時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

5日遅れの父の日

2024年06月22日 | 時のつれづれ・水無月

多摩爺の「時のつれづれ(水無月の37)」
5日遅れの父の日

先週の土曜日(15日)、遊びに来ていた孫のお迎えにやって来た息子の嫁が、
「お義父さん、明日は父の日ですけど・・・ なにか欲しいものありますか?」と、
なんの躊躇いもなく、ストレートすぎるボールを投げてきた。

いつも遠慮なく話してくれてるし、女房にもいろいろ相談してるみたいで、
気兼ねがない付き合いをしてるので、特に驚きはしなかったが、
この歳になると、突然に「欲しいものがありますか?」と問われても、即答できないんだから、
どうやら・・・ 現状に満足しきった好々爺になってしまったようだ。

「子どもたち(二人の孫)にお金がかかるんだから、プレゼントは良いよ。」と返したら、
「じゃぁ、酒の肴は私が用意しますから、みんなで一緒に晩酌しましょう。」と云うと、
「明日は仕事の後に用があるので、来週の金曜日(21日)の夜に伺っても良いですか?」と、
場所は自宅だが・・・ あっという間に、家族での飲み会がセッティングされてしまった。

嫁は晩酌するほどではないものの、お酒(日本酒)は好きな方だが、
息子は女房に似て、お酒はほとんど口にしないので、夫婦で家呑みすることはないらしい。

私はといえば、缶ビールを1本を飲む程度で、
普段から日本酒を呑むようなことはほとんどないが、
お酒は恐ろしく強い方で、現役時代は日本酒の5合ぐらいで酔うようなことはなく、
1升を呑めと云われても・・・ おそらく平気で呑むぐらいの酒豪である。

そんなこんなで迎えたハナ金の夜、公文に行った帰りの孫たちと一緒に、
嫁がキンキンに冷えたプレミアムモルツと・・・ ローストビーフを持ってやって来た。
酒の肴が魚じゃなくて、お肉だというのはちょっと不自然だが、
まっ、そこんところに拘るのは止めておこう。

ビールを呑んだ後は、申し訳ないが日本酒がなかったので、
長年サイドボードの飾りになっていた焼酎を・・・ ロックでいただいた。

できれば故郷の日本酒「獺祭」、「東洋美人」、「雁木(がんぎ)」が良かったが、
今月初めに帰省したとき、いつもは買って帰るのに、今回はうっかり忘れてしまったので、
焼酎で勘弁してもらったが、焼酎は20年物の古酒だから・・・ 悪くはないだろう。

銘柄は「百年の孤独(麦焼酎)」と「さゆりの泪(芋焼酎)」だが、
嫁に「どちらが良い?」と聞くと、ちょっと思案して・・・ 「芋かな。」と云うので、
20年ぐらい前に、吉永小百合さんをイメージして2万本限定で作られた、
「さゆりの泪」を、お礼にご馳走することにした。

因みに原材料は・・・ 芋焼酎では毎度お馴染みの、
鹿児島産のサツマイモ「黄金千貫(こがねせんがん)」と米麹で、
アルコールの度数は25度である。

息子夫婦と孫たちは、19時前に来て22時過ぎまで居ただろうか、
子育てのこと、仕事のこと、自分たちの老後のこと、ご近所との付き合いのこと

まぁ、喋る喋る・・・ よく喋る。

父の日の飲み会だったはずなのに、いつのまにか息子夫婦の話題が中心になってるんだから、
息子も嫁も、相当にストレスが堪っていたのだろう。

いままで、それに気づいてやれなかったことは、申し訳なかったと思うが。
アドバイス出来たかどうかを心配するより、話しを聞いてやれたかどうかが大事だと思うし、
そもそも論で云えば・・・ 生きてきた時代背景も環境も違うんだから、
自分の経験が必ずしも役に立つものでもないから・・・ それで良いんじゃなかろうか?

そう思えば、偉そうなことを云うつもりはないが、
いろんなことを恥ずかしがることなく、話してくれて嬉しかった。
さまざまな問いをもらったにも拘らず、
的確な解を返すことが出来なかったかもしれないが、いろんなことが分かった夜だった。

小難しくて、面倒くさい爺さんで申し訳ないが、
息子夫婦の帰り際に、女房が嫁にそっと伝えていたのは、
なにか話したかったら・・・ 「いつでも良いから、話しにおいで。」だった。

仕事人間だった私が、女房任せにしていたことを、
いま息子夫婦が、頭を抱えているようだ。
役に立たない爺さんと婆さんかもしれないが、
話を聞くことぐらいならできるから・・・ また、みんなで呑もうよ。

それにつけても・・・ 5日遅れの父の日飲み会は、
古酒になった「さゆりの泪(なみだ)」が、
腸(はらわた)にも、ハートにも・・・ どっぷり沁みる夜だった。


「さゆりの泪(なみだ)」って、2003年に製造された焼酎だけど、
お酒って、賞味期限も消費期限も記されてないが・・・ ホントにないのだろうか?


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6 コメント

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銘柄は・・・ (アナザン・スター)
2024-06-22 07:17:12
お早うございます。

銘柄ではありませんが、焼酎は二日酔いにはならずですので・・・
化粧水にしようとの目論みですが、枇杷酒が旨い。
然も、何年もおいていて、味もまろやかです。
体調不良を防ぎたく、飲みます。
さて、これは何年物だろう?

枇杷は、生葉・外科用
花芽や種は、薬酒にと重宝しています。

何時も応援くださりありがとうございます。
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Unknown (多摩爺)
2024-06-22 08:09:27
アナザン・スターさん、おはようございます。

いつも大変為になる記事をアップしていただき、毎日のように勉強させていただいています。
仰るとおり焼酎は、呑みすぎなければ二日酔いにならないので・・・ 今朝もスッキリです。
コメントを頂戴し、ありがとうございました。
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Unknown (1948of)
2024-06-22 09:17:44
良いお話しを拝見しました。
家族の絆は温かいですね😊
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Unknown (多摩爺)
2024-06-22 10:11:54
1948ofさん、こんにちは

息子がお酒を飲めたら、少しは違うんだと思いますが、
我が家に来てくれても、いつもは女房との会話が中心でしたが、昨夜は私も仲間になれたような気がしました。
お節介をしない、聞き役に徹する爺さんですが、それでも頼りにしてくれるって嬉しいと思います。
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焼酎大丈夫です。 (酒のディアーズです。)
2024-06-22 14:40:59
いつもありがとうございます。
焼酎は蒸留酒なので、2003年でも大丈夫のはずです。
気持ちよく飲んでください。
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Unknown (多摩爺)
2024-06-22 16:56:51
酒のディアーズさん、こんにちは

お知らせいただき、ありがとうございました。
もう呑んじゃいましけど、ぜんぜん大丈夫で、とっても美味かったです。
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