片付け手伝いの『たけのこ屋』

片付け好きが高じて、宇治市で開店中です。
片付けのコツや考え方、併せてオモシロ小話などもちょっぴりつぶやいています。

欲しい!んだけど…

2024年03月25日 | モノを買うこと、もらうこと ~モノは増えるよどこまでも

いつもの食料品や日用品は、買う銘柄がだいたい決まっているのであまり迷わない。安全性や使い勝手、値段など、自分の基準に合格したモノをさっさと買って、さっさと帰る。これは、余計なモノを買わずに済ませる良い手だと思っている。ウロウロ店を回っても、疲れるだけ。今買ったよりもっと良いモノがあるかもしれないと思うから、際限なく新商品を探し回る。今、自分が選んだものに満足していない?

店をうろつく、その分のエネルギーや時間を別のことに使った方がいいと思っている。昼寝とか、読書とか、空を見るとか…。

 

でも普段の必需品以外にモノを買う時は、長く悩むことが多い。本当に使う?必要な機能は?置く場所は?お手入れは?代用できる方法はない?まるで、買わない理由を探しているのかと勘違いされそうである。オーブンレンジやホームベーカリーなど、買うまでに4~5年かかった。のんびり選んだもんだ。

 

今の家に引っ越してもうすぐ2年。本好きのくせに本棚はなく、引っ越しの際の段ボール箱で代用してきた。ずっとこのままでいいや、って思ってた。使わなくなればすぐリサイクルに出せる。こんな手軽なことはない。

それが、ふと思い立って本棚(になるカラーボックスのような箱)をオーダーメイドで作ることにした。『本棚』としているが、長く使えるように汎用性の高いデザインの箱を国産の木材で作ろうとしている。今、大きさや、細部のデザイン(キャスターを付けたり、引き寄せるための取っ手を付けたり)を考えている最中。

デザイナーもどきの時間は楽しい。どうしたら掃除しやすいだろうか、どんなデザインが使いやすいか、ここに何を置くつもりか…自分の生活場面を想像しながら考えている。

自分で家具を考える(ちょっと大袈裟か)時間、どこで作ってもらうか探し回る旅(これも大袈裟か…旅と言っても、市内の木工所を巡ろうと思っている)。こうした本棚を巡るついでの副産物は、人生の面白味だと思う。人生の望みはゆっくり叶えていく方が面白い。欲望や欲求を飼いならせると、人生は楽しめると思う。