べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

中学受験クライマックス

2017年09月16日 | 中学受験までに
ずいぶん早くやって来てくれました。うれしい誤算です

わたしの考える、多くの受験生にとってのクライマックス。それは、受験生が算数数学に手応えを感じノッてきたとき。通常、冬休み前後に訪れます。まともな勉強をやってさえいれば誰にだって訪れると信じてますが、冬休みともなると内心ハラハラです。ほかの教科と違い、ノれるまでには時間がかかりますからね


そこまでの一例です

四月。受験体制の構築そのものに時間がかかります。時間の自己管理から始めます。一日の時間と大問ごとの時間、時間を自分で決めて計(はか)らせます。目的は、自分で時計を見て時間を意識させること。身に付くまで二ヶ月程度を見ています。試験中の時間配分に、そして後半の追い込みにも大いに役立ってくれるはず

時間管理は「わかんない決めらんない」との反応が大半ですね。でも決めさせます。だってこれ知識じゃないでしょ。カンでいいんだもん。仮にでも決めたあと、何度か試すうち「正解」が見つかります。ヒトが誰しも持つ「経験」のチカラです。ここで知識は、経験を補助し強化する、決断のためのツールです

これからずっと、自信なんかなくたって、決断をするしかない瞬間があなたを待っています。地震では、事前の備えをもとに、その場で決断しなきゃなりませんでした。給料が高い責任者って「わかんない」ことに決断を下(くだ)すお仕事です。あなたが小学生の「わかる」ばかりにすがるのなら、あなたのセカイはそれなりです

決断は強制をします。ただし欲張らない。家族内で共有してひとつずついきましょう。長続きしますよ

ヒトの可能性は広大で、広大が故(ゆえ)に「教えてあげられること」や「わかること」は限定されます。それでもヒトは、経験と知識を使って、できることを増やしていけます。その両方を合わせてあなたの実力です。受験をするって、それらを身に付けることなんですよ

時間管理を身に付けよう。合格するために


並行して、自学時間を確保します。自力で解けそうな問題や調べてできる問題は丸つけやり直し後のチェックだけします。教える必要はありませんから、先生でなくたってできます。途中とやり直しが雑でなければそれで良し。雑でないとは、計算や図表それにやり直しや補足が「書き残して」あるかそれだけです。解答だけではなく、公式や調べたことや解説の説明メモそれから暗記の反復練習も書いて残させます。この基本作業が後の伸びを支えてくれます。あまりにキレイなノートが続くようなら、それは雑であるかあるいは問題がカンタン過ぎます。ムダだとは思いませんが、成績は上げられない。受験勉強としては不適です

受験では書き残したものだけが勉強です


夏休み。単元ごとあるいは問題の種類ごとにひとつずつ地道に演習をさせます。同時に、教科や単元に偏りが出ないよう毎回チェックをします。そのために、学習時にはまず優先すべきことを書き出させます。個人差が出ますが一ヶ月ほどでできるようになります

初めはなかなかできません。教科すら決められなかったり、いまからする勉強以外へ脱線をしたり。そこで、「教科だけまず決めて」とおなじ教科に偏らないことから指示しました。指示にも段階を設定します。教科が決まれば次は教材決定に移れますね。仮にでもひとつ決断をさせなければ、いつまでたっても進みやしません

言われたことは素直にやってくれる点は助かりました。それでも、夏休み突入時は不馴れな消去算や過不足算といった入試文章題をさせるだけで目に見えてショボショボしてました。線分図を書いてはいるもののちっさーい。ミニミニ五分の一サイズ。これは自信のなさの現(あらわ)れです。まあ、はっきり顔やノートに出るタイプほどノせれば伸びるんですけどね。信じて続けさせ、それを待ちます。見通しを立てタネを蒔きその芽が出るのを待つのがわたしの仕事です

その見通しがあっているか判断するため、目に見える数字は欲しい。模試を可能な限り受けさせます

模試、受けさせたほうがよいでしょうか?|熊本県中学受験の模試事情


芽か出始めたら。自(みずか)ら応用にもチャレンジできる体制を準備します。時間のかかる演習では段階設定をしてあげます。注力する部分は細かく段階を踏み、あせらず急(せ)かさずいっしょに進めます

最初は、問題文中の数字と単位それから「なにを求めるのか」に線を引くこと。次に、線分図や面積図やベン図を解説を見ながら写し、その数字と単位となにを表(あらわ)しているか確認すること。解答は最後まで(見ながらでも)かならず書かせます。ここで「わかる」かどうかは重視しません。わかろうがわかるまいが、かならず書き出すことです。例題や解説(グラフや図形、線分図や面積図も)を順を追ってたどることができていればそれで良し。書いた後に、次の理解が進みます。なお、理解ができないとき多くの生徒が、どこを指しているのか雑であいまいです。だから、やり直しはひとつずつていねいに段階を踏みます

間違えた問題を何度も繰り返すために付箋(ふせん)を活用させます

大丈夫。大事な問題ならまた何度も出てくるから、少しずつ理解を進めていけばかならず間に合うさ。そのため毎回チェックに付き合うんだし。高い山には一度で上りきろうとしないことです


夏休み終盤。お、入試問題も解けてるじゃん。自分から難易度の高い問題にチャレンジしとるし。この「自分から」ってのが素晴らしい。さすがに時間オーバーしてるし解答解説見て解いてますけど、第一段階は確実に突破しました。次が楽しみになります

自信をもって言えます。心配はいらない。まともな勉強をやってさえいれば誰にだってそこにたどり着きます。わたしの仕事は、バランスと間に合うよう進捗(しんちょく)をチェックすること


長続きするコツは…そう、家族内で共有してひとつずつです。ほかは、いまやるかやらないかを選択をさせればいいんです

9月。「いま得意なのは算数だよ」だって。うれしい誤算です(藤田)


勉強には種類があります。大人ができるのは、バランスと間に合うよう進捗をチェックすることです。あなたにもできます。決断させることと待つ心構えは必要ですけどね

教えるのは少々難しい。教材を厳選すると良いかも知れません。いまは市販の教材だけでも結構使えるんですよ。ちょうど良いと思った教材より少し簡単なものがオススメ。解答解説が丁寧なもの(できれば薄い方)を選んでください。手始めに受験でない年に試してみましょう。どちらにせよ時間は必要ですから


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