自治体運営体から…経営体への転換

2010年08月31日 | Weblog



    
        ◎自治体には…全部自分のところで行うという悲しい習慣がありましたが…今…

   
        成熟社会と財政環境の悪化…地方分権の推進により…自治体が自分で考え、自分で決定して、自分で責任を取る領域の

        拡大され…自治体運営から、自治体経営への自らの転換が求められる時代となりました。


        財務諸表を作成すれば、自治体経営が改善に向かうというものでなく…

     
        何もしなければ…借金もなく、見せかけの上での財政状況は…健全となります。

      
        そこには…何の改善策は見いだせず、コストやストック(資産・負債)の実態の面からも現状を把握して

  
        自治体のパフォーマンスの分析が必要です。


        財政を初め…自治体を取り巻く経営環境は、予断を許さない状況であり…自らが政策集団となって


        制度設計をしていく都市間競争の時代なのだと思います。

市民の顔の見える…地域政策の構築

2010年08月30日 | Weblog



         ◎基礎自治体の市区町村にとって…住民は最も重要な構成要素です。


         本来把握することから…一人一人の顔が見える事が理想です…


         住民登録や各種社会保障の手続き上は住んでいることになっているのに…実は…


         所在が不明の高齢者が多くいたという事件の背景には…地域の住民同士の距離が遠くなって…


         顔の見えない地域自治の課題等…現代社会が抱える様々な問題が包含されているように思えます。

      
         基礎自治体の地域規模は…巨大化しても自治体職員は少なくなっていく傾向の中で…


         住民と基礎自治体の距離が遠くなっていく…

         
         当然ながら家族のあり方という課題もありますが…地域コミュニティーの重要性がポイントンになります。

        
         藤沢市では分権元年として…地域経営会議がスタートしていますが…


         住民同士の距離…行政との距離の近い…コミュニティー単位の自治が強化されてこそ…

        
         新たな地域自治の形成がなされるのだと思います。

思いやりの…住みやすい地域を支える…民生委員児童委員さん

2010年08月29日 | Weblog



      ◎民生委員は…民生委員法に基づく役割で…90年以上も前からある制度です。


      身分は、厚生労働大臣の委嘱を受けている非常勤の地方公務員で…

      
      よく言われる…名誉職とは異なります。

    
      全国では約23万人…神奈川県で約5.200人…藤沢市では約500人の方が民生委員として地域を支えてくださっています。

   
      本年が一斉改選の年に当たり…12月の委嘱状伝達式へ向けて…現在地域における推薦準備会が開催をされていますが…

    
      地域によっては…新任として、受けてくださる方がおられず…地域の準備会の方がこの暑い暑い夏の間に…


  
      地域を歩き回って…後任探しをされています。

    
      中には…10件以上もお願いに上がっても…お引き受けいただけない状況があったり…


      昨今の100歳以上の高齢者の不明事件で…民生委員との活字がマスコミにも多く登場したりで…

      
      尻込みをしてしまうケースもあるようです。

 
      疑問なのは…地域の推薦準備会で審議をして…市の推薦会を経て…調書を県へ提出して…厚労省へと書類が流れる様ですが…

      最前線の現場では…どうにか欠員のないように…暑い中でも頑張っていますが…8月中には書類を出さないと12月の段階では…

      欠員扱いとされてしまいます…


      現場の実態よりも…書類手続き上の計式が優先をされていて…その旨を質しても、県の締め切りとか…国の締め切りとか…

      それ以上のお答えがお聞きできないので…現在、国会議員に直接調べてもらっています。

      
      これからの地域福祉の重要性を考えても…大変に重要な民生委員さんの役割からしても…役割を理解をしていただき…


      型式でなく…大切な実態としての取り組みが最第一です。


豊かな公共を…小さな政府で…との経営方針

2010年08月27日 | Weblog




         ◎藤沢市が実施している約800ある…全ての事務事業を対象として…

        
         最も効率的、効果的なサービスの提供を行うという観点に立ち…これまで行政主導により行われてきた公共サービスの領域を…

         民間のアイデアやノウハウ…創意工夫によって…抜本的に見直しを考える…

      
         行政と市民…市民とボランティア・NPO・大学・企業・等の連携、協働による役割分担と責任に基づき…

         
         公共サービスを提供する事が可能と考える市民や各種団体等が…自由にアイデアを提案する事ができる制度が…

      
         藤沢市の 『藤沢市公民連携事業化提案制度』です。


         採択された提案は…その後、事業化が検討されていく事になります。

        
         対象事業については…行政評価の事務事業評価シート等をホームページで見る事ができます。

    
         公共施設マネジメント白書や下水道や橋りょうの老朽化等も…それぞれ検索できますが…


         なぜ…こうした公民連携の事業化等が必要なのか…

   
         やはり…市民にもっと積極的に情報を開示し…地域分権や総合計画の策定…公民連携等をトータルで…

         
         理解できる経営方針が必要と思います。

        
         まちづくり条例として…市民の役割や行政の役割…議会や事業者の役割を位置付けていくということが必要ではないかと…

         考えてもいます。




量入制出…入るを量って出るを制す…地方自治体の財政運営

2010年08月26日 | Weblog



        ◎地方自治体の財政運営では…古くから言われる…入るを量って出づるを制すという原則が基本です。

      
        国においては、極論すれば…増税・減税のコントロールが可能で…

    
        新規政策・施策の実現には…必要となる財源を確保した上で行うという原則…『ペイ・アズ・ユー・ゴー原則』が

  
        強調されます。

  
        財政規律の向上を維持しながら…市民満足度を高め最適なサービスをを提供する事とは…二律背反的構造で…


        また、地方分権や地域主権の進展で…地方自治体における自律的な財政規律の維持向上は…


        かつてないほどに…求められてもいます。






        
        今後新しい公共としてのマネジメントの要素という点で…公民連携という事にも触れてきましたが…


        多様な資金調達という点では…

      
        市債の使い道を…風力発電事業に特定して環境に配慮した施設建設という事で…通常の市債よりも低金利として発行…

        金利軽減分の相当額は…地球温暖化対策事業に役立つ緑化事業等に充当していくという仕組みで…

      
        風力発電の風車が建設されました。

      
        ニューパブリックマネジメントと言われますが…専門的な知見も取り入れた…マネジメントが重要な時代でないかと思われます。

     
        

政策ツーリズム…行政視察の受け入れ

2010年08月25日 | Weblog




          ◎行政における…先進的な取り組みは、他地域からの行政視察の調査項目の対象となります。

          
          その意味においては…数多くの調査を受け入れるという事が…政策先進市としての一つのバロメーターと…

     
          することができます。

         
          また、全国から視察を受け入れ…その折の食事や宿泊も市内で簡潔すれば…ひとつの観光産業としての消費にも繋がるとも考えられます。


          数多くの先進的な政策が掲げられれば…より多くの視察を受け入れられる事になる…政策ツーリズムといっても良いのではないでしょうか…

      
          藤沢市における昨年度の視察における調査項目のトップは…公共施設マネジメント白書で…

     
          今年度に入ってからも…公共施設マネジメント白書の視察が昨年を上回る勢いとのこと。

          
          公共施設の老朽化の問題が論じられる昨今…公共施設マネジメント白書の作成は注目を浴びています…





          議員研修等で他県・他地域の議員の皆さんからも…

  
          お会いした際に…聞かれるのが、公共施設マネジメント白書や地域経営会議です。

    
          地方自治の課題を解決するための…行政に限らず…議員における政策実現や条例制定の実現は…


          政策ツーリズムへも繋がり様々な効果を生み出すことにもなります。


公有財産の…市民財産としての有効活用

2010年08月24日 | Weblog



       ◎地方自治法における…『公有財産』は、『行政財産』と『普通財産』とに分類されます。


       行政財産とは…普通地方公共団体の公用や公共用に提供することを決定した財産で…例えば…

 
       庁舎や消防施設等の 「公用財産」や 学校施設や公園などの 「公共用」財産がこれにあたります。

  
       藤沢市の公共施設マネジメント白書によれば…市の公用財産が約5%…公共用財産が95%です…

      
       公有財産は…その目的に応じて最も効率的に…これを運用しなければならないと…地方財政法に定められていますが…

       さまざまな制限が含まれている事も事実です。

     
       例えば…庁舎等に設置をする 「自動販売機」の存在も目的外使用許可が必要というので…かなりの規制も伴い…障壁となることもあるようで…

       大切な事は…公有財産というのは…市民財産であるという考え方です。


 


       新しい公共のあり方の視点から実践された…施設整備や運営手法は多岐に亘ってきています。

       
       リースバックや…定期借地権の活用等の施設整備面での新たな手法や…


       それに伴う…資金調達面…市場公募債やプロジェクトファイナンス…といった新しい事業手法が様々に


       検討もされ…公民連携による事業手法が…行政サイドで自己完結していた旧来的な手法から変革されてきています。

      
       いわゆる市民の共有財産にムダ使いは…ないのか… 本当に有効活用なのか…


       概念の転換も含めての取り組みが求められているように思われます。

       
       

       
       

     
       


       

      
       

削減だけでなく…足し算 や 掛け算 の自治体経営へのパライムシフト

2010年08月23日 | Weblog




          ◎藤沢市においても…今までも果敢に、行財政改革等に取り組んできています…

        
         しかし…世界的な経済危機を経て…長引く不況等にもより…自治体にも、これまでにない財政課題に直面しています。

  
         高齢化社会や人口減社会…生産者年齢の縮減…市民サービスの多様化


         これまでの…「削減」という目標数値のみでの…行政改革だけでなく…


         自治体の『経営』を本格的に考え…実践するというパラダイムシフトが必要な時代です。

  
         藤沢市で取り組んでいる…施設ごとのコスト情報と…ストック情報を詳細に示した…「公共施設マネジメント白書」の…

         取り組みも…市民と一体となった地域経営を公共施設のあり方を軸に…推進しようとしているもので…

         
         行財政改革のパラダイムシフトの取り組みの一つと考えられます。





        削るという…引き算だけでなく…

        どれだけの市民の資産があり…効率的に活用されているのか…

        市民財産を資源として…最大限に活用する視点から…様々な主体の協働による行政運営としての、公民連携を…

        推進するための…

        膨らませる…稼ぐ…という 足し算や掛け算が政策として生かされる…必要な時代です。


  


         





  

藤沢市における…公民連携…これまでの取り組み その3

2010年08月22日 | Weblog


    
      ◎藤沢市の人口規模は40万人…製造品出荷額等は、1兆3千億円…小売卸売年間商品販売額7.297億円…


      公民連携を進める上で…こうした人口集積や企業集積も非常に重要で…


      民間の活力を生かす上でも、活力ある市民団体や…民間企業が多く存在する必要があります。

   



      藤沢市に主たる事務所がある…NPO法人は…114団体

      
      こうした公民連携の担い手となりうる…存在に恵まれている地域でもあるという事になります。

     
      行政が全てを負担して…最終的に…市民への過大な税金負担として、戻ってくる…

      
      そうならない様に…藤沢市を活性化させて…民間企業・市民団体・そして市民に…

     
      公民連携の担い手として積極的に参加をしていただく…動機づけが大変に重要であると思います。

藤沢市における…公民連携…これまでの取り組み その2

2010年08月21日 | Weblog
≪暑い夏の…熱い甲子園の高校野球が…終わりました…全国制覇は成らずでしたが…本当に後輩たちの活躍は素晴らしかった!≫
≪たかが高校野球…されど高校野球… 甲子園には…何か多くのものが凝縮しているような思いがしました…≫

◎藤沢市では…市民のアイデアを自由に提案できる…藤沢市公民連携事業化提案制度が実施されています。
こうした制度は…市の事務事業を開示して…市民・団体が事業提案やアイデアを民間提案をし…
新しい公共サービスの提供の構築を模索するものです。
これからの課題を抱えた時代の、新たな視点は…行政においても、経営という視点が必要になります。
公民連携という点では…行政の力は、行政が担うべき領域に集中させて…
民間活力の導入により…従来の行政サービスをより最適な仕組みや方法へと転化することも重要…
民間にできる事は民間に…市民にできる事は市民にの考えのもとで…民間、市民団体、市民の知恵と力が…
生かされる事がポイントです。
市民や民間にできない…単位のサービスの主体を…市・県・国で補完していく…補完性のの原則の下で進めていく…
行政の発想では…思いつかないような…発想…アイデア…斬新な知恵と…
実現可能性を求めていくシステムの…誘導が提案制度にはあります。