれない。

さらに・・・ 緊急事態宣言や、まん延等重点措置を解除する際の、
基準を示せという声も依然としてあり、
後を絶たないが、2度目の緊急事態宣言のとき、大阪府が予め基準を示し、
クリアしたので思い切りよく解除したら、
その後、とんでもない事態に陥ったことは記憶に新しい。

とはいえ・・・ あのとき、大阪府に対して、いちゃもんをつける声は小さく、
分かりやすいと、評価する声が多く、
冷静に振り返れば、基準について疑問を持った人もいたのではなかろうか?

数字を示すのは明快で分かりやすいが、
そこには後から基準が間違っていたといえない恐ろしさがついてくる。
よって、為政者や専門家は、軽々に基準を示すことができず、
幾つもの指標を示すことで、主たる基準を分散し曖昧にしてしまうんだろう。

狡いかもしれないが・・・ 基準を示した為政者は、辞めて責任を取ることはできるが、
事態を解除前に状態に戻すことはできないことから、
為政者の頭の中には、常にそのことがチラついているのではなかろうか?
早い話、この国で責任を取るとは・・・ 職を辞すことだが、
それをやると今度は、責任放棄となるからややこしい。

そう捉えれば、政府は職域接種の拡大など、ワクチンの接種が一気に拡大した今週まで、
よくぞ持ち堪えたと評価しても、けっして悪くはないと思うが・・・ いかがなものだろうか?

さまざまある批判を、否定するものではないが、一つだけ言わせてもらうと、
予防接種法の改正に当たって、野党が法案に対して「慎重にせよ。」といった付帯決議をつけ、
承認を遅らせたことを忘れてはならない。

いまとなっては、法律の施行にあたってブレーキをかけたことが、
いまや切り札となった、ワクチン接種を遅らせてしまったことを・・・ けっして忘れてはならない。

もちろんそこには、欧米が感染拡大の大惨事に陥っていた時に、
我が国が、ワクチンを確保できていたのか、どうかといった・・・ 高いハードルがあるが、
少なくともいまよりは、1ヶ月ぐらいは先に進んでいたと思うし、
既に40%の接種率に・・・ 達していたような気がしないでもない。

批判の総てが、政府に向かうのは当然だし、致し方ないとはいえ、
頑なにワンチームを拒み続けた・・・ 野党とメディアが、
いまごろになって、オリンピックの実施可否について、
国民の不安を人質にとり、無観客云々を能弁に語るのは、
まさにダブルスタンダードであり、笑止千万であり、厚顔無恥であり・・・ 片腹痛い。

もちろん・・・ 様々な意見はあって良いし、議論はすべきだろう。
しかし、現在のような状況であっても、この国の為政者が強権を発動するリスクは、
憲法によって封印されあり得ないが、
一方で平和主義を装う者たちが、ネットやメディアを巧みに操り、目の前にあるリスクに対して、
極端すぎる情報を喧伝し続けて、国民の頭にすり込み分断を招くことの方が、怖いのではなかろうか?

まぁ、そこら辺りの爺さんが、たらたら愚痴を言っても、なにがどうなるものでもないが、
為政者や専門家が言う、感染対策を・・・ 私は、守り続けてきたし、これからも守り続けるんだから、
ワクチン接種後は、自宅のテレビの前に陣取り、昼からビールでも飲みながら、
ただ、ただ純粋にスポーツを楽しみたいし・・・ オリンピックで感動したいし、夏を満喫したい。

いままで誰にも迷惑を掛けてないし、貰い事故に遭ったらゴメンだが、
これから先も・・・ 迷惑を掛けるような行動を取るつもりがないんだから、
テレビの前で、オリンピックを楽しみたいと思うが・・・ これって、我が儘なんだろうか?

問題の核心がなんなのか・・・ そんなことは、言われなくても分かってるが、
我慢できずに、夜な夜な街に繰り出して酒を浴びてる人々や、
酒を提供している店などの、厳しい現実は分からんでもないが、
感染拡大の引き金を引いてる事実がどうでもよくなっている。

そう捉えれば・・・ 迷惑極まる我が儘には、一定の理解を示しながらも、
オリンピックを目指して対策を取り、人生を賭けて挑んできたアスリートを含め、
堅実に対策を守り、無茶をせず普通に生活してきた市井の人々が、
オリンピックを楽しみたいと思ってることは、
理解を示すこともなく、一刀両断に切り捨てて否定し・・・ 潰そうとしている。

これもまた・・・ ひとつの同調圧力ではなかろうか?
そのようにして、煽られて作られた世論形成には、どうしても納得することができないし、
いうことを聞かない、迷惑極まる人々の声と行動に、これから先も振り回されて良いのだろうか?

そう捉えれば、対策を取って大会を行い、
感染爆発の兆しが見えたら、そこで踏みとどまるという考えのどこが悪いのか?
いままでだって、そうしてきたし、これから先だって、それで良いんじゃなかろうか?
真面目な者たちが、我慢を強いられてバカを見る、そんな世の中であって良いはずはないと思うが
さて・・・ どんなもんだろう?


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