へなちょこおやじの自給自足入門

自給自足を目指しておそるおそる農業研修の門を叩いた俺。この先どうなることやら。ちょっと不安。

ぼかし作り②

2017年04月08日 | 日記
で、ぼかし作りのつづきでおます。

まずはぼかし作りのポイントを3つ。
まず一つ目は適度な水分。
やはりぼかしにもうるおいが必要です。

二つ目は密閉状態にすること。
嫌気状態や微好気状態に。

そして最後は温度ですな。
大体15~40℃くらいの間に保ちましょう。
寒いときは暖かい所に移動しましょう

で、材料ですが、こんなものを入れます。

米ぬか 菜種油かす 魚粉
カニ殻 糖蜜  EM活性液

Ⅱ型ぼかしは色々入ってますね。


ちなみに、糖蜜とEM活性液が水分になり、
全体の35%に調整します。
また、窒素成分が4%になるようそれぞれの配合を考えます。


攪拌機。年季はいってます(^^;)


材料と密閉容器


攪拌機に固形材料は全部いれちゃいます。

撹拌させながら液体(糖蜜とEM活性液をまぜたもの)を入れていきます。

軽く握ってかたまり、押すと崩れるくらいの水分量。

撹拌しながらトロ船に流し入れ、密閉容器へ

入れては押し、入れては押し。できるだけ空気は抜きましょう。

樽に密閉し終わり。ふーっ。

密閉容器は、直射日光の当たらない場所に保管しましょう。
温度は15~40℃に保ちましょう。

ではどのくらい寝かせたら完成でしょうか?

答えは、600度日~800度日。
トータルで600℃~800℃になる日数だそうです。

例えば、平均気温10℃の日が続くような季節なら
60~80日。

平均気温20℃の日が続くような季節なら
30~40日。

畑や田んぼに入れるときは、
まぁ、大体ですけど、1反で200kgぐらいだそうです。
ばらまいて均等にすき込むよりも、
固まりでピンポイントに入れた方が効果的だとか。


空気に触れさせない嫌気性のぼかしはかなり長持ちするようです。
去年作ったぼかし、嗅いだらいいにおいがします。全然くさくない。

2年モノだと白カビが生えたりしますが
でもくさくないです。普通に使えるそうです。

つづく



ぼかし作り

2017年04月08日 | 日記
年のせいか
朝5時には目覚めてしまう
へなちょこおやじです(T_T)



昨日は、T先生とO先生に教わりながら、研修生みんなでぼかしを作りました。


ぼかしとは何ぞや?


と、その前に、肥料と堆肥の違いってわかります?

なんか肥料って植物に直接効きそう。
で、堆肥って土を作る時に使いそう。
おおむねこんなイメージでいいかと思います。

具体的には、N(窒素)がどれくらい含まれているか。

厳密な境界ってあいまいな気がしますが、
だいたい窒素含有量が、3~4%が境界線になり、
それより上が肥料、それより下が堆肥。
栄養がすんごくあるか、あまりないかみたいな。

そんな感じみたいです。


で、それを踏まえて、再びぼかしとは?


今回作るぼかしは、自農セ内だけの言葉ですが、
「Ⅱ型ぼかし」なので肥料になります。
栄養たっぷり、色々入ってます。

「Ⅰ型ぼかし」というのもあるんですが、
これは、米ぬかと籾殻だけで作ります。栄養価はそれほど高くないので堆肥になります。
土壌改良なんかに使われるそうです。

でも、ぼかしっていう名前も面白いですよね。
なんでそんな名前なんですか?って聞いたら、
T先生曰く「昔の人は、あるもんで作ってたんよ。色んなもんを混ぜてぼかしながら作ったんでぼかしって言うんよ」

うん?ぼかしながら作る?
よくわかんないですが…まぁ、突っ込むのはやめときましょう。

まぁ、とにかく微生物を利用し発酵させたもので、
畑や田んぼに入れるものは全てぼかしだと。
そのぼかしの中で、栄養価の高いものが肥料と呼ばれ
低いものは堆肥と呼ばれるということですな。

肥料の中にぼかしがあるんでなくて、
ぼかしの中に、肥料と堆肥があると。

しつこいですね。失礼しました。

ということで、ぼかし作りにはいっていきますが、それは次回ということで。



つづく