へなちょこおやじの自給自足入門

自給自足を目指しておそるおそる農業研修の門を叩いた俺。この先どうなることやら。ちょっと不安。

稲の浸種など

2017年04月20日 | 日記
一昨日時間切れで書けなかった稲の話。

塩水選をして沈んだ種籾をよーく洗って塩を落とします。


洗い終わったら脱水機にかけて脱水します。

その後に浸種という行程になります。

ここでは12℃の水に6日間つけます。
その際、種籾には酸素を供給します。
いわば、熱帯魚の水槽でポンプで酸素を供給するような感じです。

こんな感じ。

12℃×6日間が終わったら、32℃のぬるま湯に浸けます。
冷たい水からいきなりぬるま湯に入れられて種籾もびっくりして?芽を出します。

ちなみに、この32℃のぬるま湯なんですが、実は、お酢入れてます。
ふつうのミツカンの穀物酢です。このお酢を50倍に薄めてぬるま湯にしてます。

と、ここまで書いて、これ以前に書いたような…

過去ブログ見てみたら「水稲の苗の播種」のところで書いてました。
一応載せときます。



発芽種籾の作り方。

種籾を一定温度の水に浸けます。
その際、水中ポンプで水を循環させ酸素を供給しなければなりません。
そのための「催芽機」という機械もあります。

積算温度は100℃だそうです。
まずは、12℃の水に6日間。これで72℃ですね。
その後28℃の水に1日。これで合計100℃になります。
28℃に加温した時いっせいに芽が出るんだそうな。

うまくやれば、胚乳(出芽までの栄養を蓄えている)部分がプクッと膨らみ、
白い芽がちょっと出ているハト胸状態になります。




この鳩胸状態の発芽種籾を播種するわけです。



播種したらこんな感じに並べます。

上の写真は5日前に種籾を播種した時のものですが、
翌日には早くも一部出芽したらしい(僕は見逃しましたが)

で、5日後の今日の様子がこれです。

あっ間違えました。

こちらです。


この後、液肥を播き、
水を浸してハウスの中をプール状態にするそうです。

浸す水は、今タンクの中でハウス内と同じ温度にされ、
酸素をボコボコと供給されてます。

写真では伝わりませんが、結構はげしくボコボコやってます。


話し変わってレタスですが、
二日前の4/18に2回目の間引きを行いました。

4/1に播種してからこんなに大きくなりました。


で、今日は一日 I 圃場にてキャベツの苗の定植をやりましたが
それは明日書くということで。

つづく











トウモロコシの脱穀

2017年04月19日 | 日記
今日は寒かった~

冷えるとトイレに行く回数が増えるへなちょこおやじです(^^;)

今日は、自農セの自家採種素材であるモチットコーンの脱穀をやりました。


天井に吊して乾燥したモチットコーン

これを下におろして
1本ずつ手で粒を外していきます。


こんな感じで。

午前中は冷たい風が吹きすさぶ中でやってたので寒かった~。
でも、午後は倉庫の中で、しかもストーブまで入れてもらって、ぬくぬくとやらせてもらいました。

コーンの果実にはよく見るとカビが生えていたり虫食いがあったりします。
こういう粒がはじいて後で処分します。

粒はふつう乾燥してシワシワになっているんですが、
シワシワになっていない粒がたまにあります。

この粒もはじきます。

トウモロコシは風で交配しますが、
このシワシワでない粒は、周辺にあるデントコーン(馬歯種)と交配したものだそうです。


トウモロコシにはいくつか種類があり、
食用であるスイートコーン(甘味種)はショ糖の含量が多いので、
乾燥するとシワシワになります。

かたや、
飼料やコーンスターチの原料、はたまた錠剤のコーティングにつかわれたりするデントコーン(馬歯種)は
デンプンの含量が多いためシワシワにならないそうです。


トウモロコシには他に、ポップコーン(爆裂種)や
トルティーヤを作る時に使われるフリントコーン(硬粒種)、
もちトウモロコシといわれるワキシーコーン(もち種)などがあるそうです。


でも交配って、1本の実に純血の粒と交配の粒があるのって変ですよね。

実は、
トウモロコシって株の先端に雄穂(雄花の集まり)がつくんですが、
実になる部分にひげが沢山でて、それの1本1本が雌花になるんだそうです。
で、そのひげの1本1本が受精して一粒ずつの実になると。

つまり、1本のトウモロコシというの1つの実ではなく、沢山の実(粒)の集合体なんですと。


また、トウモロコシには、先端不稔(1本のトウモロコシで先端に粒ができない現象)や、
タッセルシード(普通、雄花に実はつかないが、気象条件によって雄穂の先に実がつく現象)などがあり、
なかなか奥深いものがあります。

明日は、稲の浸種と催芽について。


ではまた。

つづく


稲の種籾の湯温消毒など

2017年04月18日 | 日記
どうも。

へなちょこおやじです。

本日、午前中は、全チーム合同研修です。

先日、水稲の種籾の床土入れと播種をやりましたが、
今回は、その流れに逆行するかのように
種籾の湯温消毒と塩水選です。

本来、稲の苗作りは、

種籾の塩水選→湯温消毒→浸種→催芽→床土に播種

という流れで行われますが、
予備の分をもう一度播くということで
最初からやります。

で、通常、本やネットでは、塩水選をしてから湯温消毒となっておりますが、
自農セではまず湯温消毒をします。その後塩水選です。
コシヒカリなどでは、どちらでも大差ないようですが。

湯温消毒とは…

文字通りお湯の温度で殺菌消毒することです。
ここでは、60℃のお湯に10分間浸けて消毒します。

まず2つの容器を用意します。
一つはお湯を入れ、60℃に調整。もう一つにはすぐ冷やす用に水を入れます。


寮のお風呂でやってます(^_^;)

種籾をいきなりお湯に浸けると温度が下がってしまいます。
なのでまず種籾にお湯を2~3回かけて温めます。

60℃って結構熱いので慎重に。

で、種籾をお湯にドボン。そして全体に熱がいくようにユサユサ。

温度計入れっぱなしでずっとチェック。

温度が下がったら、お湯の量を多めに出します。
言い忘れてましたが、湯温を下げないように、
お湯はずっと出しっぱなしです。

10分経ってピピピピッとタイマーが鳴ったら
すぐお湯から上げてすぐ水に浸け
もみもみして良く冷やします。

その後に塩水選をやります。
塩水につけて浮いてきた種籾を除去する作業です。
比重計を使い1.13(水の比重を1.0として)の塩水を作ります。

横向きですみません。修正したんですが…

比重計がない場合は、卵を浮かべて横向きに浮くくらいの塩水濃度に作ります。



もしくは、水10Lに対して食塩2kgの割合で作ると比重1.13の塩水ができます。

ところで…

種籾は、胚乳というエネルギーになる部分を持っています。
種籾は、この胚乳のエネルギーを使い
タネから発芽して、土から芽を出す出芽までを行うわけです。

で、塩水で浮いてくる種籾というのは、その胚乳が少ないと。
つまりうまく発芽できない種籾だということです。
それを取り除きます。


残った種籾は塩を洗い流して脱水し
浸種という作業にはいるんですが…

時間切れです。
10時に寝ることにしてるので続きは明日に。

つづく






メロンの定植準備など

2017年04月17日 | 日記
こんばんは。

へなちょこおやじです。

本日は、Q圃場にてメロンの定植前の作業をやりました。
指導教官は、Tさんです。

Q圃場はこんな感じです。


緑色の草はライ小麦だそうです。
ライ麦ではありません。ライ小麦です。

ロシアや北欧の国々では気温が低すぎてライ麦しかできない。
どうしても小麦が作りたかった彼らは、
小麦とライ麦を掛け合わせたら寒さに強い小麦が出来るんじゃないかと考えた。
皮肉なことにできたものは、寒さには強いが、食味が限りなくライ麦に近い小麦だった(^_^;)
それがライ小麦です。

ライ小麦の間の裸地には、大豆の残渣が残っています。
最初の作業は、この地面から突き出した大豆の残棹を踏んでつぶします。
これが突き出したままだとマルチが張れません。
収穫した後半年近くもほったらかしにしてるので踏むと簡単につぶれます。

その後、裸地の向かって右端に平鍬にて通路を作りつつ、
通路の反対側に三角ホーでマルチの端を押さえるための溝を作ると。
そのあと畝の頂上部をレーキを使って平らにならす。
最後に畝の表面にある大豆残渣を熊手で取り除き本日の作業は終了。


三角ホーで溝を掘る

畝の頂上部を平らにするのは
マルチを張った後に雨が降っても溜まらずに流れさすためです。

この畑は、連作障害の予防や外から栄養分を入れず大豆からの栄養だけでメロンを育てるために、
メロン→玉ねぎ→大豆という順番で作物を作っている。
この同じローテーションをする畑を2つ組み合わせることで毎年メロンを作れるようにしている。
一方の畑でメロンがとれる年は、もう一方の畑で玉ねぎがとれる。
その間に大豆もとれて畑に栄養も与えられる。

畑の栄養は、大豆が空気中から取り入れる窒素分と
緑肥の栄養だけ。

それだけで単価の高いメロンが作れるなんて。。。素敵すぎます(^o^)

というわけで

つづく



休日

2017年04月16日 | 日記
こんばんは。

へなちょこおやじです。

今日は休日。いつもは夜10時に寝て朝5時に起きるんですが、
今朝は寝坊して7時半。

実は、土曜日の夜、
寮から歩いて3分くらいのところにある「まさ」というカラオケスナックで
飲んだり歌ったりして、寮に帰って寝たのが12時半。

まぁどうでもいい話なんですが。。。

朝起きて布団干して
いつもの朝の日課の「ココナッツオイルコーヒー」を飲んで
1時間「タネが危ない」野口勲著を読んで、
朝食を食べてのんびり。

その後、自分の畑に植える野菜のそれぞれの畝幅を調べ、
研修生用の自分の畑に行きました。

自分の畑のレイアウト 手書きですが(^^;)

昨日からやろうと決めてたこと。
1.小松菜を間引いて3cm間隔にする。
2.小松菜とベビーリーフに水をたっぷりあげる。
3.畝幅を計測して畝を作る。

平鍬でせっせと畝作り。
いい汗かきました。ふーっ。

その後、先にいってる研修生仲間と松本城で合流。
そうです。今日のメインイベントは松本城の夜桜見物です。


桜を愛でながらお城をぐるりと散策。

寒くもなく暑くもないちょうどいい気候。
そして心地よい微風。
夜桜見物にはもってこいの休日の夕暮れ。

松本市民だけでなく、外国人の家族連れもチラホラ。
みんな思い思いに休日の夕暮れを楽しんでるようで。


お腹もすいてきたので
松本城を後にして
僕の大好きな「カトマンズ ナンハウス」へ


¥1190で、カレー(数種類から選べる)とナン(3種類から選べる)が食べ放題で
スープ、サラダ、シシカバブー1本と飲み物もつきます。
超お得な僕のおすすめのお店です。
松本、茅野、伊那にお店があります。

僕のアップルラッシーとKさんのプレーンラッシー。

盛り沢山の週末でした。
さぁ、明日からまた、研修がんばるぞ!


つづく