べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

模試、受けさせたほうがよいでしょうか?|熊本県中学受験の模試事情

2010年07月17日 | 中学受験までに
「中学受験の模試、受けさせたほうがよいのでしょうか?」

 小学五年生の保護者の方からご相談です。受けていただいたほうがよいと思います。ぜひ受けてください。

 ただ高校や大学受験の模試と事情が違う点があることにはご注意ください。違いは二点あります。

 まず、小学生が"実力テスト"に慣れていない点です。小学校のテストは、おもに単元確認テストです。時間配分や解答形式から暗記や復習まで幅広い経験が必要な実力テストに、ほとんどの小学生は慣れていません。

 そのため模試を受ける時期によって結果に大きな差が出ます。たとえば、七月までの模試はその時点のお子さんの実力を反映していないこともあります。模試を初めて受ける場合テストに慣れることを優先とし、志望校の判定は参考にとどめておくべきです。

 模試は今後なにをどう復習していくかをみる判断材料です。模試前にはお子さんへ「学校のテストより難しいから、点数より慣れることが目的だ」と声をかけます。できるだけ何回も場数を踏むことと、知らない子の多い会場受験をお勧めします。

 次に、主催する塾にとって中学受験模試そのものは利益が出ない点です。模試で志望校判定を正確に出そうとすれば外部の会場も借りできる限り受験者数を増やす必要があり、高校や大学受験の模試はそのように運営されています。それにくらべ中学受験模試では、受験者数が限られる上に公立高入試やセンターのように日程や志望校などの共通の目標も設定しにくいのです。

 結果として各塾の主催する中学受験の模試は、内部生むけの判定模試をただ公開したものか、新入塾生を獲得するための「営業」の傾向が現れます。中学受験模試では、その結果を営業に利用しない塾はおそらく皆無です。これは会社の方針ですから、「営業」をやる先生がよくないとも言えません。

 結果が良くても悪くても、その結果からお子さんが何をすべきか塾側に尋ねてみるのもよいと思います。「営業」より生徒指導を優先する先生ならば、生徒が何をすべきかが"具体的に"出てくると思うからです。(塾長)


 熊本県内で私立中学受験の判定を目的とする場合、「昴」(すばる)の小学部模試を現時点では勧めています(実質他がありません。残念なことに)。また受験回数を確保する目的で、附属中や公立中高学一貫校の模試も受けるのもよいかもしれません。

「昴」の模試案内(パソコンむけ)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。