goo blog サービス終了のお知らせ 

テキサスとサルサ、そして環境工学

テキサス大学留学中のあれこれ+卒業後の環境コンサル生活@MDのあれこれ

アメリカでおいしいお茶を淹れる Vol4. (硬水の)アメリカでおいしいお米を炊く

2004年11月29日 | テキサスでおいしいお茶を淹れる
アメリカの大学院でPh.D.を取得するためには(大学によって異なることもありますが)だいたい3つの関門をパスしなければなりません。1つ目がQualifying exam(資格試験)、2つ目がProposal Defense(プロポーザルの作成および発表)、そして最後がDissertation Defense(論文作成および発表)です。僕が今どの辺りにいるかというと、2の手前辺り、プロポーザル本体を仕上げる段階です。で、ようやく今日、このプロポーザル本体のファーストドラフトが出来上がりました。まだ推敲が残っていますが、なんとか教授がクリスマス休暇に入る前に手渡せそうでちょっとほっとしています。

さて、今日も水の話の続きです。水の中に含まれるミネラル量は「硬度」というものさしで大小が比較できます(ミネラルの少ない水を軟水、多い水を硬水といい、一般的に日本の水は軟水、アメリカの水は硬水です)が、今日は水にまつわる軽い話でお茶を濁します。

最近でこそ我が家でも杏子が日本から持ち込んでくれたタイガーの遠赤外線炊飯器と汲み置き式浄水器のおかげで「錦」や「国宝」とかいうブランド名のカリフォルニア米でかなりおいしい白米が炊けるのですが、アメリカにきたての頃、いただき物の普通の炊飯器と水道水でご飯を炊いていた僕は、ずっとぱさぱさなご飯の出来に不満でした。

「アメリカに来て白米が食べられるだけでも幸せじゃろうが」といわれそうですが、日本人である限り、ふっくらと炊き上がったご飯をお茶碗にふわりとよそい、大好物のご飯のお供とともに食事を締める幸せは、簡単には捨てられません。ちなみに僕にとってはおばあちゃんの炊いてくれる山椒の葉と実のつくだ煮が、日本一のご飯のお供です。

それでずーっと「なんでこんなぱさぱさなんやろう」と分からないで過ごしてきた疑問がある本で解けました。講談社ブルーバックスの「小事典 暮らしの水」、建設設備技術者協会著というちょっとマニアックな本ですが、「料理にあった水がある」の章でだいたいこう書いてありました。

「硬水で米を炊くと、黄色くばさばさしたものになります。カルシウムには食物繊維を固くする作用があるためです。」

まさに我が意を得たりでした。カリフォルニア米が悪いのでも、いただいた炊飯器が悪いのでもなく、「アメリカの水道水でお米を炊く」ことが最悪なのでした。味音痴できっと違いが分からないと思うのでやらないと思いますが、それでもまだ、「ミネラルウォーターでお米を炊く」、「ミネラルウォーターを浄水器にかけてお米を炊く」、「水道水を浄水器にかけてお米を炊く」この辺りの効果のよく違いがわかりません。

じつはイチロー選手が糸井重里さんと対談した本「キャッチボール」(=この対談の組み合わせには鳥肌が立ちました。実際すごくいいです。)で、イチロー選手が最近贅沢だと感じていることの一つとして「ミネラルウォーターでお米を炊くこと」と言っていて、「硬水でご飯をたくのはいいのか?いやミネラルウォーターならおいしいのか?」と少し気になったもので・・・。

その辺りも興味をもちながら話を調べながら進めてみます。


最新の画像もっと見る