時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
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沖縄の鬱積(米兵の暴行事件)

2024年07月02日 | 時のつれづれ・文月 

多摩爺の「時のつれづれ(文月の47)」
沖縄の鬱積(米兵の暴行事件)

昨年末から沖縄県で相次いで起こっていた、アメリカ兵による女性暴行事件について、
沖縄県警から県に向けて、発生事実が知らされてなかったことが発覚し、
沖縄県知事が・・・ カンカンに怒っている。

昨年12月にアメリカ空軍兵が、16歳未満の少女を誘拐し、自宅で暴行した事件が起こり、
今年3月に、わいせつ目的誘拐及び、不同意性行の罪で起訴されていたことに加えて、
今年の5月にはアメリカ海兵隊員が、成人女性に暴行しようとして怪我を負わせ、
不同意性行致傷の容疑で逮捕され、6月に同罪で起訴されていたにも拘らず、
いずれの事件も、報道で明らかになるまで・・・ 沖縄県には知らされてなかったらしい。

これについて沖縄県警は、被害者へのプライバシー保護の観点から報道発表せず、
容疑者(アメリカ兵)を検挙し、起訴した段階に至っても、
県警の判断として、県へ情報共有をしなかったと、
沖縄県議会の「米軍基地関係特別委員会」にて説明している。

基地問題を抱え、かつては日米地位協定の高い壁に阻まれ、容疑者の身柄引き渡しが認められず、
基地内に逃げ込んだ後、国外に逃亡した事例があって、軍人や軍属が起こした事件については、
関係自治体に通報することが、日米で合意されていたことを踏まえれば、
今回は容疑者が逮捕、起訴されているとはいえ・・・ 県警の対応には疑問が残ると云わざる得ない。

沖縄県知事は近いうちに上京して、政府に直接抗議すると云ってるらしいが、
政府の指示で情報が共有されなかったわけではなく、
知事配下の県警が下した判断であり、
政府にもの申すのは・・・ ちょっと違うような気がしないでもない。

もちろん、沖縄には沖縄の事情や経緯があることは、充分に承知しているつもりだが、
国内に基地を抱える他の地域で、このような事件があっても、
事件そのものとは別に、情報共有がなかったとして揉めたことは・・・ 聞こえてこない。

横田(東京)しかり、横須賀(神奈川)しかり、岩国(山口)しかり、佐世保(長崎)しかり、
推測になるが、そういった事件は、過去に幾つかあったと思われるが、
私の思い違いがなければ・・・ 情報共有されたとか、されなかったとかで、
知事が表立って抗議したという話しは聞いたことがない。

そういった視点で捉えれば・・・ 沖縄県と沖縄県警との間で、
連絡や確認事項において、コミュニケーション不足があっと云わざる得ないだろう。

沖縄という事情を踏まえれば、知事の怒りは理解できるし、尤もだと思いもするが、
自らが所管する組織のコミュニケーション不足を置いといて、国に抗議しても、
県民に向けてのパフォーマンスに過ぎないと思うが・・・ 如何なものだろうか?


まずは所管する組織の関係性や、内規等を総点検し・・・ 内規に違反があったとすれば、

県警の幹部を処分すべきではなかろうか?
トップ(本部長)は国家公安委員会が任命しており、知事に処分する権限がないが、
組織に渇を入れ、引き締めるためにも・・・ 幹部の処分を検討されたらどうだろうか?

個人的には今回起こった情報共有の漏れは、県警の不作為だと思っているので、
知事や県民の怒りは・・・ 当たり前のど真ん中だと理解しているし、
外務省や防衛省から沖縄県に情報を共有するのが本筋だと云えば、そのとおりなのかもしれないが、
なんでもかんでも国にもの申す前に、自らやることに漏れはなかったのかと思ったりしている。

怒りを正直にぶつけるのも、さまざまな背景を鑑みれば、分からんではないが、
まず真っ先に、知事の配下にある組織の情報伝達系統を総点検し、
機能していたかどうかの確認から始めるべきだと思うが・・・ 如何なものだろうか?

ちょっと気になったもんで・・・ 講釈を垂れたが、
本文はあくまでも個人的な思いであって、
コメントを頂戴しても、議論するつもりはないので、ご理解いただければありがたい。


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